【2026年8月最新】ExcelVBAで重複データを削除する方法|顧客リストの二重登録対策とAI活用術
この記事の内容
- 01「重複データ」は放置すると経営リスクになる
- 02現場でよくある3つの重複パターン
- 03ExcelVBAで重複データを削除する基本の2手法
- 04RemoveDuplicatesメソッドの使い方と限界
- 05Dictionaryオブジェクトで高速判定する方法
- 06【独自】VBAが見逃す「あいまい重複」という盲点
- 07Claude Codeなら「重複判定のルール」を日本語で伝えるだけでいい
- 08【独自データ】GENAI実運用|データ整理業務の削減実態
- 09非エンジニアがClaude Codeで重複除去を始める実践フロー
- 10まとめ ── 「削除の作法」より「判定のルール」を持つこと
- FAQよくある質問
「同じ顧客が営業リストに2行あって、別の担当者が同じ日に2回電話をかけてしまった」「注文データが重複していて、売上集計が実際より多く見えていた」——Excelで顧客・注文・見込み客のリストを管理していると、こうした「重複データ」のトラブルは驚くほど頻繁に起こります。
検索で「ExcelVBA 重複データ 削除」というキーワードにたどり着いた方の多くは、ループ処理やRemoveDuplicatesメソッドといったVBAの具体的な書き方を探しているはずです。この記事では、まずそれらの手法を正確に解説します。そのうえで、実務でVBAの重複削除を使っていると必ずぶつかる「表記ゆれによる見逃し」という盲点と、その盲点を埋める新しい選択肢についてもお伝えします。
この記事を最後まで読むと、次の内容が理解できます。
01 WHY IT MATTERS 「重複データ」は放置すると経営リスクになる 名刺入れの比喩で考える、重複データの本当のコスト
重複データの問題を理解するために、まず名刺入れを思い浮かべてください。同じ取引先の名刺が、整理の途中で2枚別々の場所に紛れ込んでいたとします。1枚には「株式会社◯◯商事」、もう1枚には「(株)◯◯商事」と書かれていたら、あなたはそれが同一人物・同一企業だとすぐに気づけるはずです。しかし、それを機械的に処理するExcelやシステムにとっては、この2つはまったくの別データとして扱われてしまいます。
📚 用語解説
重複データ:同一の人物・企業・取引を指しているにもかかわらず、複数の行として別々に記録されているデータのこと。原因は手入力のミス、フォームの二重送信、複数システムの統合時のマージ漏れなどさまざま。「完全に同じ文字列の重複」と「表記だけが違う実質的な重複(あいまい重複)」の2種類がある点が、この記事の後半で重要になる。
この「気づけばすぐ分かるが、機械には見分けがつかない」というギャップこそが、重複データが業務トラブルに発展する根本原因です。具体的には、次のような流れで経営リスクに変わっていきます。
フォーム二重送信
手入力の重複
行数が多く
目視では発見困難
二重架電・二重請求
売上の過大集計
顧客からの
クレーム対応
例えば、同じ見込み客に営業担当が2人から立て続けに連絡してしまうと、「この会社は管理がずさんなのでは」という印象を与えてしまいます。また、注文データが重複したまま集計すると、実際の売上より多い数字が経営会議で報告され、後から訂正が必要になるケースもあります。重複データそのものは小さなミスに見えても、それが積み重なった結果は経営判断や顧客信用に直結します。
02 THREE COMMON PATTERNS 現場でよくある3つの重複パターン 顧客・注文・リードの重複はそれぞれ発生原因が異なる
重複データと一言でいっても、発生する業務領域によって原因も対処すべきポイントも異なります。ここでは代表的な3つのパターンを整理します。
| パターン | 典型的な発生原因 | ビジネスへの影響 |
|---|---|---|
| 顧客レコードの重複 | 担当者ごとに別々のシートで顧客管理をしていて、統合時に同一顧客が複数行になる | 同じ顧客に別々の担当者が連絡し、対応が食い違う |
| 注文データの重複 | 注文フォームの二重送信、あるいは同じ受注をExcelとシステムの両方に手入力 | 売上集計が実際より多く計上され、経営判断を誤らせる |
| リード(見込み客)の重複 | メールアドレスは同じだが会社名の表記が違う形でリストに複数回登録される | 同じ相手に何度もアプローチし、印象を損なう |
この3つに共通するのは、「入力した本人には悪意もミスの自覚もない」という点です。フォームの二重送信は通信環境の問題かもしれませんし、担当者ごとの別シート管理は、統合作業をするまで問題として顕在化しません。つまり重複データは、仕組み側で検出・除去する体制を整えておかない限り、なくならない性質のものだと理解しておく必要があります。
03 TWO BASIC VBA METHODS ExcelVBAで重複データを削除する基本の2手法 ループ処理とRemoveDuplicatesメソッドの書き方を正確に理解する
ここからは技術的な内容です。ExcelVBAで重複データを削除する方法は、大きく分けて「ループ処理で1行ずつ比較して削除する方法」と「RemoveDuplicatesメソッドを使う方法」の2つがあります。それぞれの書き方を見ていきます。
📚 用語解説
ループ処理:プログラムの中で「同じ処理を繰り返す」仕組みのこと。VBAでは For〜Next や Do〜Loop といった構文で書く。重複削除の場合は、行を1つずつ比較しながら、一致する行が見つかれば削除する、という処理を全行に対して繰り返す形になる。
3-1. ループ処理で重複削除する方法
最も基本的な方法は、行を1つずつ比較しながら削除していくループ処理です。下から上に向かって削除するのがポイントで、上から削除すると行番号がずれてしまい、正しく比較できなくなります。
Sub RemoveDuplicatesByLoop()
Dim ws As Worksheet
Dim lastRow As Long, i As Long, j As Long
Set ws = ThisWorkbook.Sheets("顧客リスト")
lastRow = ws.Cells(ws.Rows.Count, "A").End(xlUp).Row
' 下の行から上に向かって比較・削除する
For i = lastRow To 2 Step -1
For j = i - 1 To 2 Step -1
If ws.Cells(i, "A").Value = ws.Cells(j, "A").Value Then
ws.Rows(i).Delete
Exit For
End If
Next j
Next i
End Sub
このコードは、A列(例:メールアドレス)を基準に完全一致する行を探し、後から見つかった重複行を削除しています。仕組みが分かりやすく、比較の条件を細かくカスタマイズしやすいのが利点です。一方で、行数が多くなるほど比較回数が二乗のペースで増えるため、データ量が数千〜数万行になると処理時間が大きく伸びるという弱点があります。
3-2. RemoveDuplicatesメソッドで削除する方法
もう一つの方法が、Excel 2007以降のバージョンで使えるRemoveDuplicatesメソッドです。Excelのリボンにある「重複の削除」ボタンと同じ処理を、VBAのコード1行で実行できます。
Sub RemoveDuplicatesByMethod()
Dim ws As Worksheet
Dim lastRow As Long, lastCol As Long
Set ws = ThisWorkbook.Sheets("顧客リスト")
lastRow = ws.Cells(ws.Rows.Count, "A").End(xlUp).Row
lastCol = ws.Cells(1, ws.Columns.Count).End(xlToLeft).Column
With ws.Range(ws.Cells(1, 1), ws.Cells(lastRow, lastCol))
.RemoveDuplicates Columns:=Array(1), Header:=xlYes
End With
End Sub
Columns:=Array(1) は「1列目(A列)を基準に重複を判定する」という指定です。複数列の組み合わせ(例:会社名と電話番号の両方が一致した場合のみ重複とみなす)で判定したい場合は、Array(1, 3) のように列番号を並べます。Header:=xlYes は「1行目は見出し行なので判定対象から除外する」という指定です。
04 LIMITS OF REMOVEDUPLICATES RemoveDuplicatesメソッドの使い方と限界 便利だが「完全一致」しか判定できない点に注意する
RemoveDuplicatesメソッドはコード1行で高速に処理できる非常に便利な機能ですが、使う前に理解しておくべき限界がいくつかあります。
📚 用語解説
RemoveDuplicatesメソッド:Excel 2007以降のバージョンで使えるVBAの組み込みメソッド。指定した列(または列の組み合わせ)を基準に、完全一致する行のうち2件目以降を自動で削除する。Excelのリボンメニュー「データ」タブにある「重複の削除」ボタンをVBAから呼び出しているのと同じ処理にあたる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応バージョン | Excel 2007以降(Excel 2003以前には存在しない) |
| 判定方法 | 指定した列の値が「完全一致」する行のみを重複とみなす |
| どちらを残すか | 基本的に最初に見つかった行を残し、2件目以降を削除する(削除後の復元は原則不可) |
| 大文字・小文字 | 文字列としては区別されない(Excelの既定の文字列比較に準じる) |
| 表記ゆれ | 全角・半角、スペースの有無、「株式会社」の位置違いなどは別データとして扱われ、重複として検出されない |
RemoveDuplicatesメソッドは実行すると即座に行を削除し、Excelの「元に戻す」機能が効かないケースもあります。本番データに対して実行する前に、必ず別シートやファイルにコピーを保存してから試すことを強く推奨します。
特に注意したいのが「表記ゆれは別データとして扱われる」という点です。「株式会社ABC」と「ABC株式会社」、「090-1234-5678」と「09012345678」は、人間が見れば同一の情報だと分かりますが、RemoveDuplicatesメソッドは文字列として完全に一致しない限り重複と判定しません。この限界については、6章で改めて詳しく取り上げます。
なお、行を削除するのではなく「重複しているものを目視で確認したい」だけの場合は、VBAを使わずに条件付き書式で色付けする方法もあります。ホームタブの「条件付き書式」→「セルの強調表示ルール」→「重複する値」から設定でき、数式で書く場合は =COUNTIF($A$2:$A$100,A2)>1 のような式で該当セルをハイライトできます。削除する前に一度目視確認したい場面で有効です。
05 DICTIONARY OBJECT METHOD Dictionaryオブジェクトで高速判定する方法 ループ処理よりも高速に、柔軟な条件で重複を判定する
ループ処理は柔軟だが遅く、RemoveDuplicatesメソッドは速いが完全一致の判定しかできない——この中間を狙えるのがDictionaryオブジェクトを使う方法です。
📚 用語解説
Dictionaryオブジェクト:VBAで「キーと値のペア」を管理できる仕組み(Scripting.Dictionary)。「すでに登場した値かどうか」を高速に判定できるのが特徴で、重複チェックに向いている。使うには2つの方法があり、(1)VBEの「ツール」→「参照設定」から Microsoft Scripting Runtime を有効にして早期バインディングする方法、(2)コード内で CreateObject("Scripting.Dictionary") と書いて実行時に生成する遅延バインディングの方法がある。後者は参照設定が不要なため、他のPCに配布するマクロではよく使われる。
Sub RemoveDuplicatesByDictionary()
Dim dict As Object
Dim ws As Worksheet
Dim lastRow As Long, i As Long
Dim key As String
Dim delRange As Range
' CreateObjectによる遅延バインディング(参照設定不要)
Set dict = CreateObject("Scripting.Dictionary")
Set ws = ThisWorkbook.Sheets("顧客リスト")
lastRow = ws.Cells(ws.Rows.Count, "A").End(xlUp).Row
' 上から順に走査し、最初に登場した行を残す
' (RemoveDuplicatesメソッドと同じ「最初の行を残す」挙動に揃える)
For i = 2 To lastRow
key = ws.Cells(i, "A").Value
If dict.Exists(key) Then
If delRange Is Nothing Then
Set delRange = ws.Rows(i)
Else
Set delRange = Union(delRange, ws.Rows(i))
End If
Else
dict.Add key, True
End If
Next i
' 走査後にまとめて削除(ループ中に削除すると行がずれるため)
If Not delRange Is Nothing Then delRange.Delete
End Sub
この方法のメリットは、dict.Exists(key) で「すでに登場した値かどうか」を高速に判定できる点です。ループ処理のように2重ループで全行を比較する必要がないため、行数が多いデータでもRemoveDuplicatesメソッドに近い速度感で処理できます。さらに、keyの作り方を工夫すれば「会社名+電話番号の組み合わせ」のような複合条件も柔軟に判定できます。
key = ws.Cells(i, "A").Value & "|" & ws.Cells(i, "C").Value のように文字列を連結してキーにすれば、「会社名と電話番号が両方一致した場合のみ重複」といった複合条件の判定も実現できます。RemoveDuplicatesメソッドのColumns引数でも複数列指定は可能ですが、Dictionaryオブジェクトの方が判定ロジックを細かく制御しやすい場面があります。
06 THE FUZZY DUPLICATE BLIND SPOT 【独自】VBAが見逃す「あいまい重複」という盲点 実務で本当に困るのは「完全一致しない重複」の方
ここまで紹介したループ処理・RemoveDuplicatesメソッド・Dictionaryオブジェクトには、実は共通の弱点があります。それはいずれも「文字列として完全に一致するかどうか」でしか重複を判定できないという点です。
📚 用語解説
あいまい重複(ファジー重複):内容としては同一の人物・企業・情報を指しているにもかかわらず、表記のゆれによって文字列としては一致しない重複のこと。全角・半角の違い、スペースの有無、「株式会社」の位置違い、電話番号のハイフンの有無、氏名の入力ミス(例:「山田」と「山⽥」のような異体字)などが典型例。完全一致を前提とするVBAの重複削除では検出できない。
具体例を見てみましょう。次の3行は、人間が見れば全て同一の会社を指していると分かります。しかし、VBAのRemoveDuplicatesメソッドやDictionaryオブジェクトでは、この3つはすべて「別のデータ」として扱われ、1件も重複として検出されません。
| 行 | 会社名の表記 | 電話番号の表記 | VBAでの判定 |
|---|---|---|---|
| 1行目 | 株式会社GENAI | 03-1234-5678 | 基準となる行 |
| 2行目 | GENAI株式会社 | 0312345678 | 完全一致しないため別データ扱い |
| 3行目 | (株)GENAI | 03‐1234‐5678(全角ハイフン) | 完全一致しないため別データ扱い |
この「あいまい重複」を検出するには、本来であれば全角・半角の統一、スペースの除去、法人格表記の正規化(「株式会社」「(株)」「(株)」を一つの表記に揃える)といった下処理のロジックを、事前にVBAで自前実装する必要があります。これは決して簡単な作業ではなく、想定していない表記パターンが後から見つかるたびに、ルールを追加・修正し続けることになります。
RemoveDuplicatesメソッドを実行して「重複が見つかりませんでした」という結果が出ても、それは「完全一致する重複が無かった」という意味に過ぎません。表記ゆれによる実質的な重複が残っている可能性は常にあります。特に複数の担当者が別々に入力したデータを統合する場面では、この点を軽視しないよう注意してください。
ここで一度立ち止まって考えたいのは、「重複を判定するルールを、毎回VBAのコードとして書き下す」というアプローチ自体に限界があるのではないかという点です。表記ゆれのパターンは業種・企業ごとに無数にあり、すべてを事前にコードとして網羅するのは現実的ではありません。この課題に対して、近年広がっているのが次章で紹介するアプローチです。
07 DESCRIBE THE RULE IN PLAIN JAPANESE Claude Codeなら「重複判定のルール」を日本語で伝えるだけでいい コードを書かず、判定基準を会話で指定するという発想
ここからは、非エンジニアの方にこそ知ってほしい選択肢の話です。Claude Codeを使うと、これまで見てきたVBAのコードを1行も書かずに、重複データの検出・削除ができます。しかも、6章で挙げた「あいまい重複」も含めて処理できる点が、VBAの手法と決定的に異なります。
📚 用語解説
Claude Code:Anthropic社が提供するAIエージェントツール。人間がチャット形式で日本語の指示を出すと、その意図を汲み取って必要な処理を判断し、ファイルの読み込み・データ加工・結果の報告までを自律的に行う。ターミナル操作が必要な開発者向け版に加え、ターミナル操作が不要なデスクトップ版も提供されており、非エンジニアでもチャット感覚で使える。
例えば、これまでVBAのコードとして書いていた条件は、Claude Codeに対しては次のように日本語の一文で伝えるだけで済みます。
// Claude Codeへの依頼イメージ(実際はチャットで日本語のまま指示するだけ) 例1:単純な完全一致の重複除去 「このリストで、メールアドレスが同じ行は1つにまとめてください」 例2:複合条件の重複除去 「このリストで、会社名と電話番号が両方一致するものを 重複として除去してください」 例3:あいまい重複(VBAでは検出できないパターン) 「会社名は『株式会社』の位置や全角半角の違いを無視して、 電話番号はハイフンの有無を無視して、 同一とみなせる行をまとめてください。 結合する際はより情報量が多い方の行を残してください」
例3のような依頼は、VBAで実現しようとすると「法人格の正規化処理」「ハイフン除去処理」「どちらの行を優先して残すかの判定ロジック」をすべて個別にコーディングする必要があります。Claude Codeであれば、こうした「人間なら当たり前に理解できるが、厳密なルールとして書き下すのが面倒な判定」を、日本語の指示のまま処理してくれます。
VBAでは実行前に判定条件を100%言語化してコードに落とし込む必要がありますが、Claude Codeでは実行後に結果を見ながら「この2件は別会社なので統合しないで」「この表記もまとめて」と会話で微調整できます。最初から完璧なルールを考える必要がない点が、非エンジニアにとって大きな違いです。
もちろん、VBAの学習自体に意味がないわけではありません。定型的に毎回同じ処理を自動化したいマクロとして組み込みたい場合は、RemoveDuplicatesメソッドやDictionaryオブジェクトの知識は今後も有効です。一方で、「今回だけこのリストを整理したい」「毎回パターンが微妙に違うデータを都度整理したい」という場面では、Claude Codeに日本語で依頼する方が圧倒的に早く、かつ見逃しも少なくなります。
08 GENAI CASE DATA 【独自データ】GENAI実運用|データ整理業務の削減実態 Claude Max 20xプラン契約会社が、重複・データ整理業務をどう回しているか
ここでは、弊社(株式会社GENAI)が実際にClaude Codeをデータ整理・重複除去の業務にどう活用しているかを、数値ベースで公開します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 契約プラン | Claude Max 20x(月$200/約30,000円) |
| 利用開始 | 2025年後半〜 |
| 利用部署 | 経営・営業・広告・開発・経理・秘書業務・個人業務まで全社 |
| 重複データ処理の運用 | 営業・経理担当者がVBAやSQLを書かず、日本語の指示だけでリスト整理を実施 |
弊社の業務のうち、重複データが特に発生しやすいのは営業(顧客・見込み客リスト)と経理(請求・経費データ)です。これらの業務でのClaude Code活用による概算削減時間は、以下の通りです。
| 業務領域 | 主な用途 | 概算削減時間(肌感ベース) |
|---|---|---|
| 営業 | 提案書・見積・顧客別資料の自動生成、重複リード整理 | 週20h → 週2h |
| 経理 | 請求書チェック・経費仕訳・Freee連携、重複データ確認 | 月40h → 月5h |
| 秘書業務 | 日報生成・議事録・スケジュール調整 | 日2h → 日15分 |
上記は弊社の肌感ベースの数値であり、業種・業態・担当者のスキルによって削減時間は変動します。「完全自動化」ではなく、人間のレビュー・最終判断を伴う運用である点にご留意ください。
特に経理業務では、複数の請求書・経費データを突き合わせる中で、表記ゆれによる二重計上に気づかず処理が進んでしまうリスクがありました。Claude Codeに「取引先名と金額が近いものをリストアップして」と依頼するだけで、人間が見落としがちな組み合わせも含めて洗い出せるようになった点は、単純な時間削減以上の価値だと感じています。
09 PRACTICAL WORKFLOW 非エンジニアがClaude Codeで重複除去を始める実践フロー VBAの学習なしで、今日から重複データ整理を任せる4ステップ
「VBAを勉強する時間はないが、重複データの整理はどうにかしたい」という方向けに、実際の始め方を整理します。
対象のExcelファイルを
Claude Codeに
読み込ませる
重複とみなす基準を
日本語で
具体的に伝える
検出結果を確認し
「これは別会社」等
会話で調整
整理後のファイルを
受け取り
定例化する
9-1. Step1:対象のExcelファイルを読み込ませる
Claude Codeのデスクトップ版に、整理したいExcelファイルをそのまま渡します。ターミナルの操作や、事前のデータ加工は不要です。
9-2. Step2:重複とみなす基準を日本語で具体的に伝える
ここが最も重要なステップです。「メールアドレスが同じ行をまとめて」のように単純な条件でも構いませんし、「会社名は表記ゆれを無視して、電話番号はハイフンの有無を無視して判定して」といった複合条件でも問題ありません。基準を具体的に言葉にできればできるほど、精度の高い結果が得られます。
9-3. Step3:検出結果を確認し、会話で調整する
Claude Codeが「◯件の重複候補が見つかりました」と報告してきたら、内容を確認します。もし「これは別の会社なので統合しないで」という判定ミスがあれば、そのまま会話で伝えて修正できます。VBAのようにコードを書き直す必要はありません。
9-4. Step4:整理後のファイルを受け取り、定例化する
整理が完了したファイルを受け取ったら、同じ依頼パターンを月次・週次の定例業務に組み込みます。一度うまくいった依頼文をそのまま使い回せるため、2回目以降はさらに短時間で処理が完了します。
10 CONCLUSION まとめ ── 「削除の作法」より「判定のルール」を持つこと VBAの3手法とClaude Codeの使い分けを振り返る
この記事では、重複データがもたらす経営リスクから、ExcelVBAでの重複削除の3手法(ループ処理・RemoveDuplicatesメソッド・Dictionaryオブジェクト)、VBAが見逃す「あいまい重複」という盲点、そしてClaude Codeによる補完方法までを整理しました。最後にポイントを振り返ります。
最も伝えたいメッセージは、「重複を消すコードの書き方」を覚えることより、「何を重複とみなすかの判定基準」を自分の言葉で説明できるようになることの方が重要だという点です。判定基準さえ明確にできれば、それをVBAのコードに落とし込むのも、Claude Codeに日本語で伝えるのも、どちらも実現可能です。そして非エンジニアの方にとっては、後者の方が圧倒的に早く、見逃しも少なく始められます。
「重複しているかどうか」を自分の言葉で説明するだけで、リスト整理をお任せいただけます
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よくある質問
Q. RemoveDuplicatesメソッドはどのExcelバージョンから使えますか?
A. Excel 2007以降のバージョンで使用できます。Excel 2003以前にはこのメソッド自体が存在しないため、古いバージョンで動かす場合はループ処理やDictionaryオブジェクトによる方法を使う必要があります。
Q. RemoveDuplicatesメソッドを実行すると、削除した行は元に戻せますか?
A. VBAマクロで行った変更は、Excelのundo(元に戻す)履歴がクリアされるため、実行後にCtrl+Zで元に戻すことは基本的にできません。実行前に必ず別シートやファイルにバックアップを取ってから実行してください。
Q. Dictionaryオブジェクトを使うのに、参照設定は必須ですか?
A. 必須ではありません。VBEの「参照設定」からMicrosoft Scripting Runtimeを有効にする早期バインディングの方法と、コード内でCreateObject("Scripting.Dictionary")と書く遅延バインディングの方法があり、後者は参照設定なしでそのまま動きます。他のPCに配布するマクロでは、環境依存を避けるため遅延バインディングがよく使われます。
Q. ループ処理とRemoveDuplicatesメソッド、どちらを使うべきですか?
A. 単純に「特定の列が完全一致する行を削除したい」だけであれば、コード量が少なく高速なRemoveDuplicatesメソッドで十分です。削除の条件を細かく分岐させたい、削除ではなく別の処理と組み合わせたいといった場合は、ループ処理やDictionaryオブジェクトの方が柔軟に対応できます。
Q. 重複を削除せず、目視で確認したいだけの場合はどうすればいいですか?
A. VBAを使わずに、条件付き書式の「重複する値」ルールで色付けする方法があります。ホームタブの「条件付き書式」から設定でき、削除する前にどのデータが重複としてヒットするか確認したい場面で有効です。
Q. 「株式会社」の位置違いや全角半角の違いも、VBAで自動的に判定できますか?
A. RemoveDuplicatesメソッドやDictionaryオブジェクトは文字列の完全一致でしか判定できないため、そのままでは表記ゆれを検出できません。事前に正規化(法人格表記の統一、全角半角の統一など)の処理を自前で実装する必要があり、想定外のパターンが出るたびに追加対応が必要になります。
Q. Claude Codeは表記ゆれのある重複もVBAより正確に検出できますか?
A. 会社名の表記違いや電話番号のハイフンの有無といった表記ゆれを含めて、日本語で判定基準を伝えるだけで検出できます。ただし完璧な自動判定を保証するものではないため、重要なデータについては検出結果を人の目で最終確認する運用を推奨します。
Q. 非エンジニアでもClaude Codeで重複データの整理はできますか?
A. できます。VBAのコードを書く必要はなく、デスクトップ版のチャット画面から「このリストで会社名と電話番号が両方一致するものを重複として除去して」といった日本語の指示を出すだけで処理が進みます。結果に不満があれば、そのまま会話で修正を依頼できます。
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