【2026年最新】Excel作業を10時間→5分に激変させるAI自動化テクニック5選|Gemini・Claude活用法

【2026年最新】Excel作業を10時間→5分に激変させるAI自動化テクニック5選|Gemini・Claude活用法

「Excelで10時間かかっている作業、AIを使えば5分で終わる」——こう聞いて、「さすがに大げさでしょう」と感じる方が多いかもしれません。

しかし結論から言うと、表の新規作成、マクロの自動生成、ガントチャートの構築、帳票フォーマットの設計といった作業は、実際にGeminiやClaudeなどの生成AIを活用すれば劇的に短縮できます。しかも「コードが書ける人だけの特権」ではありません。指示の出し方(プロンプト)さえ工夫すれば、非エンジニアでも今日から実践可能です。

この記事では、Excel×AI自動化の具体的なテクニックを5つ厳選し、それぞれのやり方を「経営者・管理職が読んで分かる」レベルで解説します。弊社(株式会社GENAI)がClaude Max 20xプラン(月額約30,000円)を全社導入して運用している実データも交えながら、忖度なしでお伝えします。

代表菅澤 代表菅澤
弊社では営業・広告・経理・秘書業務まで全てClaude Codeで回しています。そのなかでも「Excelの定型作業を減らしたい」という相談がクライアントからも社内からも一番多いんです。今日はまさにその最頻出テーマを徹底的に潰していきます。
AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
「AIって便利そうだけど、結局どうやってExcelに落とし込むの?」という声が本当に多いですよね。今回はGemini(Google)とClaude(Anthropic)の両方を使い分ける実践テクニックを紹介します。読み終わる頃には「これ明日から使える」となっているはずです。

この記事を最後まで読むと、以下の5つが分かります。

✔️GeminiでExcel用の表をプロンプト一発で生成する具体的な手順
✔️AIにVBAマクロを書かせて、手作業のコピペ地獄から脱出する方法
✔️Claude in Excel(アドイン)でガントチャートを数分で作る技
✔️議事録・日報テンプレートをAIに量産させるプロンプト設計術
✔️機密情報をAIに渡す際のセキュリティ上の注意点と対策

01 なぜExcel業務こそAI自動化の最優先ターゲットなのか Excelに費やす時間は、あなたが思う以上に多い

総務省の「情報通信白書」や複数のコンサルファームの調査によると、日本のホワイトカラーがExcel関連の作業に費やす時間は1人あたり週4〜8時間に達するとされています。月に換算すれば16〜32時間。年間にすれば200時間以上です。

これは「Excel作業そのもの」の時間であり、「Excelのやり方を調べる時間」「フォーマットを探す時間」「マクロを手直しする時間」まで含めると、実態はさらに膨らみます。

📚 用語解説

ホワイトカラー:オフィスワークを中心とするデスクワーカーの総称。営業事務・経理・人事・企画など、PCを使って業務を行う職種全般を指します。対義語はブルーカラー(現場作業者)。

代表菅澤 代表菅澤
これ、経営者の視点で言い換えると「社員1人あたり年間200時間分のコストが、Excelの手作業に消えている」ということです。時給3,000円で計算すると年60万円。10人の部署なら600万円。この数字を見て「仕方ない」と放置するのは、もはや経営判断として正しいとは言えません。

では、なぜ今Excelの自動化が「AIの最優先ターゲット」なのか。理由は3つあります。

理由1:繰り返し作業の割合が圧倒的に高い

表の作成、データ入力、フォーマット調整、集計、グラフ化——Excel業務の多くは「毎回ほぼ同じ手順を、データだけ変えて繰り返す」構造です。これは生成AIが最も得意とする領域です。一度プロンプト(指示文)を作れば、以降はほぼコピペで回せます。

理由2:非エンジニアでもすぐに恩恵を受けられる

サーバー構築やプログラミング言語の学習は不要です。GeminiやClaudeのアドインをインストールするだけで、日本語の自然文で指示を出せば、AIがExcelの中で直接動いてくれます。特別なスキルセットは一切いりません。

理由3:投資対効果が即座に計測できる

「導入前に何時間かかっていた作業が、導入後に何分になったか」を数値で測れます。AI導入プロジェクトの中で、Excel自動化は最もROI(投資対効果)を可視化しやすい領域です。経営会議での報告にも使えます。

📚 用語解説

ROI(投資対効果):Return on Investmentの略。投じたコスト(金額・時間)に対して、どれだけのリターン(利益・削減効果)が得られたかを示す指標。「月3万円のAI投資で月40時間の工数削減」ならROIは極めて高い。

Excel手作業
週4〜8時間
AI自動化
導入
週30分以下
確認だけ
年200時間
を戦略業務へ
AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
「AIの導入」というと大がかりなシステム開発をイメージしがちですが、Excel×AIは今日の午後から始められるレベルの話です。ここからは具体的な5つのテクニックを順番に見ていきましょう。

02 AIで「表そのもの」を一発生成する スプレッドシート→Excelダウンロードの黄金パターン

最初のテクニックは、最もシンプルかつ効果が大きい方法です。GoogleスプレッドシートのGemini機能を使って、日本語の指示だけで業務用の表を一発生成します。

📚 用語解説

Gemini(ジェミニ):Googleが開発した生成AIモデル。Google Workspaceと深く統合されており、スプレッドシートやドキュメント内から直接AIに指示を出せます。Excel業務の初期段階(表の雛形作成)で特に威力を発揮します。

手順:Geminiで表を作成→Excelにダウンロード

1
Googleスプレッドシートを開くChromeでスプレッドシートを新規作成します。Geminiの「表作成サポート」機能が使えるか確認してください。表示されない場合は、Geminiのチャット欄からでも同様に指示できます。
2
プロンプト(指示文)を入力するここが最重要です。後述する「良いプロンプト」の書き方に従い、具体的な指示を入力します。
3
生成された表を確認・挿入するGeminiが候補を出してくるので、内容を確認し「挿入」を押します。
4
Excelファイルとしてダウンロード「ファイル」→「ダウンロード」→「Microsoft Excel (.xlsx)」を選択。これでExcelファイルとして使えます。

「悪いプロンプト」と「良いプロンプト」の決定的な違い

ここで非常に重要なポイントがあります。AIへの指示の出し方ひとつで、出てくる表の品質は天と地ほど変わります。

項目悪いプロンプト良いプロンプト
指示例「採用管理の表を作って」「あなたは人事採用のプロです。中途採用の候補者管理表を作ってください。列は氏名/応募日/職種/選考ステータス/面接日/評価/オファー年収/備考の8列。サンプルデータを5行入れてください」
情報量1文のみ(13文字)役割+具体的な列構成+サンプル指示
出力品質それなりだが自分の求める形とズレる欲しい情報がほぼ100%揃った状態で出てくる
修正回数3〜5回のやり取りが必要ほぼ一発で完成(微調整1回程度)
代表菅澤 代表菅澤
この「プロンプトの良し悪し」が分かっていないと、AIを使っても「微妙なのが出てきた…結局自分で直した方が早い」となってしまいます。ポイントは3つだけ:①AIの役割を設定する、②列の構成を具体的に書く、③サンプルデータの数を指定する。これだけで一発精度が劇的に変わります。

📚 用語解説

プロンプト:AIに対して出す指示文のこと。「質問」というよりは「仕事の依頼書」に近いイメージ。指示が具体的であるほど、AIの出力精度は高くなります。就業規則を渡すように「あなたの役割」「やるべきこと」「出力形式」を明記するのがコツです。

💡 経営者視点のポイント

社内で「AIを入れたけど使いこなせない」という声が出る原因の8割は、このプロンプトの書き方を教えていないことにあります。テクニック5で詳しく解説しますが、プロンプトのテンプレートを社内で共有するだけで、全社員の生産性が上がります

03 VBAマクロをAIに書かせて手作業をゼロにする 「毎回コピペ」から「ワンクリック自動入力」へ

表を作ったあと、次に発生するのが「毎回同じ処理を手作業で繰り返す」問題です。たとえば——

✔️空欄のセルに、隣の列の値+200を自動で入れたい
✔️新しい行が追加されるたびに、特定の列に自動で値をセットしたい
✔️月末にデータを集計して別シートに転記したい

こうした処理はVBAマクロ(Excel専用の簡易プログラム)で自動化できますが、問題は「VBAを書ける人が社内にいない」こと。ここでAIの出番です。

📚 用語解説

VBAマクロ:Visual Basic for Applicationsの略。Excel上で動くプログラミング言語で、セルの自動入力・データ転記・書式設定などを自動化できます。「開発」タブの「Visual Basic」から入力します。AIに指示すれば、コードを書けない人でも使えます。

手順:AIに日本語で指示→VBAコードを取得→Excelに貼り付け

日本語で
やりたいこと
を書く
AI(Gemini/
Claude)に
入力
VBAコードが
出力される
Excelの
VBエディタに
貼り付け
実行
→自動化完了
1
やりたい処理を日本語で書く例:「H列が空白のとき、D列の数字に200を足した値を自動入力するマクロを作って」。Excelの操作を日本語でそのまま書けばOKです。
2
GeminiまたはClaudeに入力するAIがVBAコードを生成してくれます。同時に「このコードの入れ方」も説明してくれることがほとんどです。
3
Excelの「開発」タブ→「Visual Basic」を開く「開発」タブが表示されていない場合は、「ファイル」→「オプション」→「リボンのユーザー設定」から有効にします。
4
標準モジュールを追加し、コードを貼り付けるVBエディタで「挿入」→「標準モジュール」を選び、AIが生成したコードをペーストします。
5
実行ボタンを押すワンクリックで処理が走り、手作業で何十分もかかっていた処理が一瞬で完了します。
AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
「コードを貼り付ける」と聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、実際にはコピペするだけです。コードの中身を理解する必要はありません。AIが書いたコードを、AIが教えてくれた場所に貼るだけ。それで毎回10分かかっていた入力作業がワンクリック1秒になります。

たとえば「採用管理表のオファー年収列(H列)が空白のとき、基本給(D列)に200万円を足した値を自動入力する」というマクロは、AIに指示すれば10秒で生成されます。手作業で100行コピペするのに30分かかっていたなら、投資対効果は1,800倍です。

⚠️ VBA利用時の注意

マクロを含むファイルは .xlsm 形式で保存する必要があります。通常の .xlsx で保存するとマクロが消えてしまいます。また、社内のセキュリティポリシーでマクロが無効化されている場合は、情報システム部門に相談してください。

04 AIアドインでガントチャートを自動構築する Claude in Excelが実現する「指示するだけ」の世界

テクニック1〜2は「AIに聞いて、出てきたものをExcelに入れる」という流れでした。テクニック3からは、Excel内にAIが直接組み込まれている世界の話です。

📚 用語解説

Claude in Excel(アドイン):Anthropic社のClaude AIをExcel内で直接使えるアドイン。Microsoftアプリストアからインストールでき、Excelの中でチャット形式でAIに指示を出すと、セルへのデータ入力・数式・書式設定まで自動で行ってくれます。月額約2,000円のProプランが必要。

Claude in Excelでは、以下のような作業がExcelを開いたまま、日本語で指示するだけで完了します。

実演:ガントチャートの自動作成

「新しく採用計画を立てたい。ガントチャートの元になる表をExcelに作ってください。日本語で作ってください」——これだけの指示で、Claude in Excelは以下を自動生成します。

✔️タスク名・担当者・開始日・終了日・期間・進捗率の列構成
✔️開始日を入れたら期間が自動計算される数式
✔️判例(完了/進行中/未着手)の色分け
✔️サンプルデータ入りの完成形
代表菅澤 代表菅澤
ここが衝撃的なんですよ。今までのAI(ChatGPTやGemini)は「テキストを出力する」までが限界でした。Claude in Excelはセルに直接書き込み、数式まで入れてくれる。しかもExcelを開きながらリアルタイムで変化していくのが見える。もはや「アシスタントがExcelを操作している」感覚です。

さらに驚くべきは、追加の指示にもリアルタイムで対応する点です。たとえば——

1
「会議名とか日付の部分は青いハイライトにして」AIが自動で書式を変更します。自分で色を選ぶ必要はありません。
2
「サンプルデータを全部入れて」空のフォーマットに実際のデータ例を自動入力します。
3
「印刷しやすいA4縦向きのレイアウトにして」レイアウト調整まで指示で対応可能です。

Copilot(Microsoft 365に搭載されたAI)と比較して、Claude in Excelは特に「複雑な構成の表をゼロから作る」場面で精度が高いと言われています。列構成・数式・条件付き書式までを一度の指示で正確に反映する能力は、現時点でトップクラスです。

機能Claude in ExcelCopilot(Microsoft 365)Gemini(スプレッドシート)
Excel内直接操作○(アドインでセル直接操作)○(ネイティブ統合)×(スプレッドシートのみ)
数式の自動生成○(高精度)
VBAマクロ生成△(対応が限定的)×(GAS対応)
複雑なフォーマット構築◎(ガントチャート等)
日本語対応
月額コスト約2,000円(Pro)Microsoft 365に含まれる場合ありGoogle Workspace込み
AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
「CopilotとClaude、どっちがいいの?」とよく聞かれますが、答えは「どちらも得意分野が違うので、両方使うのが正解」です。Copilotはデータ分析・要約が得意、Claudeは複雑な構成物(ガントチャート・帳票)を一から作るのが得意。タスクの種類で使い分けてください。

05 議事録・日報フォーマットをAIで量産する 毎日使う帳票は「自分で作る」時代ではなくなった

Excel業務のなかで意外と時間を食うのが、「フォーマットをゼロから作る」作業です。議事録、日報、見積書、請求書、棚卸表——これらを白紙のExcelから作り始めると、レイアウト調整だけで30分〜1時間は簡単に消えます。

AIを使えば、これらのフォーマットを日本語の指示だけで一発生成できます。しかもA4印刷に最適化されたレイアウトまで込みです。

実演:議事録フォーマットの自動生成

Claude in Excelに以下のように指示します。

プロンプト例

「これから議事録を書いていきたいので、議事録の提出用フォーマットを作ってください。印刷用なのでA4縦に収まる形式で、縦長の印刷しやすいレイアウトにしてください」

すると、以下のような完成度の高いフォーマットが自動生成されます。

✔️会議名・日時・場所・出席者の入力欄
✔️議題・発言者・決定事項・アクションアイテムの構造化された表
✔️A4縦に収まるレイアウト調整済み
✔️印刷プレビューでそのまま出力可能なレベル

実演:日報フォーマットの自動生成

日報の場合は、さらに一工夫します。AIに「プロンプトを作ってもらう」というテクニックです。

やりたいことを
ざっくり伝える
AIに「具体的な
プロンプトを
作って」と頼む
AIが精密な
プロンプトを
生成
その精密プロンプト
をAIに入力
完成度の高い
フォーマットが
出力
代表菅澤 代表菅澤
これ、経営者に特におすすめしたいテクニックです。「日報のフォーマットを作って」とざっくり指示すると微妙なものが出てくる。でも「具体的に日報のプロンプトを考えて」とAIに頼むと、AIが完璧な指示書を書いてくれる。それをそのままAIに入れると、一発で使えるフォーマットが出てくる。つまり指示を出すこと自体もAIに任せられるんです。

このテクニックは「メタプロンプト」と呼ばれ、AI活用の上級テクニックとされていますが、やること自体は非常にシンプルです。「○○のフォーマットを作りたいんだけど、そのための具体的なプロンプトを作ってください」と一言付け加えるだけ。

📚 用語解説

メタプロンプト:「AIへの指示を、AIに書かせる」テクニック。自分ではざっくりとした要望だけを伝え、具体的で精密な指示文はAIに設計してもらう方法。プロンプト設計の経験がなくても、高品質な出力を得られる裏ワザです。

同じ要領で、見積書・請求書・棚卸表・勤怠表・シフト表など、あらゆる帳票フォーマットを数分で生成できます。一度作ったフォーマットはテンプレートとして保存しておけば、以降は使い回しが可能です。

💡 帳票テンプレートの社内展開

部署で必要な帳票フォーマットをまとめてAIに作らせ、社内テンプレート集として共有するだけで、全社員のExcel作業が一気に効率化します。この「テンプレート整備プロジェクト」は、AI導入の最初の一歩として最もハードルが低く、効果が見えやすい施策です。

06 プロンプト設計で出力品質を劇的に上げる 「AIを使いこなせる人」と「使えない人」の決定的な差

テクニック1〜4で見てきたように、AIは指示の出し方(プロンプト)次第で出力品質が劇的に変わります。テクニック5では、プロンプト設計の3原則を解説します。

原則1:AIに「役割」を与える(キャラクター設定)

「あなたは人事採用のプロです」「あなたは経理の専門家です」——この一文を冒頭に付けるだけで、出力の専門性と精度が明確に変わります。

キャラクター設定出力の特徴
なし汎用的で無難な内容。自分の業務にフィットしない部分が多い
「あなたは戦略コンサルタントです」論理的・分析的な構成。数値根拠を含めた出力になる
「あなたは営業部のマネージャーです」実務寄りの具体的なフォーマット。現場ですぐ使える形になる
「あなたは経理の専門家です」勘定科目・消費税区分など、経理特有の列が自動で追加される

原則2:「列の構成」を具体的に書く

「表を作って」だけでは、AIは何の列が必要か推測するしかありません。結果、自分が欲しい情報が抜けていたり、不要な列が入っていたりします。

列構成のテンプレート

「列は以下の通りにしてください:[列A名]/[列B名]/[列C名]…。各列のデータ型は[テキスト/数値/日付]です。サンプルデータを[N]行入れてください」——この形式で書くだけで、一発精度が格段に上がります。

原則3:「出力形式」を指定する

「A4縦に収まるレイアウトで」「セルの背景色は青系で統一して」「数式も入れて」——出力のゴールイメージを言語化して伝えることで、修正回数を最小化できます。

AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
この3原則をまとめると「①役割 ②構成 ③出力形式」です。たった3つですが、これを押さえているかどうかで、同じAIツールを使っていても生産性が3〜5倍変わります。弊社ではこの3原則をカード1枚にまとめて全社員のデスクに貼っています。
💡 社内プロンプト集の作り方

各部署の「よく使うExcel作業」を10個リストアップし、それぞれに対応するプロンプトを作成して社内Wikiやスプレッドシートで共有する。これだけで全社員のAI活用率が一気に上がります。月1回のプロンプト共有会を開催している企業も増えています。

07 AI×Excel導入時の注意点とセキュリティ対策 便利さの裏にあるリスクを正しく理解する

ここまでAIの便利さを解説してきましたが、無条件に何でもAIに渡していいわけではありません。特にExcelには顧客情報や財務データなどの機密情報が含まれることが多く、セキュリティ面の配慮は必須です。

⚠️ 最も重要な注意点

AIに入力した情報は、サービス提供元(Google、Anthropic、OpenAIなど)のサーバーに送信されます。個人情報・顧客データ・取引先情報・非公開の財務数値は、原則としてAIに入力しないでください。入力する場合は、必ず社内の情報セキュリティポリシーを確認してください。

安全にAIを活用するための4つのルール

1
社内ポリシーを確認する多くの企業では「生成AI利用ガイドライン」が策定されています。まだない場合は、情報システム部門と連携して作成してください。
2
機密データはダミーに差し替える実際のデータの代わりにサンプルデータでフォーマットを作成し、完成後に実データを手動で入れる方法が最も安全です。
3
Enterprise版を検討するClaudeのTeamプランやEnterprise契約では、入力データが学習に使われない保証があります。大量の社内データを扱う場合はこちらを選択してください。
4
出力を必ず人間が確認するAIが生成した数式や計算結果は必ず人間がチェックしてください。特に金額に関わる数式は、サンプルデータで検算することを推奨します。
代表菅澤 代表菅澤
弊社でも最初は「社員が何でもAIに入れてしまうのでは」という懸念がありました。そこでAIに入力して良いデータ・ダメなデータのチェックリストを作り、全社員に共有しました。ルールを明確にするだけで、リスクを管理しながらAI活用を進められます。逆にルールがないと、怖くて誰も使えなくなってしまう。

📚 用語解説

生成AIの学習利用:一部の生成AIサービスでは、ユーザーが入力したデータをモデルの学習(改善)に利用する場合があります。これが機密情報漏洩のリスクにつながるため、Enterprise版やオプトアウト設定の確認が重要。ClaudeのTeam/Enterprise版は入力データを学習に使わないことを明示しています。

08 GENAI社内の実運用データ:月40時間→3時間の削減事例 Claude Max 20xプランで全社運用した結果

ここからは弊社(株式会社GENAI)の実データを公開します。弊社ではClaude Max 20xプラン(月額$200・約30,000円)を契約し、Excel関連業務を含む全社業務でClaude Codeを活用しています。

Excel関連業務の削減効果

業務内容導入前(月)導入後(月)削減率
営業報告の集計・グラフ化12時間1時間92%
請求書・見積書のフォーマット作成8時間30分94%
経理データの転記・仕訳補助10時間1時間90%
各種帳票テンプレートの作成・修正6時間20分94%
社内レポートの表作成4時間15分94%
合計40時間約3時間93%
AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
月40時間が3時間。つまり月37時間の工数が浮いた計算です。時給3,000円換算で月111,000円の削減。Claude Max 20xの月額が約30,000円なので、毎月81,000円のプラス。ROIとしては圧倒的です。しかもこれはExcel関連だけの数字で、記事執筆・広告運用・秘書業務まで含めると削減効果はさらに大きくなります。

なぜ「3時間」は残るのか?

完全にゼロにならない理由は、「AIの出力を人間が確認する時間」が必要だからです。特に金額に関わる数式や、外部に提出する帳票は、必ず人間の目でチェックしています。しかし「作る時間」はほぼゼロになったので、残っているのは「確認する時間」だけです。

💡 導入を検討中の方へ

「月30,000円の投資で月40時間の工数を削減できるなら試してみたい」と思った方は、まずClaude Proプラン(月額約3,000円)から始めるのがおすすめです。Excel作業だけでも効果を実感できるはずです。本格的に全社導入する場合はMax 20xプランが最もコスパが高くなります。

09 まとめ:Excel×AIは「使えたら便利」ではなく「使わないと損」 5つのテクニックを振り返る

ここまで紹介した5つのテクニックを振り返ります。

テクニック内容削減効果の目安
1. AIで表を一発生成Geminiで業務表を自動作成→Excelダウンロード30分→2分
2. VBAマクロをAIに書かせる繰り返し処理のコードをAIが生成30分→1秒(ワンクリック)
3. AIアドインでガントチャートClaude in Excelで複雑な表を直接構築2時間→5分
4. 帳票フォーマットの量産議事録・日報などをAIに一発生成1時間→3分
5. プロンプト設計の3原則役割・構成・出力形式を指定して精度向上全テクニックの効果を3〜5倍に
代表菅澤 代表菅澤
もう一度言います。Excel作業に年間200時間を費やしているのは、経営資源の浪費です。今日紹介した5つのテクニックのうち、テクニック1と2はGeminiのアカウントさえあれば今日から無料で始められます。テクニック3〜4はClaude Proプラン(月約3,000円)で始められます。「高いから」「難しそうだから」という先入観を捨てて、まず1つ試してみてください。
AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
最後に、この記事を読んで「よし、明日から試してみよう」と思った方は、まずは「プロンプトの3原則」だけ覚えてください。①AIに役割を与える、②列構成を具体的に書く、③出力形式を指定する。この3つを意識するだけで、AIの出力品質が劇的に変わります。

Excel×AIの自動化は、「未来の話」ではなく「今日から使える現実」です。「知っているか知らないか」だけで、毎日の業務効率が何倍も変わる——そんな時代がすでに来ています。

「Excel×AIの自動化テクニックは分かったけれど、自社の業務にどう落とし込めばいいか分からない」「社員全員に浸透させるにはどうすればいい?」——そんな方は、ぜひAI鬼管理の無料相談をご利用ください。

代表菅澤 代表菅澤
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よくある質問

Q. Excelの知識がほとんどなくてもAI自動化は始められますか?

A. はい、始められます。この記事で紹介したテクニックはすべて「日本語でAIに指示を出す」だけで実行可能です。Excelの関数やVBAの知識は不要で、AIが代わりにコードや数式を書いてくれます。

Q. GeminiとClaudeのどちらを使うべきですか?

A. どちらにも強みがあります。表の雛形作成やスプレッドシート連携はGeminiが便利です。Excel内での直接操作(ガントチャート・帳票・VBA生成)はClaude in Excelが優秀です。弊社では両方を使い分けています。

Q. Claude in Excelアドインの料金はいくらですか?

A. Claude Proプラン(月額約3,000円)に加入すれば利用可能です。Microsoftアプリストアから「Claude by Anthropic in Excel」を検索してインストールできます。

Q. 会社の機密情報をAIに入力しても大丈夫ですか?

A. 原則として、個人情報・顧客データ・非公開の財務情報はAIに入力しないでください。フォーマットの作成はダミーデータで行い、完成後に実データを手動で入れる方法が最も安全です。大量の社内データを扱う場合は、Claude Team/Enterpriseプランの契約を検討してください。

Q. AIが作った数式やマクロは信頼できますか?

A. 精度は非常に高いですが、100%ではありません。特に金額に関わる計算は、必ずサンプルデータで検算してから本番利用してください。弊社では「AIが作成→人間が検証→運用開始」の3ステップをルール化しています。

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監修 最終更新日: 2026年5月9日
菅澤孝平
菅澤 孝平 株式会社GENAI 代表取締役
  • AI業務自動化サービス「AI鬼管理」を運営 — Claude Code を活用し、経営者の業務を「AIエージェントに任せる仕組み」へ転換するパーソナルトレーニングを 伴走構築 で提供。日報・採用・問い合わせ対応・経費精算・議事録・データ集計・営業リスト等の定型業務を、AIに代行させる体制を経営者と一緒に作り込む
  • Claude Code 実装ノウハウを 経営者・法人クライアント に直接指導。生成AIを「便利ツール」ではなく 「業務を任せる存在」 として運用する手法を体系化
  • 「やらせ切る管理」メソッドの開発者。シンゲキ株式会社(2021年設立・鬼管理専門塾運営)にて累計3,000名以上の学習者を志望校合格に導いた管理メソッドを、AI × 経営者支援 に転用
  • 著書『3カ月で志望大学に合格できる鬼管理』(幻冬舎)、『親の過干渉こそ、最強の大学受験対策である。』(講談社)
  • メディア出演: REAL VALUE / カンニング竹山のイチバン研究所 / ええじゃないかBiz 他
  • 明治大学政治経済学部卒
現在は AI鬼管理(Claude Code活用の伴走型パーソナルトレーニング)を主事業とし、経営者と二人三脚で「AIに業務を任せる仕組み」を実装。「実行を強制する環境」を AI で構築する手法を、自社の実運用知見をもとに発信している。