【クリニック・歯科医院】院内マニュアルをClaude Code/Codexで自動化する方法

【クリニック・歯科医院】院内マニュアルをAIで効率化する方法|受付・会計・電話対応の手順書化と、新人教育の属人化解消
この記事は クリニック・歯科医院のAI自動化事例10選 の事例8「院内マニュアル」の詳細編です。

院内マニュアルは、作ること自体が目的ではなく、現場で使われ続け、新人がそれを見て独り立ちできることが目的です。ところが受付の一日の流れ、会計と保険証確認、電話対応、診療補助、滅菌、緊急時の連絡手順といった作業は、ベテランの頭の中にだけある「暗黙のルール」で回りがちです。とくに手順をどの粒度で書き起こし、どこを更新し、新人にどの順番で教えるか — ここがベテラン1人に集中しやすく、教える人によって内容が変わる原因になります。AIは医療安全や感染対策、緊急時対応の手順そのものを決めるものではありませんが、既存メモや口頭手順を業務別に整理し、表記をそろえ、新人教育用のチェックリストや更新履歴の形に整える下準備としては使えます。

3か月→6週間

新人スタッフが受付・診療補助で独り立ちするまでの教育期間 (さくら通り歯科・矯正歯科のモデル事例)

本記事では、AI鬼管理 が支援を想定する さくら通り歯科・矯正歯科 (大阪府堺市・一般歯科と矯正歯科・ユニット6台・1日約70名来院) をモデル事例に、Claude Code/Codex で院内マニュアルを「既存メモの構造化+手順チェックリスト化+更新履歴の整理」まで半自動化する手順を解説します。歯科衛生士チーフの戸田さん(勤続12年)が、新人が入るたびに受付・滅菌・診療補助の同じ説明を口頭で繰り返しており、教育の型がチーフ1人に集中していた歯科医院が、入職1か月目の南さんもチェックリストを見ながら手順を覚えられるようになり、独り立ちまでの期間と「聞かないと分からない」状態を減らした流れです。

代表菅澤 代表菅澤
本記事を発信しているAI鬼管理は、クリニック・歯科医院のAI業務自動化をClaude Code/Codexで設計から伴走するサービスです。院内マニュアルは、現場の品質と新人の立ち上がりを左右する土台です。手順が文章とチェックリストでそろうだけで、教える負担と「人によって違う」ばらつきが変わります。
代表菅澤 代表菅澤
院内マニュアルでAIに医療判断をさせる必要はありません。狙いは「ベテランの頭の中にある手順を文章に書き出し、スタッフが見て動けるチェックリストに整え、更新し続けられる状態」を作ること。ここが属人化を解くポイントです。医療安全、感染対策、緊急時対応の手順が正しいかどうかの最終確認は、院長や管理者が必ず行います。
AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
さくら通り歯科・矯正歯科で効いたのは、戸田さんしか教えられなかった受付・滅菌の手順を、南さんがチェックリストを見ながら自分で確認できるようになった点です。新人が入る時期や、矯正の調整日で受付が混む日ほど、この差が効いてきます。

この記事を最後まで読むと、

  • 院内マニュアルで現場が抱えている負荷(手順の暗黙化・古い掲示物の残存・新人教育の属人化)が分かる
  • Claude Code/Codexで自動化できる3項目(手順の構造化/チェックリスト化/更新履歴の整理)が理解できる
  • 5ステップでのPoC〜運用の進め方が分かる
  • 受付・会計・電話対応の手順書化の型で、口頭頼みの作業を読めば動ける形にできる
  • 新人教育・属人化解消への活用で、教える人によって変わる状態を減らせる
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📌 この記事の結論
【クリニック・歯科医院】院内マニュアルをClaude Code/Codexで自動化する方法
クリニック・歯科医院の院内マニュアルをAIで効率化する方法。受付・会計・電話対応・診療補助・滅菌・緊急時対応の手順を業務別に整理し、チェックリスト化と更新履歴の整形までをスタッフ確認前提で進めます。新人教育の属人化を解き、独り立ちまでの期間を短縮したさくら通り歯科・矯正歯科のモデル事例を5ステップで解説。医療安全・感染対策の手順は院長・管理者が最終確認する前提で整えます。

01 院内マニュアルの現場で起きていること 手順の暗黙化・古い掲示物・新人教育のトリレンマ

📝
手順が人の頭にある
受付の一日の流れ・会計・滅菌・電話対応の手順が文章化されず、ベテランの経験頼みになる
📌
古い手順が残る
機器の入れ替えや院内ルール変更が反映されず、古い掲示物と最新の口頭ルールが混在する
🧑‍🏫
新人教育が属人化する
教える人によって内容も順番も変わり、新人が「誰に聞けばいいか」で迷う

問題1: 手順がベテラン1人の頭に集中している。受付の開院準備、保険証と診察券の確認、会計の流れ、電話での予約変更対応、使用済み器具の洗浄から滅菌までの手順 — これらをまとめて把握しているのは、さくら通り歯科・矯正歯科では実質、歯科衛生士チーフの戸田さん1人でした。新人の南さんは「次に何をするか」をその都度戸田さんに聞くしかなく、戸田さんは自分の作業を中断して教えることになり、ボトルネックになります。

問題2: 古い掲示物と最新ルールが混在する。受付の壁やバックヤードには、数年前に貼った手順メモや連絡先一覧が残ったままで、一方で「最近こう変わった」という運用は口頭で共有されています。どれが最新か分からないため、新人は古い掲示を信じて動いてしまい、あとからベテランが「それは今は違う」と言い直す、という二度手間が起きていました。

問題3: 新人教育の中身が、教える人ごとに変わる。同じ「受付の開け方」でも、誰が教えるかで手順の順番も注意点も変わります。戸田さんが忙しい日は別のスタッフが教えるため、新人は人によって違う説明を受け、どれが正しいのか分からなくなります。さくら通り歯科・矯正歯科でも、新人が独り立ちするまでに約3か月かかり、その間ずっと「聞かないと進められない」状態が続いていました。

02 Claude Code/Codexで何を自動化するか(医療安全は人が決める) 手順を新しく作るのではなく、既存手順の整理と教育用への変換

📚 用語解説

院内マニュアルの下準備:ベテランの頭の中や、散らばったメモ・掲示物にある手順を、受付・会計・電話対応・診療補助・滅菌・緊急時対応といった業務ごとに書き出し、手順・注意点・例外時の連絡先に分け、新人教育用のチェックリストや更新履歴の形にそろえる作業。医療安全や感染対策の手順が妥当かどうかの判断とは切り離して考える工程で、ここが「文章化する時間が取れない」「教える人で変わる」という属人化の主因になりやすい。

処理1: 手順の構造化。口頭で説明していた作業や、バラバラのメモを、業務カテゴリ(受付/会計/電話対応/診療補助/滅菌/緊急時)ごとに整理します。「保険証確認」のような1作業も、(1)受け取る、(2)有効期限と記号番号を確認する、(3)変更があれば登録を直す、のように手順を分けて並べ直します。

処理2: チェックリスト化と表記統一。長い文章のままでは現場で読まれないため、手順を「上から順に確認できるチェックリスト」に整え、言い回しや用語の表記ゆれ(「お薬手帳」「薬手帳」など)をそろえます。新人が確認する項目と、指導者が見る項目を分けておくと、教育の場でそのまま使えます。

処理3: 更新履歴・見直し日の整理。いつ・誰が・どの手順を・なぜ変えたかを残せる形にし、次回見直し日を各手順に添えます。この一行があるだけで、古い手順が放置されず、「最新がどれか」で迷う時間が減ります。

入力情報AIが整理すること人(院長・管理者・責任者)が確認すること
口頭手順・個人メモ業務別の手順候補・抜けている工程の指摘手順の正しさ、現場の実態との一致
古い掲示物重複・矛盾・表記ゆれの洗い出し最新ルールはどれか、廃止する掲示の判断
新人へのよくある説明教育チェックリストの下書き教える順番、つまずきやすい勘所
機器・ルール変更の連絡更新が必要な手順の候補一覧変更内容の妥当性、反映の最終承認
💡 手順の正しさはAIに決めさせない

AIの役割は既存手順の整理・チェックリスト化・更新履歴の整形まで。滅菌や感染対策の手順が妥当か、緊急時の初動や連絡先が正しいか、会計・保険の取り扱いが院のルールに合っているかは、必ず院長・管理者・各業務の責任者が確認します。この線引きを最初に決めておくと、現場が安心してAIを使えます。

⚠️ 医療安全・感染対策・緊急時対応の手順をAIに作らせない

AIに既存手順の整形を任せるのはよいですが、医療安全、感染対策、滅菌、緊急時対応の「新しい判断基準」をAIに作らせてはいけません。これらは院内で定めた基準と、医師・歯科医師・責任者の確認が前提です。本記事のモデル事例も、滅菌や緊急時の手順は戸田さんと柏木院長が内容を確認したうえでチェックリスト化しています。患者さんの個人情報を含むメモを扱う場合は、匿名化・アクセス権限・保存期間・利用ツールの規約確認を前提にします。

03 具体的な進め方 5ステップ 使う頻度の高い手順から小さく作り、現場の質問を更新へ戻す

院内マニュアルAI化の5ステップ

STEP 1 — 対象の業務を1つに絞る
受付・会計・電話対応・滅菌など、新人がよく迷う頻度の高い業務から1つ選び、責任者を決める
STEP 2 — 既存メモ・口頭手順・掲示物をCLAUDE.mdに集める
戸田さんの頭の中にある手順と、壁の掲示・個人メモを集約し、どれが最新かの判断材料をそろえる
STEP 3 — AIで手順を短く整理しチェックリスト化する
手順・注意点・例外時の連絡先に分け、完成マニュアルではなく確認用ドラフトとして出す
STEP 4 — 新人1名の実地でPoC運用する
南さんがチェックリストで動き、詰まった箇所と「なぜ聞いたか」をCLAUDE.mdへ戻して精度を上げる
STEP 5 — 業務を増やし、更新責任者と見直し日を決める
うまくいった業務から横展開し、月1回の見直し日と担当を決めて古い手順が残らない状態にする

5ステップで最も大切なのは、STEP 4の「新人がどこで詰まり、なぜ聞いたか」を残すことです。チェックリストを見ても南さんが手を止めて質問した箇所は、説明が足りない、順番が実態と違う、もしくは例外パターンが書かれていない、という改善のヒントそのものです。その理由をCLAUDE.mdへ戻せば、AIが整えるマニュアルは少しずつ、さくら通り歯科・矯正歯科の現場で本当に使える手順に近づきます。逆にここを残さないと、次の新人も同じ場所で同じ質問をして、教育の属人化が元に戻ります。

✔️最初は受付・会計・電話対応など、医療判断が少なく頻度の高い業務から始める
✔️AIが整えた手順をそのまま正本にせず、責任者の確認を必ず挟む
✔️完成した手順だけでなく、新人が詰まった箇所とその理由を残す
✔️医療安全・感染対策・緊急時対応の手順は責任者(院長・管理者)が最終確認する
✔️効果測定は作成時間だけでなく、新人の独り立ち期間と「聞かないと進めない」回数の減少も見る
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04 導入後の変化と数値効果(さくら通り歯科・矯正歯科の事例) 独り立ち3か月→6週間、手順初稿づくり40分→12分

📍 支援先プロファイル (仮名・複数事務所事例を再構成)
さくら通り歯科・矯正歯科 — 大阪府堺市・一般歯科と矯正歯科・ユニット6台・1日約70名来院。院長の柏木 遼先生(開業10年目)のもと、歯科医師2名、歯科衛生士5名、受付2名が在籍。受付・会計・電話対応・診療補助・滅菌の手順は、歯科衛生士チーフの戸田さん(勤続12年)の経験に集中しており、新人が入るたびに同じ説明を口頭で繰り返していた。1つの手順を文章に書き起こすのに約40分かかり、まとまった時間が取れず後回しになっていた。入職1か月目の南さんは「次に何をするか」を都度聞く状態で、独り立ちまで約3か月かかっていた。
BEFORE — 自動化前
  • 受付・会計・電話対応・滅菌の手順が戸田さんの頭の中にあり、新人は都度口頭で確認していた
  • 1手順を文章化するのに約40分かかり、忙しさで後回しになって整備が進まなかった
  • 古い掲示物と最新の口頭ルールが混在し、新人がどれを信じてよいか分からなかった
  • 教える人によって説明が変わり、新人の独り立ちまで約3か月かかっていた
AFTER — AI鬼管理流
  • AIが口頭手順とメモを業務別に整理し、手順初稿づくりは1手順あたり約12分に
  • 手順・注意点・例外時連絡先に分けたチェックリストで、新人が自分で確認しながら動けるようになった
  • 更新履歴と次回見直し日を各手順に添え、古い掲示は廃止して最新がどれか迷わなくなった
  • 教育の型がそろい、新人(南さん)の独り立ちまでが約6週間に短縮した
AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
さくら通り歯科・矯正歯科では「南さんがチェックリストで詰まった箇所を、戸田さんが確認して理由を書き足す」流れが、そのままマニュアルの改善とOJTになりました。チェックリストが”教える台本”になり、戸田さん以外のスタッフでも同じ順番で教えられるようになっています。
🔑 AI鬼管理流の決め手
院内マニュアルをAIにゼロから作らせるのではなく、「ベテランの頭の中の手順の書き出し」と「新人が詰まる箇所の洗い出し」までをAIに任せたのが決め手です。戸田さんしか教えられなかった受付・滅菌の手順を南さんが自分で確認できるようになり、さくら通り歯科・矯正歯科では新人教育の属人化が解け、独り立ちまでの期間が縮みました。滅菌や緊急時など医療安全に関わる手順は、柏木院長と戸田さんが内容を確認するという線引きを守ったことで、現場が安心して使えています。

05 よくある落とし穴3つ 医療安全手順の自作・読まれない長文・更新者不在を避ける

⚠️ 落とし穴1: AIに医療安全・感染対策の手順を新しく作らせる

滅菌、感染対策、緊急時対応、会計・保険の取り扱いといった手順は、院内で定めた基準と責任者の確認が前提です。AIは既存手順の整理・チェックリスト化までにし、新しい判断基準を作らせると、現場の実態や法令・院内ルールとずれた手順が正本になってしまう危険があります。

⚠️ 落とし穴2: 長い文章だけのマニュアルにする

正確に書こうとして長文になると、現場では読まれず、結局また口頭で聞く状態に戻ります。手順・注意点・例外時の連絡先を分け、上から確認できるチェックリストの形にします。「読む冊子」ではなく「動きながら確認する一覧」を目指すのがコツです。

⚠️ 落とし穴3: 更新責任者と見直し日を決めない

誰がいつ更新するかを決めないと、機器やルールが変わってもマニュアルは古いまま放置され、また「最新は口頭で」という属人化に逆戻りします。業務ごとに更新責任者を決め、月1回などの見直し日を手順に明記します。

✔️医療安全・感染対策・緊急時対応の手順は責任者(院長・管理者)が必ず確認する
✔️長文ではなく、手順・注意点・例外時連絡先に分けたチェックリストにする
✔️業務ごとに更新責任者と次回見直し日を決める
✔️新人が詰まった理由をCLAUDE.mdへ戻して手順の精度を上げる
✔️個人情報を含むメモは匿名化し、利用ツールの規約・保存期間を確認する

06 受付・会計・電話対応の手順書化の型 口頭頼みの作業を、読めば動けるチェックリストにする

院内マニュアルの中でも、受付・会計・電話対応は患者さんと最初に接する業務であり、新人が最も多く質問する場所です。AIの整理精度を上げるには、この3業務の手順書化を「型」としてCLAUDE.mdに書いておくことが効きます。さくら通り歯科・矯正歯科が使っている、手順書化の型を紹介します。

型1: 受付は「時間帯×やること」で一日を分解する

受付業務は流れで覚えると属人化するため、「開院前」「診療中」「会計時」「閉院後」のように時間帯で区切り、それぞれのやることをチェックリストにします。「開院前: (1)電源と端末を立ち上げる、(2)本日の予約一覧を印刷する、(3)矯正の調整予約に印を付ける、(4)釣銭を確認する」のように、誰が見ても同じ順番で動ける粒度まで分けます。AIには時間帯ごとの手順候補の整理を任せ、実際の順番と過不足は受付責任者が確認します。

✔️開院前: 端末起動、予約一覧の印刷、矯正調整日の確認、釣銭・備品の確認
✔️受付時: 保険証・診察券の確認、初診再診の判別、問診票の案内、変更点の登録
✔️会計時: 診療内容の確認、自費/保険の区分、領収書・明細の発行、次回予約の案内
✔️電話対応: 予約・変更・キャンセル・問い合わせの分類、確認事項、折り返し要否

型2: 会計・保険確認は「判断が要る分岐」を明記する

会計や保険証確認は、例外パターンでつまずきがちです。「保険証の有効期限が切れている」「公費負担の対象」「矯正など自費と保険が混在する会計」のような分岐を、手順の中に「この場合は責任者に確認」と明記しておきます。AIには通常手順と分岐の下書きを作らせ、保険・会計の取り扱いが院のルールや制度に合っているかは、必ず会計責任者・院長が確認します。AIに算定や請求の可否そのものを判断させてはいけません。

型3: 電話対応は「定型フレーズ+確認項目」をセットにする

電話対応は、新人が言葉に詰まりやすい業務です。「予約変更: お電話ありがとうございます。現在のご予約と、ご希望の日時をうかがえますか。」のように、最初のひと言の定型フレーズと、その場面で確認する項目をセットにして型にしておきます。矯正の調整のように来院間隔が決まっている予約は、確認項目に「前回からの期間」を加えるなど、内容ごとに項目を切り替えます。AIには場面別の定型フレーズと確認項目の下書きを任せ、患者さんへの実際の応対は受付スタッフが状況を見て行います。

💡 AIに「受付・会計・電話の手順テンプレ」を覚えさせる

上の3つの型をCLAUDE.mdに例文付きで書いておくと、AIが業務ごとに手順書とチェックリストの下書きを作ります。時間帯や場面が違う作業に同じ型を当てると抜けが出るので、時間帯別・場面別に分けて登録するのがコツです。会計・保険の分岐や緊急時の連絡先など、判断や安全に関わる箇所は、正本にする前に必ず責任者(院長・管理者)が確認します。

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07 新人教育・属人化解消への活用 教える人で変わる状態を、共通の教育チェックリストで解く

院内マニュアルが本当に効くのは、新人教育の場です。手順がチェックリストになっていれば、教える人が変わっても同じ順番・同じ基準で指導でき、「誰に聞くか」で迷う状態を減らせます。さくら通り歯科・矯正歯科が使っている、新人教育と属人化解消の型を紹介します。

型1: 期間で区切った教育チェックリストにする

新人教育は「いつまでに何ができればよいか」が見えないと、教える側も新人も不安になります。「初日」「1週目」「1か月目」「3か月目」のように期間で区切り、その時点で確認する項目をチェックリストにします。「1週目: 受付の開院準備が一人でできる、保険証確認の手順を説明できる、電話の予約変更を定型フレーズで受けられる」のように、到達点を具体的な動作で書きます。AIには期間別チェックリストの下書きを任せ、つまずきやすい勘所は戸田さんが書き足します。

✔️初日: 院内の場所・備品の位置、受付の一日の流れ、緊急時の連絡先の確認
✔️1週目: 受付開院準備、保険証・診察券確認、電話の予約変更を定型フレーズで対応
✔️1か月目: 会計の通常手順、矯正調整日の受付、滅菌の基本手順を手順書を見て実施
✔️3か月目: 例外対応(保険切れ・公費・キャンセル)を分岐に沿って判断・確認できる

型2: 新人が見る項目と、指導者が見る項目を分ける

同じチェックリストでも、新人が「自分でできたか」を確認する欄と、指導者が「安全・正確にできているか」を確認する欄を分けておきます。新人用には手順と注意点を、指導者用には「ここを間違えやすい」「ここは必ず声かけ確認」といった勘所を載せます。こうすると、戸田さんが不在で別のスタッフが指導しても、見るべきポイントがそろい、教える内容が人によってぶれにくくなります。

型3: 新人の質問をFAQ化して、属人化の発生源を埋める

新人が同じ場所で何度も質問するのは、手順に説明が足りないサインです。その質問と回答をFAQとしてマニュアルに追記し、次の新人が同じ場所でつまずかないようにします。AIには集まった質問をFAQの下書きに整える作業を任せ、回答内容が正しいかは各業務の責任者が確認します。このFAQ化を続けると、ベテランの頭の中にあった暗黙の手順が少しずつマニュアルに移り、「ベテランに聞かないと分からない」という属人化の発生源そのものが埋まっていきます。

場面AIが下書きで整える要素人(院長・管理者・指導者)が確認・判断すること
期間別の教育設計初日〜3か月の到達項目チェックリスト到達点の妥当性、つまずく勘所の追記
指導の標準化新人用・指導者用に分けた確認項目安全に関わる声かけ確認、教える順番
質問のFAQ化集まった質問の整理と回答の下書き回答の正しさ、医療安全に関わる内容の最終確認
更新の運用更新が必要な手順・FAQの候補一覧反映の承認、更新責任者と見直し日の決定
💡 教育チェックリストは「更新の型」もセットで決める

教育チェックリストとFAQは、作って終わりにすると古くなります。「新しい質問が出たらFAQに足す」「機器やルールが変わったら該当手順を直す」という更新の型もCLAUDE.mdに決めておくと、マニュアルが現場の今に追従し続けます。AIには質問の整理と更新候補の抽出までを任せ、何を正本に反映するかと、医療安全に関わる内容の最終確認は、院長・管理者が行います。

08 関連記事: クリニック・歯科医院のAI自動化事例10選 院内マニュアル以外の9業務も含めた事例集

本記事はクリニック・歯科医院のAI自動化事例10選のうち、事例8「院内マニュアル」を深掘りした内容です。予約対応・問診要約・患者説明文・歯科リコール配信・口コミ返信・スタッフシフトなど他の業務もあわせてご覧ください。→ クリニック・歯科医院のAI自動化事例10選(全業務マップ)

09 AI鬼管理について - 院内マニュアルの伴走サービス 属人化した手順を、更新し続けられる運用へ

本記事を発信している AI鬼管理 は、クリニック・歯科医院のAI業務自動化をClaude Code/Codexで設計から伴走するサービスです。院内マニュアルは、手順の暗黙化を解くことで、新人の立ち上がりと日々の品質、ベテランの教える負担に効く打ち手です。

🗂️
既存手順を構造化
口頭手順・メモ・掲示物を業務別にまとめ、AIが整理できる形にする
教育チェックリストを構築
受付・会計・電話・滅菌など、業務別・期間別のCLAUDE.mdを整備
🔁
更新運用まで伴走
新人の質問をFAQ化し、更新責任者と見直し日を決めて古い手順を残さない
✔️院長・管理者・現場スタッフへの30分ヒアリングから始まる無料相談
✔️業務カテゴリの整理と、属人化している手順・教育工程の把握
✔️受付・会計・電話対応の手順書化、業務別チェックリスト、教育チェックリストの設計
✔️PoC(頻度の高い業務+新人1名の実地)→他業務展開までを伴走
✔️新人の質問をFAQ化し、更新責任者・見直し日を決める改善サイクルの構築

なお、整理した手順、とくに医療安全・感染対策・緊急時対応・会計や保険の取り扱いに関わる内容の最終確認は、院長・管理者が行うことを前提とします。AI鬼管理は手順の整理とチェックリスト化、更新運用の設計までを伴走し、マニュアルの内容が正しいかどうかの判断は、これまで通り院の責任者が担います。本記事のモデル事例は、AI鬼管理が支援を想定する架空の歯科医院を再構成したものです。

代表菅澤 代表菅澤
院内マニュアルの属人化が解けると、新人が早く独り立ちし、教えるベテランの負担も減り、人によって違う状態がなくなります。さくら通り歯科・矯正歯科の独り立ち3か月→6週間は、採用が続く時期ほど効いてくる変化です。

属人化した院内マニュアル、いっしょに整えませんか?

本記事のさくら通り歯科・矯正歯科の例は、一般歯科+矯正・ユニット6台・手順と教育がチーフ1人に集中というモデルケースです。貴院の診療科の構成やスタッフ体制、いま属人化している業務によって、最適な進め方は変わります。まずは今のマニュアルと教育の流れをうかがって、貴院に合った設計をご提案します。

代表菅澤 代表菅澤
院内マニュアルはAIに丸投げするものではありません。ベテランの頭の中の手順を書き出し、新人が見て動けるチェックリストに整え、更新し続けられる状態をいっしょに作ります。医療安全に関わる手順の最終確認は、これまで通り院長・管理者が担います。

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よくある質問

Q. AIが院内マニュアルを一から作れますか?

A. 下書きの整理はできますが、医療安全、感染対策、滅菌、緊急時対応、会計・保険の取り扱いは、既存ルールと院長・管理者の確認が前提です。AIに新しい判断基準を作らせず、ベテランの頭の中にある既存手順を書き出して整える使い方にします。

Q. 歯科の滅菌手順にも使えますか?

A. 既存手順の整理、チェックリスト化、更新履歴管理には使えます。手順そのものが妥当かどうかは、歯科医師や感染対策の責任者が確認します。本記事のモデル事例でも、滅菌手順は院長とチーフが内容を確認してからチェックリスト化しています。

Q. 新人教育にはどう使えますか?

A. 初日・1週目・1か月目・3か月目のように期間で区切り、その時点での到達項目をチェックリストにして使えます。新人用と指導者用の確認欄を分けると、教える人が変わっても基準がそろい、独り立ちまでの期間を縮めやすくなります。

Q. 古いマニュアルの更新にも向いていますか?

A. 向いています。古い掲示物や個人メモから、重複・矛盾・表記ゆれ・更新日不明の項目を洗い出し、更新が必要な手順の候補として責任者の確認へ回せます。更新責任者と見直し日を決めておくと、再び古くなるのを防げます。

Q. 患者さんの個人情報を含むメモはどう扱いますか?

A. 匿名化・アクセス権限・保存期間・利用ツールの規約を確認してから扱います。手順整理の検証段階では、氏名や連絡先などの個人情報を含めない形で始めるのが安全です。

Q. 最初に作るべきマニュアルは何ですか?

A. 受付の一日の流れ、電話対応、会計、診療前準備、清掃・片付けなど、新人の質問が多く、医療判断が少ない業務から始めるのがおすすめです。頻度が高い業務ほど、整えた効果が早く現れます。

Q. 料金やプランを教えてください

A. 料金やサポートプランは AI鬼管理のサービスページをご覧ください。貴院向けの個別ご提案は本記事末尾のNEXT STEPからお問い合わせください。

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監修 最終更新日: 2026年7月15日
菅澤孝平
菅澤 孝平 株式会社GENAI 代表取締役
  • AI業務自動化サービス「AI鬼管理」を運営 — Claude Code を活用し、経営者の業務を「AIエージェントに任せる仕組み」へ転換するパーソナルトレーニングを 伴走構築 で提供。日報・採用・問い合わせ対応・経費精算・議事録・データ集計・営業リスト等の定型業務を、AIに代行させる体制を経営者と一緒に作り込む
  • Claude Code 実装ノウハウを 経営者・法人クライアント に直接指導。生成AIを「便利ツール」ではなく 「業務を任せる存在」 として運用する手法を体系化
  • 「やらせ切る管理」メソッドの開発者。シンゲキ株式会社(2021年設立・鬼管理専門塾運営)にて累計3,000名以上の学習者を志望校合格に導いた管理メソッドを、AI × 経営者支援 に転用
  • 著書『3カ月で志望大学に合格できる鬼管理』(幻冬舎)、『親の過干渉こそ、最強の大学受験対策である。』(講談社)
  • メディア出演: REAL VALUE / カンニング竹山のイチバン研究所 / ええじゃないかBiz 他
  • 明治大学政治経済学部卒
現在は AI鬼管理(Claude Code活用の伴走型パーソナルトレーニング)を主事業とし、経営者と二人三脚で「AIに業務を任せる仕組み」を実装。「実行を強制する環境」を AI で構築する手法を、自社の実運用知見をもとに発信している。