【介護・福祉事業所】家族連絡文をClaude Code/Codexで自動化する方法

【介護・福祉事業所】家族連絡文をAIで下書きする方法|日々の記録から伝える事実を整え、連絡の属人化と他者情報の混入を防ぐ
この記事は 介護・福祉事業所の自動化事例10選 の事例6「家族連絡」の詳細編です。

家族連絡は、介護・福祉事業所と利用者のご家族との信頼を支える、地味だけれど重い業務です。今日はよく食べた、レクに笑顔で参加していた、明日は上履きを持たせてほしい、最近少し食欲が落ちている気がする — こうした日々の様子や持ち物、確認事項を、連絡帳・メール・メッセージとして職員が一件ずつ書いていきます。とくに夕方の連絡帳の記入体調や持ち物にふれる連絡文の作成は、書く人によって丁寧さや情報量が変わるうえに、他の利用者の話がうっかり混ざらないか、不安をあおる書き方になっていないかと神経を使い、特定の職員に負担が集中しがちです。AIは利用者の体調を判断するものではありませんが、その日の記録から家族へ伝える事実を拾い、連絡文の下書きや送信前の確認候補を先に出す補助として使えます。

25→8 分/日

連絡帳と家族向けメッセージの作成・見直しにかかっていた時間 (輪音のモデル事例)

本記事では、AI鬼管理 が支援を想定する グループホーム輪音(わのん)(岡山県倉敷市・認知症対応型共同生活介護・1ユニット9名) をモデル事例に、その日の記録から家族連絡を「伝える事実の抽出 + 連絡文の下書き + 送信前チェック候補」まで半自動で整える手順を解説します。夕方の連絡帳記入と、体調・持ち物にふれる家族連絡を計画作成担当の大久保さん1人が抱え、1日あたり約25分かかっていた事業所が、入職して間もない介護職の末永さんも連絡文の下ごしらえを起こせるようになり、連絡の属人化と「他の利用者さんの話が混ざる」ヒヤリを減らした流れです。

代表菅澤 代表菅澤
本記事を発信しているAI鬼管理は、介護・福祉事業所のAI業務効率化をClaude Code/Codexで設計から伴走するサービスです。家族連絡は、事業所の印象がそのまま伝わる外向きの文書です。伝える事実を拾って下書きするところが速くなるだけで、夕方の負担と「書き方のばらつき」が変わります。
代表菅澤 代表菅澤
家族連絡でAIに体調を判断させる必要はありません。狙いは「記録された事実から伝える候補を拾い、他の利用者の情報が混ざらないか・不安をあおる表現になっていないかを先に洗い出し、職員と管理者が中身の確認に集中できる状態」を作ること。ここが連絡の属人化を解くポイントです。
AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
輪音で効いたのは、大久保さんしか整えられなかった連絡文の下ごしらえを、若手の末永さんがAIの下書きから起こせるようになった点です。行事や急な体調変化が重なって連絡量が増える日ほど、この差が効いてきます。

この記事を最後まで読むと、

  • 家族連絡で職員が抱えている負荷(文面の品質合わせ・連絡事項の拾い出し・他者情報の混入チェック)が分かる
  • AIで下書きできる3項目(伝える事実の抽出/連絡文の下書き/送信前チェック候補)が理解できる
  • 5ステップでのお試し〜運用の進め方が分かる
  • 日々の様子を伝える連絡文の型が分かる
  • 心配・苦情につながりやすい場面で家族の不安に配慮した書き方が分かる
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📌 この記事の結論
【介護・福祉事業所】家族連絡文をClaude Code/Codexで自動化する方法
介護・福祉事業所の家族連絡をAIで効率化する方法。日々の記録から家族へ伝える事実を整理し、連絡文を下書きして送信前に他利用者情報の混入や断定表現をチェックする手順を解説。体調判断やケア方針は専門職・管理者が確認、連絡内容の最終確認は職員が行う前提で、要配慮個人情報に配慮した運用をグループホーム輪音のモデル事例で紹介します。

01 家族連絡の現場で起きていること 文面の品質・連絡事項の拾い出し・他者情報の混入のトリレンマ

✍️
文面が職員ごとに違う
同じ出来事でも、丁寧さ・長さ・伝える情報量がばらつき、家族が受け取る印象も人によって変わる
🔍
連絡事項が記録から拾いきれない
食事・活動・持ち物・次回の確認事項が長い記録に散らばり、拾い漏れて翌日に持ち越すことがある
⚠️
他の利用者の情報が混ざらないか怖い
家族連絡は外へ出る文書。隣の席の利用者の名前や様子がうっかり入らないか、送信前に毎回神経を使う

問題1: 連絡文の品質が書く人によってそろわない。輪音では、計画作成担当の大久保さんは要点を押さえて温かく短く書ける一方、入職して間もない末永さんや非常勤の職員は「どこまで書けばよいか」「どう書けば失礼にならないか」がつかめず、出来事をそのまま長く書いたり、逆にそっけなくなったりしていました。結果として、管理者の椎名さんが送信前に読み直して手直しする段階で時間がかかり、連絡帳の返却や送信が夕方ぎりぎりになりがちでした。

問題2: その日の記録から「家族に伝えること」を拾い直す手間がかかる。その日の介護記録には、食事量、活動の様子、排泄や服薬の見守り事項、家族からの依頼、次回の持ち物などが時系列で混在しています。大久保さんは夕方、利用者ごとに記録を読み返し、「これは家族に伝える」「これは事業所内に留める」を手作業で選り分けて連絡文に起こしていました。行事のあった日や受診が入った日は、この選り分けだけで時間が膨らみます。

問題3: 他の利用者の情報や、不安をあおる表現が混ざるリスクがある。家族連絡は、事業所の外(家庭)へ届く文書です。共同生活の様子を書こうとすると、「○○さんと一緒に折り紙を」のように他の利用者の名前や様子がうっかり入りやすく、これは他者の個人情報の漏えいにつながります。また、体調にふれる連絡では、断定的・医学的な表現が家族の不安や問い合わせを招くこともあります。輪音でも、急いで書いた連絡ほど、この混入チェックと表現の見直しが後回しになっていました。

02 AIで何を下書きするか(判断は任せない) 体調判断ではなく、伝える事実の抽出と送信前チェック

📚 用語解説

家族連絡:利用者の日々の様子、持ち物、確認事項、面談調整などを、連絡帳・電話・メール・メッセージでご家族へ伝える業務。事業所への信頼を支える一方、その日の記録のどこを家族へ伝えるか・どう短く失礼なくまとめるか・他者情報を混ぜないかが担当者の経験に依存しやすく、連絡の属人化や個人情報の混入、伝え漏れの主因になりやすい。

処理1: 伝える事実の抽出。その日の記録の中から、家族へ伝える候補 — 食事や活動の様子、表情、参加状況、持ち物の依頼、次回の確認事項 — を本人の記録だけを対象に拾い出します。ここでAIが行うのは、記録に書かれた事実から「伝える候補」に当たりを付けることであり、体調の評価ではありません。

処理2: 連絡文の下書き。抽出した事実を、連絡帳・メール・メッセージといった媒体に合わせた短く読みやすい文章のたたき台に整えます。事業所として決めた文体(です・ます、呼称、結びのあいさつ)をそろえることで、誰が下ごしらえをしても家族が受け取る印象が安定します。

処理3: 送信前チェック候補の提示。下書きに対して、他の利用者や職員の名前が入っていないか、事実かどうか確認が必要な表現(断定・医学的な言い回し)が含まれていないか、伝えると決めた項目に抜けがないかを、確認候補として一覧化します。人が最後に目視で確認する前提のチェックリストを、AIが先に用意するイメージです。

入力情報AIが整理すること人(職員・専門職・管理者)が確認すること
その日の介護記録本人について家族へ伝える事実の候補伝える範囲、表現の適否、事実関係
食事・活動・様子の記録連絡文の本文ドラフト(いつもの様子)体調変化の評価、伝え方、対応の要否
持ち物・次回予定のメモ依頼事項・次回確認の連絡候補約束してよい内容、伝える相手
体調・受診に関する記録記録された事実の文章化と確認候補医療的な判断、家族への説明、緊急性
💡 体調判断はAIに任せない

AIの役割は、記録された事実からの連絡候補抽出・連絡文の下書き・送信前チェック候補の整理までです。利用者の体調評価、ケア方針の説明、受診や緊急対応の要否といった判断は、必ず専門職と管理者が行います。この線引きを最初に決めておくと、現場が安心してAIを使えます。

03 具体的な進め方 5ステップ 伝える項目と個人情報ルールを先に決め、下書きから始める

家族連絡AI化の5ステップ

STEP 1 — 伝える項目と伝えない項目を事業所内で決める
日々の様子・持ち物・次回確認は伝える、他利用者の情報や未確認の体調評価は伝えない、と先に線を引く
STEP 2 — 入力ルールと送信前チェック項目をCLAUDE.mdに書く
利用者名は記号に置き換える、他者情報・断定表現の混入を必ずチェックする等、要配慮個人情報の扱いを定める
STEP 3 — 過去1週間分の記録で連絡文の下書きを試す
伝える事実の抽出・連絡文ドラフト・送信前チェック候補を、確定送信文ではなく確認用ドラフトとして出す
STEP 4 — 職員と管理者が事実と混入を確認する
直した箇所と「なぜ直したか」をCLAUDE.mdへ戻し、文面の型と伝える/伝えないの線引きを事業所基準に近づける
STEP 5 — 連絡帳・メッセージ運用へ反映し、返信を記録へ戻す
若手が下ごしらえを起こし、担当・管理者は確認に回る。家族からの返信は次回対応と記録反映に分けて戻す

5ステップで最も大切なのは、STEP 4の「なぜ直したか」を残すことです。AIが拾った連絡候補を管理者が外した場合、「なぜ家族へ伝えなくてよかったのか(事業所内に留める情報だった、未確認だった等)」を残さないと、次回も同じ候補が出ます。逆に、その理由をCLAUDE.mdへ戻せば、AIの抽出と下書きは少しずつ輪音の連絡基準に近づきます。

✔️最初のお試しは匿名化した過去記録で行い、いきなり当日の家族へ送らない
✔️AIの下書きを、確認なしでそのまま家族へ送信しない(職員の最終確認を必ず挟む)
✔️採用した連絡候補だけでなく、外した候補とその理由を残す
✔️体調判断・ケア方針・受診の要否は専門職と管理者が確認する
✔️効果測定は作成時間だけでなく、他者情報の混入や伝え漏れの減少も見る
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04 導入後の変化と数値効果(輪音の事例) 連絡文作成25分→8分、連絡の属人化と混入リスクを低減

📍 支援先プロファイル (仮名・複数事務所事例を再構成)
グループホーム輪音(わのん) — 岡山県倉敷市・認知症対応型共同生活介護・1ユニット9名。夕方の連絡帳記入と、体調・持ち物にふれる家族連絡を、計画作成担当の大久保さん(勤続7年)が実質1人で担当し、1日あたり約25分。入職1年目の介護職である末永さんは「家族にどう書けば失礼にならないか」がつかめず、大久保さんの確認待ちが慢性化していた。管理者の椎名さんによる送信前チェックは夕方に集中し、他の利用者の名前が混ざらないかの確認に毎回神経を使っていた。
BEFORE — 自動化前
  • 夕方に大久保さんが利用者ごとの記録を読み返し、家族へ伝える事項を手作業で選り分けて文章にしていた(1日約25分)
  • 連絡文の丁寧さや長さが職員ごとに違い、管理者の椎名さんの送信前手直しに時間がかかっていた
  • 食事や活動の様子、持ち物、次回確認が長い記録に埋もれ、連絡で拾い漏れて翌日に持ち越すことがあった
  • 共同生活の様子を書くと他の利用者の名前が混ざりやすく、送信前チェックに神経を使っていた
AFTER — AI鬼管理流
  • AIが本人の記録から伝える事実を抽出し、連絡文の下書きを用意、下ごしらえは約8分に
  • 事業所の文体に沿った下書きがそろい、椎名さんは事実と混入の確認に集中できるようになった
  • 持ち物・次回確認の連絡候補を先に提示し、家族への伝え漏れが減った
  • 他者情報・断定表現の送信前チェック候補が先に出るようになり、混入のヒヤリが減った
AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
輪音では「末永さんが起こしたAI下書きを、大久保さんと椎名さんが事実と混入を確認しながら直す」流れが、そのまま家族連絡のOJTになりました。AIの下書きが”お手本の叩き台”になり、若手が「何を伝え、何を事業所内に留めるか」を覚えるスピードも上がります。
🔑 AI鬼管理流の決め手
利用者の体調判断をAIに任せるのではなく、「本人の記録から伝える事実の抽出」と「連絡文の下書き・送信前チェック候補の提示」までをAIに任せたのが決め手です。ベテランの大久保さんしか整えられなかった連絡文の下ごしらえを若手が起こせるようになり、輪音では家族連絡の属人化が解け、夕方の負担と他者情報の混入リスクが減りました。体調の判断や家族への説明は専門職と管理者に残したまま、文章づくりの山だけを低くしたのがポイントです。

05 よくある落とし穴3つ 体調判断・他者情報の混入・不安をあおる表現を避ける

⚠️ 落とし穴1: AIに利用者の体調を判断させる

AIは利用者の体調を評価しません。記録された事実からの連絡候補抽出と、連絡文の下書き・確認候補の整理までです。体調変化の評価、ケア方針の説明、受診の要否といった判断を任せると、記録にない解釈が家族向けの文章に混ざり、不要な不安や問い合わせを招きます。体調判断は専門職と管理者が行います。

⚠️ 落とし穴2: 他の利用者・職員の情報を文面に混ぜる

家族連絡は外部へ届く文書です。共同生活の様子を書こうとすると、他の利用者の名前や様子、職員個人の事情、施設内のできごとがうっかり混ざりやすくなります。本人の情報だけを対象にする、他者は名前を出さず「他のご利用者と」のようにぼかす、送信前に必ず混入チェックをする、というルールを先に決めてから使ってください。

⚠️ 落とし穴3: 確認せずに送信し、不安をあおる表現を残す

AIの下書きは、あくまで確認用です。家族へ送る前に、書いた職員や管理者が、事実関係・他者情報の有無・断定的な体調表現の有無を必ず確認します。「熱が下がりません」「弱ってきています」のような断定や医学的な言い回しは、事実と対応を添えた表現に直し、管理者の確認後に送ります。連絡の最終的な責任は人が負います。

✔️体調判断・ケア方針・受診の要否は専門職と管理者が確認する
✔️本人情報のみを対象にし、他利用者・職員の情報混入を送信前にチェックする
✔️AI下書きは確認後に送信し、確認前のものをそのまま家族へ送らない
✔️外した連絡候補の理由をCLAUDE.mdへ戻して精度を上げる
✔️若手には「AIなしで温かく短く書く訓練」も並行して残す

06 日々の様子を伝える連絡文の型 「伝える事実」と「事業所内に留める情報」を分ける

家族連絡でつまずく一番の原因は、その日の記録を頭から読み直し、家族へ伝える内容と事業所内に留める内容を、そのつど人の感覚で選り分けていることです。輪音では、AIに渡す前に「連絡文の型」を決め、記録を型に沿って下書きさせる作り方に変えました。CLAUDE.mdにこの型を書いておくと、AIが毎日同じ枠組みで連絡文の下ごしらえを作ります。

連絡文に必ず入れる4つの枠

✔️今日の様子: 食事や活動の様子、表情、レクへの参加など、その日らしい一場面を温かく短く
✔️体調・気づき(事実のみ): 食事量や水分、睡眠など記録された事実を、評価や断定を避けて
✔️持ち物・お願い: 次回の持ち物、補充のお願い、記名のお願いなど、家族にしてほしいこと
✔️確認・次回予定: 面談や行事の予定、家族へ確認したいこと、返信がほしい事項

この4つの枠をAIに渡し、「今日の様子」を中心に、「体調・気づき」は記録された事実だけを淡々と並べる形で下書きさせると、家族は安心して読みつつ、必要なお願いを取りこぼしません。ここで重要なのは、AIが出すのは連絡の候補であって、体調への対応や家族への説明を決める文章ではないという点です。どの気づきをどう伝えるか、いつ電話で補足するかは、記録と利用者の様子を見て、職員と専門職・管理者が判断します。

記録項目AIが連絡候補として下書きするもの人が確認・判断すること
食事・水分摂取の様子、いつもとの違いの事実記述体調変化の評価、形態調整や受診の要否
活動・表情レク参加や穏やかに過ごした様子の一文伝える範囲、家族の受け取り方への配慮
持ち物・記名次回持ち物・補充・記名のお願い文約束してよい内容、依頼の相手
面談・行事日程案内、確認したいことの候補伝える相手、調整の可否、対応方針
💡 AIに「連絡文の型」を先に渡す

上の4つの枠と「今日の様子は温かく・体調は事実のみ」の書き分けをCLAUDE.mdへ書いておくと、AIが毎日同じ枠組みで連絡文の下ごしらえを作ります。職員によって連絡の濃さや丁寧さが変わりにくくなり、持ち物や確認事項の伝え漏れに早く気づけます。ただし、体調の気づきへの対応や家族への説明は、必ず専門職と管理者が記録を見て判断します。

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07 心配・苦情につながりやすい場面の配慮 体調変化・小さなケガ・できなかったことの伝え方

家族連絡で苦情や不信につながりやすいのは、楽しい報告よりも、体調の変化、小さなケガ、いつもできていたことができなかった日など、ネガティブにも受け取られうる内容を伝える場面です。伝えなければ「なぜ教えてくれなかったのか」になり、伝え方を誤れば「不安をあおられた」「責められた気がする」になります。輪音では、こうした場面の書き方の型もCLAUDE.mdに用意し、AIの下書きが事実と対応をセットで提示するようにしました。

型1: 事実 → 事業所の対応 → お願い/見守りの順で書く

「本日、昼食の摂取量がいつもより少なめでした(事実)。水分はこまめにお声かけし、午後は落ち着いて過ごされています(対応)。ご自宅でのご様子も、お気づきの点があれば教えていただけると助かります(お願い)。」のように、事実・対応・お願いの順で書くと、家族は「ちゃんと見てくれている」と受け取りやすく、断定や心配のあおりになりにくくなります。体調をどう評価し、受診が必要かどうかは、文章の前に専門職と管理者が判断します。

型2: 断定・医学的な表現を避け、確認中であることを添える

「熱が下がりません」ではなく「午後○時の検温で○○度でした。引き続き様子を見ており、変化があればあらためてご連絡します」のように、時点の事実と「確認中・連絡予定」を添えます。診断や予後を思わせる表現は使わず、医学的な判断が必要な内容は、管理者が確認したうえで、電話など適切な手段で伝えます。

型3: 小さなケガ・できなかったことは、隠さず・責めず・事実で

小さなすり傷や、いつもの動作ができなかった日も、「○時頃、○○の際に右手の甲に小さな擦り傷ができました。処置を行い、ご本人に痛みの訴えはありません(事実と対応)」のように、隠さず、誰かを責めず、事実と対応で淡々と伝えます。こうした内容こそ、AIに断定や原因の決めつけを書かせず、事実ベースの下書きにとどめて、管理者が確認してから送ることが大切です。

💡 「事実 + 対応 + 確認中」をネガティブ連絡の標準形にする

上の3つの型をCLAUDE.mdへ例文付きで書いておくと、AIが体調やケガにふれる連絡でも、事実・対応・お願い(または確認中)をセットで下書きします。不安をあおる断定や原因の決めつけが入りにくくなり、送信前チェックでも「断定表現・医学的表現」を確認候補として拾いやすくなります。ただし、伝えるかどうか・電話で補うかどうかの最終判断は、必ず管理者が行います。

08 関連記事: 介護・福祉事業所の自動化事例10選(全業務マップ) 家族連絡以外の9業務も含めた事例集

本記事は介護・福祉事業所の自動化事例10選のうち、事例6「家族連絡」を深掘りした内容です。介護記録・シフト作成・送迎ルート整理・請求前チェック・事故報告書など、他の業務もあわせてご覧ください。→ 介護・福祉事業所の自動化事例10選(全業務マップ)

09 AI鬼管理について - 家族連絡の伴走サービス 属人化した連絡文を、確認中心の運用へ

本記事を発信している AI鬼管理 は、介護・福祉事業所のAI業務効率化をClaude Code/Codexで設計から伴走するサービスです。家族連絡は、伝える事実の抽出と下書きの属人化を解くことで、夕方の負担軽減と若手育成に効く打ち手です。体調の判断や家族への説明は専門職と管理者に残したまま、文章づくりと送信前チェックの負担だけを軽くする設計を前提にします。

💬
伝える事実を下書き
本人の記録から家族へ伝える候補を拾い、連絡帳・メール・メッセージ向けに文章を整える
🔐
混入を送信前にチェック
他利用者・職員の情報や、断定的な体調表現が入っていないかの確認候補を出す
↩️
返信を記録へ戻す
家族からの返信を、次回対応・記録反映・管理者確認に分けて戻す仕組みまで設計
✔️現場職員・計画作成担当への30分ヒアリングから始まる無料相談
✔️サービス種別の構成と、家族連絡で属人化している工程の把握
✔️連絡文の型・送信前チェック項目・個人情報ルールの設計
✔️お試し(過去1週間分の記録)→若手展開までを伴走
✔️外した連絡候補の理由を蓄積する改善サイクルの構築まで
代表菅澤 代表菅澤
家族連絡の属人化が解けると、夕方の負担が軽くなり、若手も育ちます。輪音の25分→8分は、職員の負担と、ご家族との信頼の安定に直結する変化です。体調の判断と家族への説明は人に残す。だからこそ、文章づくりの山を低くする価値があります。

属人化した家族連絡、いっしょに軽くしませんか?

本記事の輪音の例は、1ユニット9名のグループホーム・計画作成担当1人に連絡文が集中というモデルケースです。貴事業所のサービス種別や連絡手段(連絡帳・電話・メッセージ)、職員体制によって、最適な進め方は変わります。まずは今の家族連絡の作り方をうかがって、貴事業所に合った設計をご提案します。個人情報の扱いと送信前確認・管理者確認のフローを先に決め、1業務から安全に始めます。

代表菅澤 代表菅澤
家族連絡はAIに丸投げするものではありません。記録から伝える事実を拾い、他者情報の混入と不安をあおる表現を先に洗い出し、職員と管理者が「伝え方」と「体調の判断」に集中できる状態をいっしょに作ります。

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よくある質問

Q. AIに利用者の体調を判断させてもよいですか?

A. 判断させません。AIは記録された事実からの連絡候補抽出と、連絡文の下書き・送信前チェック候補の整理までにします。体調変化の評価、ケア方針の説明、受診の要否といった判断は、専門職と管理者が記録と様子を見て行います。

Q. 他の利用者の情報が家族連絡に混ざらないか心配です

A. 本人の記録だけを対象にする、他の利用者は名前を出さず「他のご利用者と」のようにぼかす、送信前に必ず混入チェックをする、というルールを先に決めます。AIにも送信前チェック候補として「他者の名前・情報が入っていないか」を洗い出させ、最後は人が目視で確認します。

Q. 体調変化や小さなケガは、どう書けばよいですか?

A. 「事実 → 事業所の対応 → お願い/確認中」の順で、断定や医学的な表現を避けて書くのが基本です。AIには事実ベースの下書きにとどめさせ、伝えるかどうか・電話で補うかどうかは管理者が確認してから決めます。

Q. 謝罪文やトラブル対応の連絡もAIで作れますか?

A. 下書きはできますが、事実関係・責任にふれる表現・伝える範囲は管理者が必ず確認します。AIには感情的な表現を整える補助に留め、送信は管理者確認後にします。

Q. 要配慮個人情報はどう扱えばよいですか?

A. 氏名・家族情報・健康状態などは要配慮個人情報を含みます。AIに入力してよい範囲、利用者名を記号に置き換えるなどの匿名化、保存先、保存期間、閲覧権限を、事業所の個人情報取扱ルールに沿って先に決めます。家族連絡は外部へ出る文書のため、とくに混入チェックを徹底します。

Q. 料金やプランを教えてください

A. 料金やサポートプランは AI鬼管理のサービスページをご覧ください。貴事業所向けの個別ご提案は本記事末尾のNEXT STEPからお問い合わせください。

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監修 最終更新日: 2026年7月15日
菅澤孝平
菅澤 孝平 株式会社GENAI 代表取締役
  • AI業務自動化サービス「AI鬼管理」を運営 — Claude Code を活用し、経営者の業務を「AIエージェントに任せる仕組み」へ転換するパーソナルトレーニングを 伴走構築 で提供。日報・採用・問い合わせ対応・経費精算・議事録・データ集計・営業リスト等の定型業務を、AIに代行させる体制を経営者と一緒に作り込む
  • Claude Code 実装ノウハウを 経営者・法人クライアント に直接指導。生成AIを「便利ツール」ではなく 「業務を任せる存在」 として運用する手法を体系化
  • 「やらせ切る管理」メソッドの開発者。シンゲキ株式会社(2021年設立・鬼管理専門塾運営)にて累計3,000名以上の学習者を志望校合格に導いた管理メソッドを、AI × 経営者支援 に転用
  • 著書『3カ月で志望大学に合格できる鬼管理』(幻冬舎)、『親の過干渉こそ、最強の大学受験対策である。』(講談社)
  • メディア出演: REAL VALUE / カンニング竹山のイチバン研究所 / ええじゃないかBiz 他
  • 明治大学政治経済学部卒
現在は AI鬼管理(Claude Code活用の伴走型パーソナルトレーニング)を主事業とし、経営者と二人三脚で「AIに業務を任せる仕組み」を実装。「実行を強制する環境」を AI で構築する手法を、自社の実運用知見をもとに発信している。