【弁理士事務所】意匠出願をClaude Code/Codexで自動化する方法

【弁理士事務所】意匠出願をClaude Code/Codexで自動化する方法

意匠の出願は、依頼者から預かった製品の写真や3Dデータ、図面、企画資料を行き来しながら、願書と一組の図面(または写真・ひな形・見本)、意匠に係る物品や意匠の説明を1件ずつ組み立てていく作業です。ところが負担が大きいのは特許庁へ出す最終書類そのものより、その手前の「出願ドラフトづくり」 — この製品をどの物品区分で出願し、意匠に係る物品をどう書き、図面は何枚どの向きで揃え、物品の説明や意匠の説明にどこまで書くか、関連意匠や部分意匠でどう守るか — を案件ごとに組み上げる工程に集中しがちです。Claude Code/Codexは意匠が登録できるか(新規性・創作非容易性)や図面が要件を満たすかの最終判断そのものをするものではありませんが、物品区分や意匠に係る物品の表現のたたき台づくり、図面の枚数・向き・整合のチェックリスト化、依頼者への不足資料の確認連絡の下書きまでを、確認用のドラフトとして先に作る補助に使えます。

80→25

意匠出願1件あたりの出願ドラフト作成(初稿) (いしずえ特許事務所のモデル事例)

本記事では、AI鬼管理 が支援を想定する いしずえ特許事務所 (地方中核都市・意匠/商標中心・弁理士2名+事務スタッフ3名・年間の意匠出願 約400件) をモデル事例に、Claude Code/Codexで意匠出願のドラフトを「物品区分の確認+願書項目と説明文のたたき台+図面・説明書のチェック+出願戦略の検討メモ」まで半自動化する手順を解説します。出願書類の組み立てを所長の宇野弁理士がほぼ1人で抱え、ドラフトづくりに1件80分かかっていた事務所が、事務スタッフの和久井さんも願書と図面リストのたたき台を起こせるようになり、出願期限が重なる時期の作成遅れを減らした流れです。なお、意匠の登録可能性・図面の適否・出願内容の最終判断という弁理士の職責は、最後まで弁理士が行う前提です。

代表菅澤 代表菅澤
本記事を発信しているAI鬼管理は、士業事務所のAI業務自動化をClaude Code/Codexで設計から伴走するサービスです。意匠出願は、製品を出す企業の権利化の入口です。出願ドラフトが速く正確になるだけで、依頼者への初動の速さと提案の幅が変わります。
代表菅澤 代表菅澤
意匠出願でClaude Code/Codexに登録できるかどうかを判断させたり、図面がそのまま要件を満たすと言い切らせたりする必要はありません。狙いは「物品区分・説明文・図面リストのたたき台と確認材料を先に出し、弁理士が確認と判断に集中できる状態」を作ること。ここが属人化を解くポイントです。
AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
いしずえ特許事務所で効いたのは、宇野弁理士しか組み立てられなかった出願ドラフトを、事務スタッフの和久井さんがClaude Code/Codexの下書きから起こせるようになった点です。製品発表前で出願期限が集中する時期ほど、この差が効いてきます。

この記事を最後まで読むと、

  • 意匠出願のドラフト作成で弁理士・事務スタッフが抱えている負荷(物品区分の判断・願書と説明文の組み立て・図面の枚数と整合の確認)が分かる
  • Claude Code/Codexで自動化できる3項目(願書項目と説明文のたたき台/図面・書類の不足チェック/依頼者連絡の下書き)が理解できる
  • 5ステップでのPoC〜運用の進め方が分かる
  • 意匠の図面・説明書の整理と願書ドラフトの型が分かる
  • 関連意匠・部分意匠など出願戦略の検討メモのまとめ方が分かる
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01 意匠出願のドラフト作成で起きていること 物品区分の判断・説明文の組み立て・図面確認のトリレンマ

🧩
物品区分・意匠の捉え方が人に依存する
この製品を何の物品として出願し、全体意匠か部分意匠か、関連意匠を絡めるか。その方針は経験者の頭の中にあり、事務スタッフは判断できない
📝
願書と説明文の組み立てが煩雑
意匠に係る物品・物品の説明・意匠の説明を案件ごとに過去案件から探して書き直し、表現や粒度がばらつく
📐
図面の枚数・向き・整合の確認が属人化する
六面図と斜視図が揃っているか、線や陰影の表し方が統一されているか、写真とひな形の整合は取れているかを都度確認し、誰がどこまで見たかが個人のメモに散らばる

問題1: 物品区分と意匠の捉え方の判断が経験者1人に集中する。この製品を「どの物品の意匠として出願するか」「全体意匠で出すか、特徴部分を部分意匠で出すか」「バリエーションを関連意匠でどう守るか」で、願書の書き方も図面の作り方も大きく変わります。いしずえ特許事務所では、この方針決めと出願書類の組み立てを実質、宇野弁理士1人が担っていました。事務スタッフの和久井さんは「この製品でどう出願し、何をどう書くか」の判断がつかず、結局宇野弁理士の指示待ちになり、宇野弁理士がボトルネックになります。

問題2: 願書と説明文の組み立てに手間がかかる。意匠の願書には、意匠に係る物品、意匠に係る物品の説明、意匠の説明、創作者、出願人などを正確に並べ、物品の用途や機能、図面に表せない材質や透明部分の扱いなどを文章で補う必要があります。案件ごとに過去案件の控えを探して説明文を書き直していると、物品名の表現ゆれや、物品の説明と図面の不一致、必要な但し書きの抜けが起きやすくなります。

問題3: 図面・書類の確認が個人のメモに散らばる。意匠は図面(または写真・ひな形・見本)が権利範囲を決める中心です。正面図・背面図・左右側面図・平面図・底面図の六面図と斜視図が揃っているか、各図の向きや投影法が統一されているか、線図と写真を混ぜていないか、部分意匠なら実線と破線の区別が意図どおりかなど、確認すべき点が多くあります。これらを担当者ごとのメモで持っていると、図面の抜けや不整合が外から見えません。いしずえ特許事務所でも、製品発表前で出願期限が重なる時期ほど、この確認漏れで作成が遅れていました。

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02 Claude Code/Codexで何を自動化するか 登録可否や図面の適否の判断ではなく、ドラフトと確認材料の整理を自動化

📚 用語解説

意匠出願のドラフト:意匠登録出願に向けて、願書の各項目(意匠に係る物品・物品の説明・意匠の説明・創作者・出願人)を組み立て、一組の図面(または写真・ひな形・見本)の構成を整理し、提出前に必要書類と整合を確認する作業の初稿。物品の捉え方や図面の表し方によって書き方が変わるため、何をどう書くか・どこまで確認したかの判断が経験に依存しやすく、属人化の主因になりやすい工程。

処理1: 願書項目と説明文のたたき台づくり。案件メモ(製品の種類、用途・機能、特徴部分、依頼者の狙い、提供された画像やデータの種類)から、その意匠で必要になる願書の項目をClaude Code/Codexがたたき台として一覧化します。「意匠に係る物品」の候補表現、物品の説明や意匠の説明に書くべき要素(用途・機能・透明部分・色彩の扱いなど)、想定される物品区分の候補を並べ、過去の類似案件での書き方も参考として添えます。

処理2: 図面・書類の不足や整合をチェックする。預かった画像やデータと、出願に必要な図面の種類(六面図・斜視図など)のチェックリストをClaude Code/Codexが突き合わせ、「揃っていない向きの図」「線図と写真が混在していないか」「部分意匠の実線/破線の整理が要る箇所」を確認候補として出します。図面の抜けや表現の不統一を、人が確認する前に候補として可視化できます(図面が要件を満たすかは弁理士が必ず確認します)。

処理3: 依頼者・関係者向けの確認連絡の下書き。不足している図やデータを依頼者へお願いする文面や、出願前に確認したい点(公開・販売の時期、社内での先行使用、海外出願の予定など)の確認メモを下書きします。この一文があるだけで、事務スタッフが「何を・誰に・どう確認するか」で迷う時間が減ります。

入力情報Claude Code/Codexが整理すること人(弁理士)が確認・判断すること
製品の種類・用途のメモ物品区分候補と意匠に係る物品の表現案物品の特定、出願方針の最終判断
製品写真・3Dデータ不足している図の向き・整合の確認候補図面の適否、権利範囲としての妥当性
企画資料・依頼者の狙い物品の説明・意匠の説明の下書き記載の正確性、新規性・創作非容易性の評価
過去の類似案件説明文の表現・但し書きの参考今回への当てはめ、関連意匠/部分意匠の要否
💡 登録可否と図面の適否はClaude Code/Codexに任せない

Claude Code/Codexの役割は願書項目と説明文のたたき台・図面の不足チェック・連絡文の下書きまで。その意匠が登録できるか(新規性・創作非容易性)、図面が要件を満たし権利範囲として妥当か、物品をどう特定するかは必ず弁理士が確認・判断します。とくに登録可能性の評価と図面の適否は弁理士の職責です。この線引きを最初に決めておくと、事務所が安心してClaude Code/Codexを使えます。

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03 具体的な進め方 5ステップ 小さくPoCし、直した箇所の理由を出願ルールへ戻す

意匠出願ドラフトAI化の5ステップ

STEP 1 — 製品・物品の種類を分ける
日用品・電化製品・包装容器・画像意匠など、図面や説明文の型が違う種類を先に分けて対象を1つ選ぶ
STEP 2 — 種類別の願書の書き方と図面の観点をCLAUDE.mdに言語化
「電化製品なら六面図+斜視図、操作部は部分意匠も検討、物品の説明に機能を記載」など、宇野弁理士の頭の中のルールを文章化する
STEP 3 — 案件メモと画像からClaude Code/Codexでドラフトを作る
願書項目・説明文・図面リスト・不足確認・連絡文を、確定ではなく確認用ドラフトとして出す
STEP 4 — 直近5件でPoC運用
弁理士が直した箇所と「直した理由」をCLAUDE.mdへ戻し、ドラフトの精度を上げる
STEP 5 — 事務スタッフへ展開し、種類を増やす
ドラフトづくりを事務スタッフに任せ、弁理士は確認と判断に回る。うまくいった種類から横展開する

5ステップで最も大切なのは、STEP 4の「直した理由」を残すことです。Claude Code/Codexが出した出願ドラフトを弁理士が直した場合、「なぜこの案件ではこう直したのか」を残さないと、次回も同じ書き方で出ます。逆に、その理由をCLAUDE.mdへ戻せば、Claude Code/Codexの初稿は少しずついしずえ特許事務所の出願基準に近づきます。

✔️最初のPoCは出願済み案件または匿名化した案件データで行う
✔️Claude Code/Codexの初稿をそのまま特許庁へ出願しない(弁理士の確認を必ず挟む)
✔️採用した書き方だけでなく、直した箇所とその理由を残す
✔️意匠の登録可能性・図面の適否・物品の特定は弁理士が最終判断する
✔️効果測定はドラフト作成時間だけでなく、図面の抜け・記載漏れの減少も見る
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04 導入後の変化と数値効果(いしずえ特許事務所の事例) 出願ドラフト80分→25分、属人化の解消

📍 支援先プロファイル (仮名・複数事務所事例を再構成)
いしずえ特許事務所 — 地方中核都市・意匠/商標中心・弁理士2名+事務スタッフ3名・年間の意匠出願 約400件。物品区分と意匠の捉え方の判断、願書と図面リストの組み立てを所長の宇野弁理士(経験20年)が実質1人で担当し、意匠出願1件の出願ドラフト作成(初稿)に約80分。事務スタッフの和久井さん(入所3年目)は「この製品でどう出願し、何をどう書くか」の判断がつかず、宇野弁理士の指示待ちが慢性化していた。
BEFORE — 自動化前
  • 製品写真と企画資料を見ながら、宇野弁理士が手作業で願書項目と図面リストを組み立てていた(1件約80分)
  • 意匠に係る物品・物品の説明・意匠の説明を案件ごとに書き直し、表現ゆれや図面との不一致が起きやすい
  • 製品発表前で出願期限が重なる時期は図面の抜け・記載漏れが起き、補正ややり直しで作成が後ろ倒しに
  • 事務スタッフの和久井さんはドラフトを任せられず、出願準備が宇野弁理士1人に集中して着手が遅れていた
AFTER — AI鬼管理流
  • Claude Code/Codexが案件メモから物品区分候補と願書項目・説明文のたたき台を一覧化、ドラフト作成は約25分に
  • 預かった画像と突き合わせ、不足している図の向きと整合の確認候補を先に提示(図面の適否は弁理士が確認)
  • 不足資料・確認事項の連絡文を下書きし、依頼者への確認が早まって記載漏れ・図面の抜けが減少
  • 事務スタッフの和久井さんがドラフトを起こし、宇野弁理士は確認と判断に専念。出願期限が重なる時期の作成遅れが減った
AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
いしずえ特許事務所では「和久井さんが起こしたClaude Code/Codexのドラフトを、宇野弁理士が確認しながら理由を書き足す」流れが、そのまま意匠出願実務のOJTになりました。Claude Code/Codexの初稿が"お手本の叩き台"になり、事務スタッフが育つスピードも上がります。
🔑 AI鬼管理流の決め手
意匠の登録可能性や図面の適否をClaude Code/Codexに判断させるのではなく、「物品区分・説明文・図面リストのたたき台」と「不足や整合の確認材料」までをClaude Code/Codexに任せたのが決め手です。宇野弁理士しか組み立てられなかったドラフトを事務スタッフが起こせるようになり、いしずえ特許事務所では出願準備の属人化が解け、出願期限が重なる時期の作成遅れが減りました。意匠の登録可能性・図面の適否・出願内容の最終判断は、これまでどおり弁理士が責任を持って行っています。
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05 よくある落とし穴3つ 登録可否・図面の適否・新規性喪失の扱いを誤らない

⚠️ 落とし穴1: Claude Code/Codexに登録可否や図面の適否まで判断させる

その意匠が登録できるか(新規性・創作非容易性)、図面が要件を満たし権利範囲として妥当かは、先行意匠と事案を読む弁理士が判断します。Claude Code/Codexは願書項目と説明文のたたき台、図面の不足チェックという確認材料の整理まで。登録可否や図面の適否の判断を任せると、誤りがそのまま出願に乗り、拒絶理由や補正、最悪は狙った範囲が守れない権利化につながります。図面の適否と登録可能性の評価は必ず弁理士が行ってください。

⚠️ 落とし穴2: 過去案件の願書・図面をそのまま流用する

物品の種類や特徴部分、依頼者の狙いが違えば、意匠に係る物品の表現も図面の作り方も変わります。全体意匠か部分意匠か、関連意匠を絡めるか、画像意匠かといった事情で、書き方も図面構成も変わります。似た過去案件は「参考」として使い、今回の物品と図面はあらためて現物・データで確認してください。

⚠️ 落とし穴3: 公開・販売の時期(新規性喪失)の確認を省く

意匠は出願前に製品が公開・販売されると新規性を失うおそれがあり、新規性喪失の例外の適用や出願時期の判断は権利化を左右する重要な論点です。Claude Code/Codexの連絡文下書きは便利ですが、公開時期の確認と出願時期・例外適用の判断は必ず弁理士が行います。ここは効率化の対象にせず、職責として人が担う線引きを最初に決めておきます。

✔️意匠の登録可能性・図面の適否・物品の特定は必ず弁理士が判断する
✔️過去案件は参考にとどめ、今回の物品と図面は現物・データで確認する
✔️公開・販売の時期(新規性喪失)と出願時期の判断は弁理士が行う
✔️直した箇所の理由をCLAUDE.mdへ戻して精度を上げる
✔️事務スタッフには「Claude Code/Codexなしで願書・図面を組み立てる訓練」も並行して残す
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06 意匠の図面・説明書の整理と願書ドラフトの型 図面が権利範囲を決める。図のセットと説明文の型を持つ

意匠は願書だけでなく、一組の図面(または写真・ひな形・見本)が権利範囲を決める中心になります。Claude Code/Codexのドラフト精度を上げるには、図面のセットと説明文の書き方の観点をCLAUDE.mdに書いておくことが効きます。いしずえ特許事務所で使っている型を紹介します。いずれの型でも、最終的に「この図面と記載で権利範囲が妥当か・要件を満たすか」を確認するのは弁理士です。

型1: 物品の種類ごとに「図面セット」を定義する

✔️基本セット: 正面図・背面図・左側面図・右側面図・平面図・底面図の六面図に、斜視図を加える
✔️省略の整理: 対称で同一に表れる図は「左側面図は右側面図と対称につき省略」などの但し書きをドラフトに入れる
✔️画像意匠・特殊な物品: 操作画像や変化の状態など、物品の種類ごとに必要な図を別セットとして登録しておく
✔️確認ポイント: 図の向き・投影法・縮尺の統一、線図と写真の混在の有無(最終確認は弁理士)

型2: 意匠に係る物品・物品の説明・意匠の説明の書き分け

✔️意匠に係る物品: 製品の用途を表す物品名の候補をたたき台で出し、表現ゆれを統一(特定は弁理士が確認)
✔️物品の説明: 用途・機能、使用の状態など、物品名だけでは分かりにくい点を補う下書き
✔️意匠の説明: 透明部分・色彩・材質の質感・連続する模様など、図面に表せない要素や但し書きの下書き
✔️確認ポイント: 説明文と図面の整合(説明に書いた透明部分が図面で表現されているか等)を人が確認

型3: 全体意匠か部分意匠かで図面の表し方を変える

全体意匠なら物品全体を実線で表しますが、特徴のある部分だけを権利化する部分意匠では、「意匠登録を受けようとする部分」を実線、それ以外を破線で描き分け、その旨を意匠の説明に記載します。Claude Code/Codexには「この案件は部分意匠の方針なので、実線/破線の対象と意匠の説明の但し書きをチェック」といった観点で確認候補を出させ、実際に実線/破線をどう引き、部分意匠として妥当かは弁理士が判断・確定します。

整理する対象Claude Code/Codexが下書き・チェックすること弁理士が確認・判断すること
図面セット不足している図の向き・整合・混在のチェック候補図面の適否、権利範囲としての妥当性
意匠に係る物品/説明文物品名候補・説明文・但し書きのたたき台物品の特定、記載の正確性
全体/部分意匠の区別実線/破線の対象と意匠の説明の確認候補実線/破線の引き方、部分意匠の妥当性
💡 Claude Code/Codexに「物品の種類ごとの図面セットと書き方」を覚えさせる

上の型(図面セット・説明文の書き分け・全体/部分意匠の区別)をCLAUDE.mdに例付きで書いておくと、Claude Code/Codexが物品の種類に応じて図面リストと説明文のたたき台、確認候補を出すようになります。種類が違う製品に同じセットを当てると外れるので、物品の種類を分けて登録するのがコツです。ただし、図面の適否と権利範囲の妥当性は、最後に弁理士が確認・確定します。

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07 関連意匠・部分意匠など出願戦略の検討メモ 1意匠1出願の先に、どう守るかの選択肢を整理する

意匠は1件出して終わりではなく、バリエーションや特徴部分をどう守るかで権利の強さが変わります。関連意匠・部分意匠・組物の意匠・内装の意匠・画像意匠といった制度の使い分けは弁理士の腕の見せどころで、ここをClaude Code/Codexに判断させるものではありません。ただし、依頼者と方針を相談する前の「選択肢を漏れなく並べた検討メモ」の下書きには使えます。いしずえ特許事務所が整えている、検討メモの型を紹介します。

型1: バリエーション展開を関連意匠で整理する検討メモ

同じコンセプトで色違い・形状違いの製品群がある場合、「本意匠をどれにし、どのバリエーションを関連意匠として出すか」の候補をClaude Code/Codexに一覧化させます。提供された製品画像の差分(どこが共通でどこが違うか)を整理し、関連意匠の候補と出願時期の論点を並べた検討メモを下書きします。どれを本意匠にし、どこまで関連意匠で守るかの最終判断は弁理士が行います。

型2: 特徴部分を部分意匠で守る検討メモ

製品の中で特に独創的な部分(取っ手の形、操作部のレイアウト、特徴的なエッジなど)がある場合、「全体意匠に加えて、その部分を部分意匠でも出すか」の検討メモを下書きします。Claude Code/Codexには、特徴部分の候補と「部分意匠にすると模倣回避がどう変わるか」の一般的な論点整理までを任せ、実際に部分意匠を出すか・どの部分を実線にするかは弁理士が判断します。

型3: 公開時期・海外展開・他制度との関係を確認する検討メモ

✔️公開・販売の予定時期と、出願をいつ行うか(新規性喪失の例外を使うかを含む論点整理)
✔️海外でも展開する製品か(海外出願や優先権の論点を検討メモに残す)
✔️画像意匠・組物・内装など、製品の性質上ほかの意匠制度の検討余地がないか
✔️いずれも候補と論点の整理まで。制度選択と時期の判断は弁理士が行う
⚠️ 出願戦略の判断は弁理士の職責

Claude Code/Codexは「考えられる選択肢と論点を漏れなく並べる」検討メモの下書きまでです。関連意匠・部分意匠・組物・内装・画像意匠のどれをどう使うか、出願の時期や海外展開の方針をどうするかは、依頼者の事業と先行意匠を踏まえて弁理士が判断・確定します。選択肢の整理の効率化と、戦略判断の職責は、はっきり分けます。

💡 Claude Code/Codexに「事務所の検討メモのフォーマット」を覚えさせる

上の3つの型(関連意匠・部分意匠・公開時期/海外/他制度)の検討メモのフォーマットをCLAUDE.mdに例付きで書いておくと、Claude Code/Codexが案件ごとに「選択肢と論点を並べた検討メモ」の下書きを作ります。依頼者との方針相談の準備が速くなり、検討の抜けが減って、提案の質が担当者によらず安定します。どの選択肢を採るかの判断は、最後に弁理士が行います。

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08 関連記事: 弁理士事務所の自動化事例(全業務マップ) 意匠出願以外の業務も含めた事例集

本記事は弁理士事務所のAI活用のうち、意匠出願の「出願ドラフト作成」を深掘りした内容です。意匠出願のドラフトは、弁理士事務所の業務効率化の中で、図面と説明文という成果物が明確で効果が見えやすい打ち手です。商標の出願書類づくりや先行調査の整理など他の業務についても、同じ「整理・下書きはClaude Code/Codex、判断と職責は弁理士」の考え方で広げられます。

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09 AI鬼管理について - 意匠出願実務の伴走サービス 属人化した出願ドラフトを、確認・判断中心の運用へ

本記事を発信している AI鬼管理 は、弁理士事務所のAI業務自動化をClaude Code/Codexで設計から伴走するサービスです。意匠出願のドラフトは、作成の属人化を解くことで、依頼者への初動の速さと事務スタッフ育成に効く打ち手です。意匠の登録可能性・図面の適否・出願内容の最終判断といった職責は弁理士が担う前提で、その手前のドラフトだけを軽くします。

📝
案件情報を整理
製品の種類・用途・特徴部分・依頼者の狙い・提供データを案件ごとにまとめ、Claude Code/Codexが読める形にする
📋
種類別の出願ルールを構築
日用品/電化製品/包装容器/画像意匠など、物品の種類ごとのCLAUDE.mdを整備し、たたき台と確認候補を出せるようにする
🤝
事務スタッフOJTまで伴走
ドラフトを弁理士が確認するOJTで、願書と図面リストを起こせる事務スタッフを増やす
✔️弁理士・事務スタッフへの30分ヒアリングから始まる無料相談
✔️意匠出願案件の物品種類の構成と、属人化している工程の把握
✔️種類別の願書テンプレート・図面チェックリスト・連絡文テンプレの設計
✔️PoC(直近5件)→事務スタッフ展開までを伴走
✔️直した箇所の理由を蓄積する改善サイクルの構築まで
代表菅澤 代表菅澤
出願ドラフトの属人化が解けると、依頼者への初動が速くなり、事務スタッフも育ちます。いしずえ特許事務所の80分→25分は、製品発表前で出願期限が重なる時期の対応力と依頼者の安心感に直結する変化です。もちろん、意匠の登録可能性や図面の適否の判断は弁理士の仕事として残ります。

属人化した意匠出願の出願ドラフト、いっしょに軽くしませんか?

本記事のいしずえ特許事務所の例は、意匠/商標中心・意匠出願 年間約400件・ドラフトが所長1人集中というモデルケースです。貴所の出願案件の構成や担当体制によって、最適な進め方は変わります。まずは今の出願ドラフトの作り方をうかがって、貴所に合った設計をご提案します。

代表菅澤 代表菅澤
意匠出願はClaude Code/Codexに丸投げするものではありません。願書と説明文のたたき台、図面の不足チェック、出願戦略の検討メモを先に出し、弁理士が確認と判断に集中できる状態をいっしょに作ります。

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よくある質問

Q. Claude Code/Codexに意匠が登録できるかどうかまで判断させてもよいですか?

A. おすすめしません。Claude Code/Codexは願書項目と説明文のたたき台・図面の不足チェック・連絡文の下書きまでにし、その意匠が登録できるか(新規性・創作非容易性)・図面が要件を満たすか・物品をどう特定するかは、先行意匠と事案を読む弁理士が判断する設計が現実的です。図面の適否と登録可能性の評価は弁理士の職責として残します。

Q. 製品写真だけで出願ドラフトは作れますか?

A. 作れます。製品の種類、用途・機能、特徴部分、依頼者の狙いなど、案件の前提を短いメモで添えると、物品区分の候補と願書項目・図面リストのたたき台を整理しやすくなります。ただし、図面が権利範囲として妥当か・要件を満たすかの最終確認は、現物やデータを確認した弁理士が行います。

Q. 図面の作成そのものも自動化できますか?

A. Claude Code/Codexの役割は、必要な図の種類のチェックリスト化、向きや整合の確認候補、説明文の下書きまでです。提出する図面が要件を満たし権利範囲として妥当かの判断、線図/破線の引き方の適否は弁理士が確認・確定します。AIの確認候補をそのまま提出図面とせず、人が仕上げと判断を行う運用が前提です。

Q. 関連意匠や部分意匠の使い分けも任せられますか?

A. 選択肢と論点を並べた「検討メモ」の下書きには使えます。ただし、関連意匠・部分意匠・組物・内装・画像意匠のどれをどう使うか、出願の時期や海外展開の方針は、依頼者の事業と先行意匠を踏まえて弁理士が判断・確定します。AIは方針相談の準備までです。

Q. 料金やプランを教えてください

A. 料金やサポートプランは AI鬼管理のサービスページをご覧ください。貴所向けの個別ご提案は本記事末尾のNEXT STEPからお問い合わせください。

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監修 最終更新日: 2026年6月2日
菅澤孝平
菅澤 孝平 株式会社GENAI 代表取締役
  • AI業務自動化サービス「AI鬼管理」を運営 — Claude Code を活用し、経営者の業務を「AIエージェントに任せる仕組み」へ転換するパーソナルトレーニングを 伴走構築 で提供。日報・採用・問い合わせ対応・経費精算・議事録・データ集計・営業リスト等の定型業務を、AIに代行させる体制を経営者と一緒に作り込む
  • Claude Code 実装ノウハウを 経営者・法人クライアント に直接指導。生成AIを「便利ツール」ではなく 「業務を任せる存在」 として運用する手法を体系化
  • 「やらせ切る管理」メソッドの開発者。シンゲキ株式会社(2021年設立・鬼管理専門塾運営)にて累計3,000名以上の学習者を志望校合格に導いた管理メソッドを、AI × 経営者支援 に転用
  • 著書『3カ月で志望大学に合格できる鬼管理』(幻冬舎)、『親の過干渉こそ、最強の大学受験対策である。』(講談社)
  • メディア出演: REAL VALUE / カンニング竹山のイチバン研究所 / ええじゃないかBiz 他
  • 明治大学政治経済学部卒
現在は AI鬼管理(Claude Code活用の伴走型パーソナルトレーニング)を主事業とし、経営者と二人三脚で「AIに業務を任せる仕組み」を実装。「実行を強制する環境」を AI で構築する手法を、自社の実運用知見をもとに発信している。