【2026年7月最新】Claudeメモリ機能とは|ProjectsとCustom Instructionsの使い方

【2026年7月最新】Claudeメモリ機能とは|ProjectsとCustom Instructionsの使い方

「Claudeに毎回、会社のことや前提条件を説明し直すのが面倒」——Claude Codeを業務で使い始めた方の多くが、最初にぶつかる悩みです。

実はClaudeには、この「毎回説明する手間」をなくすための仕組みが複数用意されています。それが本記事で扱うMemory(メモリ)・Projects(プロジェクト)・Custom Instructions(カスタム指示)の3つです。名前が似ていて紛らわしいのですが、それぞれ役割が違い、正しく組み合わせるとAIとのやり取りが劇的に効率化します。

この記事では、非エンジニアの経営者・管理職の方に向けて、この3つの機能を専門用語なしで整理し、業務でどう使えば「もう一人の秘書」のように動いてくれるかを具体的に解説します。

代表菅澤 代表菅澤
弊社でも最初の頃は、毎回のチャットで「弊社は株式会社GENAIで、こういう事業をしていて…」と説明し直していました。Projectsを使い始めてからは、その手間がまるごとなくなりました。
AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
今日は「何を」「どこに」設定すればAIが自社の状況を覚えてくれるのか、迷わないように整理していきます。設定は難しくありません、5分もあれば最初の一歩は踏み出せます。

この記事を最後まで読むと、次の6つが明確になります。

✔️Memory・Projects・Custom Instructionsそれぞれの役割の違い
✔️Projectsの作り方と、業務ごとに使い分けるコツ
✔️Custom Instructionsを設計する際の失敗しない書き方
✔️Free・Pro・Maxプラン別に使える範囲の違い
✔️業務シーン別の具体的な活用例
✔️弊社GENAIの実運用例と、よくある失敗パターンの回避策
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📌 この記事の結論
【2026年7月最新】Claudeメモリ機能とは|ProjectsとCustom Instructionsの使い方
Claudeのメモリ機能・Projects・Custom Instructionsの違いと使い方を、非エンジニアの経営者向けに解説。業務での活用例と、GENAI社内の実運用データも公開します。

01 Claudeの「記憶」機能とは何か──3つの仕組みを整理する 似ているようで役割が違う3つの機能

Claudeには、AIに前提条件や過去のやり取りを覚えさせるための仕組みが3つあります。まずはこの3つの役割の違いをざっくり押さえておきましょう。

機能役割一言でいうと
Memory(メモリ)過去の会話から自動的に重要な情報を覚える「秘書が自然に学習していく」機能
Projects(プロジェクト)業務・案件ごとにファイルや指示をまとめておく箱「案件ごとの専用フォルダ」機能
Custom Instructions(カスタム指示)AIに常に守ってほしいルールを明文化する「業務マニュアル・就業規則」に相当

📚 用語解説

Custom Instructions(カスタム指示):Claudeに対して「常にこう振る舞ってほしい」というルールを事前に登録しておく機能。例えば「回答は敬語で」「弊社の業界用語をこう使う」といった指示を一度設定しておけば、以後のやり取りで毎回繰り返す必要がなくなります。会社でいう就業規則のようなものだとイメージすると分かりやすいです。

この3つは競合する機能ではなく、「積み重なる」関係にあります。Custom Instructionsで基本ルールを決め、Projectsで案件ごとの資料をまとめ、Memoryが日々のやり取りの中で細かい前提を自動的に補ってくれる——というイメージです。

📚 用語解説

Memory(メモリ):過去の会話内容から、AIが重要そうな情報を自動的に記憶していく機能。人間が意識しなくても、やり取りを重ねるうちに前提条件を学習していきます。設定画面から記憶内容の確認・削除が可能です。

📚 用語解説

Projects(プロジェクト):業務・案件ごとに、関連資料や指示をひとまとめにしておける専用スペース。紙の書類で言えば「案件ごとのファイルボックス」に相当し、プロジェクト内で会話すると、そこに登録した資料や指示を踏まえた回答が返ってきます。

1-1. なぜこの3つを覚える必要があるのか

「難しそうだから使わなくていいや」と後回しにする方も多いのですが、これらを使わないままだと毎回のチャットで同じ説明を繰り返すことになり、せっかくの時間削減効果が半減してしまいます。逆に言えば、この3つを最初にきちんと設定するだけで、その後の業務効率が大きく変わります。

💡 最初に手をつけるべき順番

迷ったら「Custom Instructions → Projects → Memoryは自動で育つのを待つ」の順で着手するのがおすすめです。Custom Instructionsは5分程度で設定でき、効果もすぐに実感できます。

02 Memory(自動メモリ)の仕組みと使い方 AIが会話の中から自然に学習していく仕組み

Memory機能は、Claudeとの過去の会話内容から、重要そうな情報を自動的に記憶していく仕組みです。「弊社の決算月は5月です」「営業資料はこのフォーマットで作ってほしい」といったやり取りを重ねるうちに、AI側が自然と前提条件を覚えていきます。

この仕組みのポイントは、ユーザーが意識的に「覚えて」と指示しなくても、会話の中から自動で拾ってくれる点です。ただし、覚えてほしい重要な情報については、明示的に「これは覚えておいて」と伝えた方が確実です。

2-1. 記憶内容の確認・編集方法

Claudeが記憶している内容は、設定画面から一覧で確認・編集できます。「間違った情報を覚えてしまった」「古い情報が残っている」という場合は、この画面から手動で削除・修正することが可能です。定期的に内容を見直す習慣をつけておくと、AIの回答精度を保ちやすくなります。

✔️設定画面からいつでも記憶内容を確認できる
✔️不要・古くなった情報は個別に削除できる
✔️重要な情報は「これは必ず覚えておいて」と明示的に伝える方が確実
✔️機密性の高い情報は、そもそも記憶させない判断も必要
⚠️ 古い情報の蓄積に注意

会社の方針変更や担当者交代があった場合、Memoryに古い情報が残ったままだと、AIが誤った前提で回答してしまうことがあります。定期的に(月1回程度)記憶内容を見直し、古くなった情報を削除する運用をおすすめします。

AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
「なんか最近のClaudeの回答、微妙にズレてるな」と感じたら、まず記憶内容を確認してみてください。古い情報が残っているケースが意外と多いです。

2-2. Memoryを育てるコツ

Memoryは放っておいても自動で学習していきますが、意識的に育てることで精度が早く上がります。ポイントは「これは今後も繰り返し使う情報だ」と思ったタイミングで、明示的に言葉にして伝えることです。

✔️会社の基本情報(事業内容・組織体制)は初期の段階で明示的に伝えておく
✔️繰り返し使う社内ルールは「これは覚えておいて」と一言添える
✔️一度きりの話題(単発の質問など)は覚えさせる必要がないので流してよい
✔️記憶違いに気づいたら、その場で訂正の一言を伝える(自動的に更新されやすくなる)

この「育てる」意識を持つかどうかで、Memoryが実務でどれだけ役立つかが大きく変わります。最初の1〜2週間は多少手間に感じても、そこから先は加速度的に前提共有の手間が減っていきます。

03 Projectsの作り方と業務での使い方 案件・業務ごとに専用フォルダを作るイメージ

Projectsは、特定の業務・案件に関するファイルや指示をひとまとめにしておく「専用フォルダ」のような機能です。例えば「A社向け提案資料プロジェクト」「月次経理処理プロジェクト」のように、業務単位でプロジェクトを分けて作成します。

3-1. Projectsの作成手順

Projectsの作成は難しくありません。プロジェクト名を決め、関連する資料(過去の提案書、社内フォーマット、参考資料など)をアップロードし、そのプロジェクト専用の指示を設定するだけです。以後、そのプロジェクト内で会話をすると、アップロードした資料や指示を踏まえた回答が返ってきます。

Step 1
プロジェクト名を
決める
Step 2
関連資料を
アップロード
Step 3
専用の指示を
設定する
Step 4
プロジェクト内で
会話する

3-2. どんな単位でプロジェクトを分けるべきか

プロジェクト分けの基本方針は、「毎回参照する資料が同じかどうか」で判断することです。参照資料や前提条件が異なる業務は別プロジェクトに分け、同じ資料を繰り返し使う業務は1つのプロジェクトにまとめます。

分け方の例向いているケース
クライアント単位営業・コンサルなど、顧客ごとに資料が異なる業務
業務種別単位経理・広告レポート・議事録作成など、繰り返し行う定型業務
プロジェクト・案件単位期間限定のキャンペーンや、単発の大型案件
💡 プロジェクトを増やしすぎない

最初から細かく分けすぎると管理が煩雑になります。まずは3〜5個程度の大きな単位でプロジェクトを作り、運用しながら必要に応じて分割していくのが現実的です。

代表菅澤 代表菅澤
弊社では「営業資料」「広告レポート」「経理処理」「記事執筆」のように、部門・業務単位で大きくプロジェクトを分けています。細かく分けすぎず、まず大枠で始めるのがコツです。
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04 Custom Instructions(カスタム指示)設計のコツ 「就業規則」を書くつもりで具体的に設計する

Custom Instructionsは、Claudeに常に守ってほしいルールを事前登録しておく機能です。この設計の質が、日々のやり取りの効率を大きく左右します。

4-1. 良いCustom Instructionsの条件

弊社が支援現場で見てきた経験から言うと、効果の出るCustom Instructionsには共通点があります。抽象的な精神論ではなく、具体的で判断基準が明確なルールになっていることです。

悪い例良い例
「丁寧に対応して」「回答は敬語で、結論を最初の1文で述べてから詳細を説明する」
「弊社らしい文章で」「弊社の文体は、専門用語には必ず一言説明を添える。過度な誇大表現は避ける」
「よく確認して」「金額・日付・固有名詞に関する記述は、必ず出典元と照合してから提示する」

📚 用語解説

プロンプト:AIに対して入力する指示文・質問文のこと。Custom Instructionsは「毎回のプロンプトに自動で追加される、共通の前提ルール」だとイメージすると理解しやすいです。

4-2. 分量の目安

Custom Instructionsは長ければ良いというものではありません。要点を絞って簡潔に書くことで、AIがルールを正確に守りやすくなります。あれもこれもと詰め込みすぎると、逆に指示が曖昧になり、AIの回答がぶれる原因になります。

✔️会社の基本情報(事業内容・業界用語の使い方)
✔️回答のトーン・文体(敬語か、口語か、専門用語の扱い方)
✔️絶対に避けたい表現・NGワード
✔️数値や固有名詞を扱う際の確認ルール
AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
Custom Instructionsは「何を書くか」より「何を書かないか」の判断が大事です。本当に毎回守ってほしいことだけに絞ると、驚くほど回答の質が安定します。

4-3. 設定したら必ず「テスト」する

Custom Instructionsは設定して終わりではなく、実際に業務で使う質問を投げてみて、意図通りの回答が返ってくるか確認する工程が欠かせません。想定と違う回答が返ってきた場合は、指示文の曖昧な部分を洗い出して修正します。

✔️実際の業務で使う質問を3〜5パターン試す
✔️意図と違う回答が返ってきた箇所を特定する
✔️曖昧な表現を、具体的な条件に書き直す
✔️1週間ほど運用してから、必要に応じて微調整する
💡 完璧を最初から目指さない

Custom Instructionsは一度作ったら終わりではなく、使いながら育てていくものです。最初から完璧な指示を書こうとせず、まず動かしてみて、違和感があった箇所だけ直していく進め方が結果的に早く仕上がります。

05 プラン別の対応範囲とアップグレードの目安 Free・Pro・Maxでどこまで使えるか

Memory・Projects・Custom Instructionsは、契約プランによって使える範囲や上限が異なります。Anthropicは順次、無料プランでも一部機能を使えるよう対応範囲を広げてきていますが、プロジェクト数の上限やアップロードできる資料量は上位プランほど余裕があるのが基本的な傾向です。

プランProjectsCustom InstructionsMemory
Free一部利用可(上限あり)利用可限定的に利用可
Pro複数プロジェクト運用可利用可利用可
Maxプロジェクト数・資料量ともに余裕利用可利用可(長期利用に強い)

正確な上限数や対応範囲はAnthropic側のアップデートで随時変わるため、契約前には公式サイトの最新情報を確認することをおすすめします。業務で本格的に複数プロジェクトを運用したい場合は、Pro以上のプランを検討するのが現実的です。

📚 用語解説

Team / Enterpriseプラン:5名以上のチームや大企業向けに用意された法人プラン。シート単位課金や管理者ダッシュボード、SSO連携などに加え、Projects・Custom Instructionsをメンバー間で共有できる機能が提供されます。複数人で本格的に運用したい会社に向いています。

💡 アップグレードを検討すべきタイミング

Freeプランでプロジェクトの上限に頻繁に引っかかるようになったら、Proへのアップグレードを検討するサインです。「毎週複数の案件を並行してAIに任せている」という状態になれば、上位プランの投資対効果は十分に見合います。

06 業務シーン別の活用例 実際にどう組み合わせて使うか

ここでは、業務シーン別に3つの機能をどう組み合わせるかの具体例を紹介します。

6-1. 営業資料作成

顧客ごとにProjectsを分け、過去の提案書・自社サービス資料をアップロードしておきます。Custom Instructionsで「弊社の提案書の型」を指定しておけば、新しい顧客向けの提案書も、フォーマットを崩さずに素早く生成できます。

6-2. 経理・請求書処理

経理専用のProjectsを作り、勘定科目の分類ルールや過去の仕訳例をCustom Instructionsに登録します。毎月の処理で同じ質問を繰り返す必要がなくなり、Memoryが担当者の癖や社内独自ルールを徐々に学習していきます。

6-3. ブログ・広報コンテンツ制作

「登場人物は誰か」「文体はどうするか」「禁止表現は何か」といった執筆ルールをCustom Instructionsに登録し、過去記事をProjectsに蓄積しておくことで、記事ごとの品質のばらつきを抑えられます。

✔️営業: 顧客別Projects+提案書フォーマットのCustom Instructions
✔️経理: 勘定科目ルール・仕訳例を登録した経理専用Projects
✔️広報・執筆: 文体・NGワードをCustom Instructionsに、過去原稿をProjectsに蓄積
✔️秘書業務: 議事録フォーマット・関係者情報をMemoryとProjectsで管理
代表菅澤 代表菅澤
コツは「同じ質問を2回した」と気づいた瞬間に、その内容をCustom InstructionsかProjectsに登録することです。この積み重ねが、半年後には大きな効率差になります。

6-4. 採用・人事業務

採用専用のProjectsを作り、求人票のフォーマット、選考基準、過去の合否判断の傾向をCustom Instructionsに整理しておくと、応募者ごとの一次スクリーニングや、面接後の評価コメント整理を素早く行えます。人事情報という機密性の高い領域だけに、前述のプライバシー方針と合わせて運用ルールを決めておくことが重要です。

6-5. 顧客サポート・問い合わせ対応

よくある質問と回答例をProjectsに蓄積し、「返信は◯◯のトーンで」「専門用語には必ず補足を入れる」といったルールをCustom Instructionsに登録しておくと、担当者ごとの回答品質のばらつきを抑えられます。特に複数人でサポート対応をしている会社では、この設計が回答品質の平準化に直結します。

業務シーンに共通するコツ

「繰り返し発生する業務」ほど、Projects化のリターンが大きくなります。
単発の業務よりも、毎週・毎月発生する定型業務から着手するのが効率的です。

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07 ChatGPTのメモリ機能との違い 似た機能だが、設計思想が少し異なる

ChatGPTにも同様の「メモリ」「カスタム指示」機能があります。基本的な役割は近いのですが、Claudeの場合はProjectsという業務・案件単位でまとめる箱の概念が明確に用意されている点が特徴です。

観点ClaudeChatGPT
自動メモリ会話から自動学習し、設定画面で編集可能同様の自動メモリ機能あり
プロジェクト単位管理Projectsで案件・業務ごとに資料と指示をまとめるプロジェクト機能あり、名称・UIが異なる
業務エージェント連携Claude Codeと同じ枠組みで一体的に使えるCode Interpreter等は別枠の機能

どちらが優れているかは一概には言えず、普段どちらのAIを業務のメインに据えているかで選ぶのが実用的です。弊社ではClaude Codeを業務の中心に据えている関係で、ProjectsとCustom Instructionsを軸に運用しています。

AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
「ChatGPTのメモリに慣れているから乗り換えが不安」という声もありますが、考え方はほぼ同じです。むしろClaudeのProjectsは業務単位の整理がしやすく、非エンジニアの方には馴染みやすい設計だと感じています。

08 プライバシー・データ取り扱いの注意点 記憶させて良い情報、避けるべき情報

Memory・Projectsは便利な反面、何でも記憶させて良いわけではないという点に注意が必要です。特に業務利用では、情報管理のルールを社内であらかじめ決めておくことを強く推奨します。

⚠️ 記憶させるべきでない情報

顧客の個人情報、取引先との契約に関わる機密条項、パスワードやAPIキーなどの認証情報は、Memory・Projectsに登録しないでください。誤って登録してしまった場合は、設定画面から速やかに削除することが可能です。

✔️個人情報(氏名・連絡先・取引履歴など)は原則登録しない
✔️契約書の機密条項・未公開の財務情報は避ける
✔️認証情報(パスワード・APIキーなど)は絶対に入力しない
✔️複数人でアカウントを共有する場合は、登録ルールを事前に統一する

弊社では、Custom InstructionsやProjectsに登録する情報について「社外に漏れても致命的な問題にならない情報かどうか」を基準に判断するルールを設けています。判断に迷う情報は、まず登録しないという原則で運用するのが安全です。

📚 用語解説

コンテキストウィンドウ:AIが一度に参照できる情報量の上限のこと。Projectsに登録する資料の総量にも関わってきます。上限を超えると古い情報から参照されにくくなるため、本当に必要な資料だけを厳選して登録することが回答精度を保つコツです。

8-1. 複数人で使う場合のルール統一

複数のメンバーが同じProjectsにアクセスする場合、「誰が何を登録して良いか」を事前に統一しておくことが重要です。個々の判断に任せると、担当者によって機密情報の扱いにばらつきが出てしまい、思わぬ情報漏洩リスクにつながります。

💡 社内ルールの作り方

まずは前章のチェックリストをベースに、自社の業種に合わせた「登録してよい情報・避けるべき情報」の一覧を1枚にまとめ、Projectsを使う全メンバーに共有することをおすすめします。難しく考えず、まず現状のルールを言語化するところから始めれば十分です。

09 【要注意】よくある失敗パターンと回避策 導入現場で実際によく見る4つのつまずき

9-1. 【失敗1】抽象的な指示だけを登録してしまう

「もっと良い提案をして」「わかりやすく」といった抽象的なCustom Instructionsは、AIにとって判断基準にならず、効果がほとんど出ません。前述の通り、具体的で判断基準の明確なルールに書き直す必要があります。

9-2. 【失敗2】古い情報を放置してしまう

組織変更や方針転換があった際に、MemoryやProjectsの情報を更新し忘れると、AIが古い前提のまま回答を続けてしまいます。定期的な棚卸しを運用ルールに組み込むことが重要です。

9-3. 【失敗3】1つのプロジェクトに何でも詰め込んでしまう

管理を楽にしようとして全業務を1つのプロジェクトにまとめると、関連性の薄い資料が混在し、かえってAIの回答精度が落ちることがあります。前述の「参照資料が同じかどうか」を基準に、適切な単位で分けることが大切です。

9-4. 【失敗4】機密情報をそのまま登録してしまう

急いで設定作業をする中で、うっかり機密性の高い情報をそのまま登録してしまうケースが見られます。登録前に一呼吸置いて、前章のチェックリストと照らし合わせる習慣をつけましょう。

具体的に書く
抽象的な指示を
避ける
定期的に見直す
月1回
棚卸しする
適切に分ける
1プロジェクト
1テーマ
機密情報を避ける
登録前に
チェックする
代表菅澤 代表菅澤
4つの失敗パターンに共通するのは「最初の設計を丁寧にやらない」ことです。設定に慣れるまで少し時間はかかりますが、一度整えれば長期間ずっと恩恵を受けられます。
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10 【独自データ】GENAI社内でのProjects活用実例 Max 20xプラン契約会社が、実際にどうProjectsを分けているか

弊社(株式会社GENAI)では、Claude Max 20xプラン(月額約30,000円)を契約し、経営・営業・広告・開発・経理・秘書業務・個人業務まで全社でClaude Codeを活用しています。ここでは、実際のProjects運用の一部を紹介します。

プロジェクト名(例)主な用途登録している資料・ルール
営業提案プロジェクト顧客別の提案資料・見積作成過去提案書フォーマット、料金表、業界別トークスクリプト
広告運用プロジェクト週次レポート・CPA分析レポートテンプレート、過去の配信データ、用語の統一ルール
ブログ執筆プロジェクトSEO記事の執筆・リライト文体ルール、登場人物設定、過去記事の内部リンク一覧
経理プロジェクト請求書チェック・経費仕訳勘定科目ルール、Freee連携フォーマット

このようにProjects単位で業務を整理することで、担当者が変わっても引き継ぎがしやすいという副次的な効果も得られています。誰が見ても「このプロジェクトには何を、どう登録しておけばいいか」が明確になるためです。

⚠️ 数値の注意書き

上記はあくまで弊社の運用実例であり、業種・業態によって最適なプロジェクト分けは異なります。まずは自社の業務フローに合わせて3〜5個程度の大枠から始めることをおすすめします。

AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
Projectsをきちんと整理してから、新しく入ったメンバーへの引き継ぎ時間が大幅に減りました。「このプロジェクトを見ればわかる」状態を作れるのは、想像以上に価値があります。

10-1. 整備前後で変わった実感値

Projects・Custom Instructionsを整備する前は、チャットを開くたびに前提を説明し直す時間が積み重なり、1回のやり取りあたり数分のロスが常態化していました。整備後は、この「説明し直す時間」がほぼゼロになり、AIとのやり取りが本題からすぐ始められるようになった点が最も大きな変化です。

項目整備前整備後(肌感)
1回のやり取り開始までの前置き毎回、前提を説明ほぼ即座に本題から開始
担当者交代時の引き継ぎ口頭・別資料での説明が必要プロジェクトを見せるだけで完了
回答のばらつき担当者・タイミングで差が出やすいルールが統一され差が縮小
⚠️ 数値は肌感ベース

上記も含め、本記事で紹介する削減効果はすべて弊社の運用実感に基づく概算です。業種・業務内容によって効果の出方は異なります。

11 まとめ ── 「毎回説明する手間」をなくす 最初の設計に時間をかけるほど、後がラクになる

この記事では、Claudeのメモリ機能・Projects・Custom Instructionsの役割の違い、それぞれの使い方、プラン別の対応範囲、業務シーン別の活用例、ChatGPTとの比較、プライバシーの注意点、よくある失敗パターン、そして弊社GENAIの実運用例までを整理しました。最後にポイントを振り返ります。

✔️Memory・Projects・Custom Instructionsは競合ではなく「積み重なる」関係
✔️Custom Instructionsは具体的で判断基準の明確なルールにするほど効果が出る
✔️Projectsは「参照資料が同じかどうか」を基準に業務単位で分ける
✔️機密情報・個人情報は原則としてMemory・Projectsに登録しない
✔️古い情報は定期的に棚卸しし、AIの回答精度を保つ
✔️弊社GENAIでは営業・広告・経理・執筆など業務単位でProjectsを整理して運用している

最も重要なメッセージをお伝えします。この3つの機能は、最初の設計に少し時間をかけるほど、その後の業務効率が大きく変わります。「毎回同じ説明を繰り返している」と気づいたら、それがCustom InstructionsやProjectsを整備する合図です。

弊社では、Claude Codeの業務設計からProjects・Custom Instructionsの整備まで、伴走型で支援しています。「何から手をつければいいか分からない」という段階からでもお気軽にご相談ください。

代表菅澤 代表菅澤
弊社では「AI鬼管理」というサービスで、Claude Codeを使った業務自動化の設計から伴走まで支援しています。ProjectsやCustom Instructionsの整備だけでも、業務効率は大きく変わります。無料相談で具体的にお答えしますので、お気軽にどうぞ。

Projects・Custom Instructionsの設計を、AI鬼管理が一緒に整えます

「毎回同じ説明を繰り返している」——それは業務設計を見直すサインです。
弊社の実運用ノウハウをもとに、御社の業務に合わせたProjects設計をご提案します。

AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
「Claude Codeは契約したけれど、うまく使いこなせていない」という方に最適です。まずは無料相談で、御社の業務に合ったProjects・指示の設計を一緒に整理しましょう。

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よくある質問

Q. MemoryとProjectsはどちらから使い始めればいいですか?

A. まずはCustom Instructionsで基本ルールを設定し、次にProjectsで業務・案件ごとの資料を整理するのがおすすめです。Memoryは日々のやり取りの中で自動的に育っていくため、意識的に操作する必要は少ないです。

Q. Projectsはいくつまで作れますか?

A. プランによって上限が異なり、上位プランほど余裕を持って複数のプロジェクトを運用できます。正確な上限数は随時アップデートされるため、契約前に公式サイトの最新情報を確認することをおすすめします。

Q. Memoryに記憶された内容を完全に削除できますか?

A. はい。設定画面から記憶内容を確認し、個別に削除することができます。誤って機密情報を記憶させてしまった場合は、速やかに削除してください。

Q. Custom Instructionsは複数のProjectsで共通のものを使えますか?

A. アカウント全体に適用される指示と、プロジェクトごとに個別設定できる指示の両方があります。会社全体で守ってほしい基本ルールはアカウント全体に、案件固有のルールは各Projectsに設定するという使い分けが実用的です。

Q. Freeプランでもこれらの機能は使えますか?

A. 一部の機能は利用できますが、プロジェクト数や資料のアップロード量に上限があります。業務で本格的に複数の案件を並行運用したい場合は、Pro以上のプランへのアップグレードを検討することをおすすめします。

Q. 複数人でProjectsを共有して使うことはできますか?

A. チーム・法人向けプランでは、メンバー間でのプロジェクト共有機能が提供されています。複数人での共同利用を前提とする場合は、Teamプラン以上の契約を検討するのが現実的です。

Q. 登録した資料の量が多いと、AIの回答が遅くなりますか?

A. 極端に大量の資料を登録すると、AIが参照する情報量が増えるため、回答生成にわずかに時間がかかる場合があります。定期的に不要な資料を整理し、本当に必要な情報だけを残す運用が快適さの面でもおすすめです。

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監修 最終更新日: 2026年7月30日
菅澤孝平
菅澤 孝平 株式会社GENAI 代表取締役
  • AI業務自動化サービス「AI鬼管理」を運営 — Claude Code を活用し、経営者の業務を「AIエージェントに任せる仕組み」へ転換するパーソナルトレーニングを 伴走構築 で提供。日報・採用・問い合わせ対応・経費精算・議事録・データ集計・営業リスト等の定型業務を、AIに代行させる体制を経営者と一緒に作り込む
  • Claude Code 実装ノウハウを 経営者・法人クライアント に直接指導。生成AIを「便利ツール」ではなく 「業務を任せる存在」 として運用する手法を体系化
  • 「やらせ切る管理」メソッドの開発者。シンゲキ株式会社(2021年設立・鬼管理専門塾運営)にて累計3,000名以上の学習者を志望校合格に導いた管理メソッドを、AI × 経営者支援 に転用
  • 著書『3カ月で志望大学に合格できる鬼管理』(幻冬舎)、『親の過干渉こそ、最強の大学受験対策である。』(講談社)
  • メディア出演: REAL VALUE / カンニング竹山のイチバン研究所 / ええじゃないかBiz 他
  • 明治大学政治経済学部卒
現在は AI鬼管理(Claude Code活用の伴走型パーソナルトレーニング)を主事業とし、経営者と二人三脚で「AIに業務を任せる仕組み」を実装。「実行を強制する環境」を AI で構築する手法を、自社の実運用知見をもとに発信している。