広告代理店向けClaude Codeセミナー|月次レポート・CR制作・媒体プランニングはどこまで自動化できるか
弊社GENAIでは、広告代理店の方向けに Claude Code・Codex の無料オンラインセミナー(60分)を開催しています。本記事では、月次レポート作成やCR制作(コピー案・ビジュアル案生成)、景表法/薬機法の媒体規定チェックがどこまで自動化できるかを、セミナーの内容とあわせて解説します。
広告代理店では、媒体別の月次レポートやコンペ提案資料など、業務量の多い書類作成が担当者の負担になりやすい傾向があります。特に締切が重なる時期は、レポート作成とコンペ対応が並行し、現場の負担が大きくなりがちです。
本記事では、Claude Code・Codexの仕組みから具体的な活用例、導入時につまずきやすいポイントまで、順を追って解説します。
参加無料・60分・オンライン(Google Meet)・1社1枠
01 AI_DIFF 「聞けば答える」と「媒体レポートまでやり切る」AIの違い Claude CodeとCodex、それぞれ何者で、非エンジニアでも使えるのかを整理します
ChatGPTやGeminiのような生成AIは、質問すると答えてくれる「対話するAI」です。使ったことがある方も多いと思います。
「今月のCPAの改善案を教えて」「景表法のチェックポイントは」といった質問には、丁寧に答えてくれます。ただし、実際のレポート作成やチェック作業そのものまではやってくれません。
一方、Claude CodeやCodexは、指示した作業を最後まで自分で実行してくれる「仕事をやり切るAI」です。媒体データを読み込んで分析する、資料のドラフトを作る、といった一連の作業を任せられます。
たとえば「今月の媒体別レポートを作って」と頼んだ場合、ChatGPTは一般的な作り方を説明してくれますが、実際に管理画面のデータを開いて集計まではしてくれません。
Claude Codeは、その媒体データのファイルを実際に開いて中身を読み込み、CPA・ROASの分析結果とレポート案をその場で作ってくれます。「説明する」のではなく「やってくれる」のが最大の違いです。
1-1. Claude Codeとは
Claude Codeは、Anthropic社が開発した、ターミナルやエディタの画面から指示を出して動かすAIツールです。媒体運用データやCRブリーフなどの実際のファイルを読み込ませ、対話しながら分析やドラフト作成を進められます。
📚 用語解説
Claude Code:Anthropic社が開発した、ファイルを読み込んで作業を代行してくれるAIツールです。パソコンの画面から日本語で指示を出して使います。
もともとはソフトウェア開発者向けのツールとして作られましたが、「ファイルを読み込んで作業する」という性質そのものは、プログラミングに限らず、月次レポートやCR制作にもそのまま応用できます。
1-2. Codexとは
Codexは、OpenAI社が開発した、Claude Codeと似た位置づけのAIツールです。こちらもファイルを読み込ませて作業を任せる使い方が中心で、広告代理店での活用事例はClaude Codeのほうが蓄積が進んでいます。
ChatGPTを開発しているOpenAI社の技術がベースになっているため、ChatGPTに慣れている方には、操作の雰囲気が近く感じられるかもしれません。基本的な考え方はClaude Codeと共通しています。
📚 用語解説
Codex:OpenAI社が開発した、Claude Codeと同じく作業を代行してくれるAIツールです。仕組みは似ていますが、開発元と細かな使い勝手が異なります。
「そもそもどこの会社が作っているのか」という疑問もよく聞きます。Claude CodeはAnthropic社、CodexはOpenAI社がそれぞれ開発しており、どちらも広告代理店向けに特化したツールではなく、汎用のAIツールを業務に応用する形で使います。
| Claude Code | Codex | |
|---|---|---|
| 開発元 | Anthropic | OpenAI |
| できること | ファイル読み込み・分析・資料ドラフト作成 | ファイル読み込み・分析・資料ドラフト作成 |
| 広告代理店での活用事例 | 蓄積が進んでいる | 蓄積は少なめ |
| 非エンジニアの利用 | 日本語の指示文で操作可能 | 日本語の指示文で操作可能 |
| 土台となる技術 | Anthropic独自のAIモデル | ChatGPTと同じOpenAIのAIモデル |
| セミナーでの扱い | 実演の中心として詳しく紹介 | 冒頭で違いを簡単に紹介 |
どちらも専門的なプログラミング知識がなくても、日本語で「このレポートを作って」のように話しかけるだけで使えます。難しい操作を覚える必要はありません。
画面自体は黒い背景に文字が並ぶ、いわゆる「エンジニアっぽい」見た目をしています。ただし操作は日本語のチャットとほぼ同じで、ボタン操作を覚える必要はなく、話しかける言葉の中身のほうが重要です。
Claude CodeもCodexも、専門知識よりも「何を渡して、何を作ってほしいか」を言葉にする力のほうが重要です。セミナーでは実際の画面を動かしながら、この感覚をお見せしています。
1-3. 広告代理店では、具体的に何に使えるのか
「仕事をやり切るAI」と言われても、まだ抽象的に感じるかもしれません。広告代理店の現場で言えば、次のような業務が代表的な使いどころです。
- 媒体別CPA/ROAS分析と月次レポートドラフトの作成
- CRブリーフからのコピー案/ビジュアル案の大量生成
- 景表法/薬機法の媒体規定チェック(1次スクリーニング)
- コンペ提案資料の競合分析・市場リサーチ下書き
- 月次媒体費請求書・手数料計算の一括作成
この先の章では、これらの業務ひとつひとつについて「何を渡すと、何が出てくるか」を具体的に見ていきます。
逆に、クライアントとの信頼関係づくりや、クリエイティブの最終的な良し悪しの判断のように、状況ごとの機微な判断が求められる業務は、これからも人が担う部分として残ります。AIが代われるのは「作業」であって「判断」ではない、という線引きが基本です。
この線引きを最初に理解しておくと、「AIに何でも任せられる」という過度な期待も、「結局は使えない」という過小評価も、どちらも避けやすくなります。
中小の広告代理店ほど、代表やプランナーが受注から運用、レポート、請求までを一人で抱え込みがちです。作業を減らすことが、そのまま経営者自身の時間を取り戻すことに直結します。
| 向いている業務 | 向いていない業務 |
|---|---|
| 数字の分析・資料のドラフト作成 | クライアントとの信頼関係づくり |
| 過去の資料を踏まえた書式変換 | クリエイティブの最終的な良し悪しの判断 |
| 繰り返しの多い定型業務 | そのつど状況が変わる価格交渉 |
| 複数資料の突合・横断作業 | 媒体担当者との人間関係の構築 |
| データに基づく傾向の把握 | 現場の空気を読んだその場の判断 |
| 用語 | 一言でいうと |
|---|---|
| Claude Code | Anthropic製の「仕事をやり切るAI」 |
| Codex | OpenAI製の「仕事をやり切るAI」 |
| プロンプト | AIへの指示文(日本語の普通の文章でよい) |
| AIエージェント | 複数の作業を自律的に実行し続けるAIの総称 |
| permission mode | AIに許可する操作の範囲を決める設定 |
| CRブリーフ | クリエイティブ制作の方向性をまとめた発注書 |
02 REPORT 月次レポート・CPA/ROAS分析が、Claude Codeでこう変わる 広告代理店でもっとも時間が奪われる工程を、入力と出力で見ます
広告代理店でもっとも時間が奪われるのが、媒体別の月次レポート作成です。CPA・ROASの分析精度が、次月の予算配分の精度にそのまま直結します。
精度が求められる一方、担当アカウント数が増えるほど運用者の負担は膨らみます。50〜200アカウントを並行管理する代理店では、この負担が現場全体にのしかかりやすくなります。
月次レポート作成
媒体別の運用データを読み込ませると、CPA・ROAS分析と改善提案ドラフトが出てきます。
CR制作(コピー案/ビジュアル案)
CRブリーフを渡すと、コピー案とビジュアル案が複数パターン出てきます。
景表法/薬機法の媒体規定チェック
広告文面を読み込ませると、NGワード・誇大表現候補の一覧が出てきます。
コンペ提案資料の競合分析
競合の媒体展開情報を渡すと、競合分析と市場リサーチの下書きが出てきます。
2-1. 月次レポートの自動生成
Meta・Google・TikTok・YouTubeなど媒体ごとの運用データをClaude Codeに読み込ませると、媒体別のCPA・ROAS分析とレポートのドラフトが出てきます。これまで手作業で転記していた集計部分がなくなります。
これまで運用者が週15〜20時間かけていた集計作業のうち、数字をまとめる部分だけを、AIが下書きとして先に用意しておくイメージです。
もちろん、数字の妥当性や改善提案の方向性が正しいかどうかの最終確認は、これまで通り運用者が行います。
月次レポートは、予算配分やコンペ提案資料など、その後の業務すべての土台になります。ここを最初に整えることが、以降の工程全体の時間短縮につながります。
| 業務 | 何を渡すか | 何が出てくるか |
|---|---|---|
| 月次レポート作成 | 媒体別の運用データ(Meta/Google/TikTok/YouTube) | CPA・ROAS分析と改善提案ドラフト |
| 予算配分試算 | 過去の実績データ・目標KPI | 媒体別の予算配分案と想定CPA試算 |
| 異常値検出 | 日次の運用データ | CPAが急変したキャンペーンの一覧と原因仮説 |
| クライアント向け報告書 | 月次レポートドラフト・過去の報告書式 | クライアント別にフォーマットを揃えた報告書 |
| コンペ提案資料 | 競合の媒体展開情報・過去の提案資料 | 競合分析と市場リサーチの下書き |
| 請求書一括作成 | 媒体費データ・手数料率 | 月次媒体費請求書のドラフト |
たとえば「先月のMeta広告データから、キャンペーン別のCPAとROASをまとめて」と渡すと、分析結果のドラフトが数分で出てきます。
続けて「このデータから改善提案を3つ出して」と渡せば、改善提案のドラフトが出てきます。これを土台に、運用者が精査して仕上げます。
毎回イチから指示を説明し直す必要はなく、一度使った指示文をメモしておけば、次の月でもほぼそのまま使い回せます。
2-2. 予算配分と想定CPA試算
媒体別の実績データと目標KPIを渡すと、Meta・Google・TikTok・YouTube・LINE・Yahoo間の予算配分案と、想定CPAの試算が出てきます。最終的な配分の決定は、プランナーが行います。
📚 用語解説
CPA/ROAS:CPAは1件の成果獲得にかかった広告費、ROASは広告費に対する売上の比率です。どちらも媒体別の効果測定の基本指標として使われます。
配分案は一度で完璧である必要はありません。「Metaの比率をもう少し上げた場合の試算も見せて」と渡せば、条件を変えたパターンをすぐに出し直せます。
Claude Codeが担うのは予算配分案の試算までです。最終的な配分の決定は、プランナーや代表が行います。
コンペ提案の締切が近い案件ほど、この下書き作成の時間短縮が効いてきます。急な引合いで数日以内に提案資料を出す場面でも、プランナーは戦略立案と表現の調整に集中できます。
結果として、これまでは資料作成の負担を理由に見送っていたコンペにも、対応しやすくなります。レポート・提案資料の負担軽減は、受注機会そのものを広げる効果も持っています。
2-3. 媒体別レポートとクライアント向け報告の使い分け
媒体管理画面のレポートは指標が細かく専門的なため、そのままクライアントに渡すと逆に伝わりにくいことがあります。
Claude Codeに社内向けの詳細レポートとクライアント向けの要約レポート、両方のフォーマットを渡しておけば、同じデータから両方のドラフトを作り分けられます。
クライアントごとに指標の見せ方や重視するKPIが異なる場合も、過去の報告書式を読み込ませておけば、フォーマットを踏襲したドラフトになります。担当者は数字の整合性確認と、コメント部分の調整に集中できます。
| レポート種別 | 主な読み手 | 重視される内容 |
|---|---|---|
| 社内向け詳細レポート | 運用者・プランナー | キャンペーン別の細かい数値・異常値 |
| クライアント向け要約レポート | クライアント担当者 | KPI達成状況・改善提案のサマリー |
| 経営会議向けレポート | 代表・経営層 | アカウント全体の収益性・稼働状況 |
03 CREATIVE CR制作・景表法/薬機法の媒体規定チェックも、同じように変わる クリエイティブ制作と法令チェック、コンペ対応を具体的に見ます
月次レポート以外にも、広告代理店には常に負担の大きい業務があります。CR(クリエイティブ)制作、景表法/薬機法の媒体規定チェック、コンペ提案資料の作成などです。
いずれも「毎月・毎案件」発生する業務という共通点があり、Claude Codeの「型」が効きやすい領域でもあります。ひとつずつ、何を渡すと何が出てくるかを見ていきます。
3-1. CRブリーフからのコピー案/ビジュアル案生成
CRブリーフをClaude Codeに読み込ませ、コピー案とビジュアル案を大量に生成させる、という使い方がAIと相性の良い領域です。月100〜300本のCR制作が必要な代理店ほど、この負担軽減が効いてきます。
📚 用語解説
CRブリーフ:クリエイティブ制作の方向性(訴求ポイント・ターゲット・媒体要件など)をまとめた発注書です。制作物の起点になる資料です。
コピー案・ビジュアル案とも、AIが作るのはあくまで候補です。どの案を採用するか、どう編集して仕上げるかは、クリエイターの判断に委ねられます。量的な選択肢を増やし、精度の高いCRに絞り込むのが本質です。
| CR種別 | 生成する候補の例 |
|---|---|
| Meta/Instagram向け静止画 | コピー案・ビジュアル構成案 |
| TikTok/YouTube向け縦動画 | 台本案・テロップ案 |
| Google検索広告 | 見出し案・説明文案 |
| LP(ランディングページ)連携 | 訴求ポイント案・構成案 |
3-2. 景表法/薬機法の媒体規定チェック
広告文面や訴求内容をClaude Codeに読み込ませ、優良誤認・有利誤認にあたりそうな表現候補を一覧化させる、という使い方ができます。1次スクリーニングとして機能し、最終的な可否判断は法務やAEが行います。
📚 用語解説
景品表示法(景表法):商品・サービスの表示について、実際より著しく優れている(優良誤認)、著しく有利である(有利誤認)と誤解させる表示を禁止する法律です。
📚 用語解説
薬機法:医薬品・化粧品・健康食品などの広告表現を規制する法律です。効果効能の言い切り表現などが規制対象になります。
チェックにかかる時間は、1案件あたり3〜4時間かかっていたものが、AIによる1次スクリーニングを挟むことで30分以内に短縮できた例もあります。チェック漏れの保険としても機能します。
3-3. コンペ提案資料の競合分析
競合の媒体展開情報や過去の提案資料をClaude Codeに読み込ませると、競合分析と市場リサーチの下書きが出てきます。新規提案資料の作成時間が、20〜40時間から5〜10時間程度に圧縮できた例もあります。
下請法(下請代金支払遅延等防止法)に関わる媒体費の支払い管理や、月次の請求書一括作成も、同じ考え方が使えます。媒体費データと手数料率を渡せば、請求書のドラフトが一括で出てきます。
📚 用語解説
下請法:正式名称は下請代金支払遅延等防止法です。発注者が下請事業者への代金支払いを不当に遅らせたり減額したりすることを禁じる法律です。
| 業務 | 従来の目安時間 | AI活用後の目安 |
|---|---|---|
| 月次レポート作成(1社あたり) | 8〜15時間 | 2〜3時間程度に圧縮できた例あり |
| 新規提案資料作成(1コンペあたり) | 20〜40時間 | 5〜10時間程度に圧縮できた例あり |
| 媒体規定チェック(景表法/薬機法) | 1案件3〜4時間 | 1案件30分以内に圧縮できた例あり |
| CR内製化率 | 30〜50% | 70〜85%程度まで引き上げた例あり |
| 月次媒体費請求書作成 | 手作業で個別作成 | 媒体費データから一括ドラフト作成 |
3-4. プランナー・運用者・クリエイター、それぞれの負担
代表やプランナーには、コンペや営業の合間に、日々の予算配分や折衝の判断が求められます。稼働状況や予算消化のペースを一覧化しておくだけでも、判断のスピードは変わります。
運用者は媒体の新仕様(P-MAX・Advantage+など)への対応に追われがちです。新仕様の要点解説をAIに任せることで、キャッチアップの負担を減らせます。
📚 用語解説
P-MAX/Advantage+:GoogleとMetaがそれぞれ提供する、AIが自動で配信面や配信先を最適化する広告配信の仕組みです。運用者は設定と結果分析に役割がシフトします。
3-5. 計測環境の変化への対応
サードパーティCookieの廃止やITP(Appleのトラッキング防止機能)によって、これまでの計測手法が使えなくなる場面が増えています。CAPI(コンバージョンAPI)への移行対応も、運用者の負担を増やしている要因の一つです。
📚 用語解説
CAPI(コンバージョンAPI):ブラウザのCookieに頼らず、サーバー側から広告成果のデータを媒体に送信する仕組みです。Cookie規制の強化に伴い、対応が必須になりつつあります。
📚 用語解説
ITP:Appleのブラウザ(Safari)に搭載された、広告計測用のトラッキングを制限する機能です。計測精度の低下を招き、CAPIなど代替手法への移行が進む要因になっています。
CAPIの設定手順や媒体ごとの実装ガイドラインをClaude Codeに読み込ませておけば、設定チェックリストのドラフトを作らせることもできます。実装自体はエンジニアやシステム担当と連携しますが、手順の整理と抜け漏れの確認は先に済ませられます。
| 役割 | 日々の悩み | Claude Codeの使いどころ |
|---|---|---|
| 代表/プランナー | 月次レポートとコンペ対応が同時に重なる | レポート分析と競合分析の下書き作成 |
| 媒体運用者 | 媒体新仕様への対応とCR制作が並行する | 新仕様の要点解説とCR候補の大量生成 |
| クリエイター | 月100〜300本のCR制作で外注費が高騰 | コピー案/ビジュアル案の候補出し |
| 経営者/会社役員 | 現場と経理、両方の負担が見えにくい | 業務全体のフローを俯瞰した導入判断 |
CR制作の合間にスマートフォンで媒体の異常値を確認したり、移動中に翌日の入稿スケジュールを見直したりする使い方もできます。事務所に戻ってからまとめて作業する必要がなくなること自体が、残業削減につながる場面も少なくありません。
景表法/薬機法のチェックやコンペ提案資料の下書き作成は、セミナーで実際の画面を動かしながらお見せしています。
AIが担うのはドラフト作成と分析の下準備までです。入稿・提出・法令に関する判断は、これまで通り法務やAE、クリエイターが行います。
04 MECHANISM なぜAIが媒体データの分析までやり切れるのか——仕組みの話 Claude Codeの仕組みを、専門用語を使わずに説明します
「AIが資料作成を代わりにやってくれる」と聞くと、仕組みが気になる方も多いと思います。専門用語を使わずに、3つのポイントで説明します。
難しい技術の話ではありません。パソコンが得意な人が、たまたまその得意分野を資料作りに向けている、というくらいのイメージで読み進めていただければ十分です。
ここまで見てきた月次レポートやCR制作の例も、すべてこの3つの特徴の組み合わせで成り立っています。仕組みが分かると、自社のどの業務に応用できそうかもイメージしやすくなります。
📚 用語解説
AIエージェント:指示を受けて、複数の作業を自律的に実行し続けるタイプのAIの総称です。Claude CodeやCodexは、このAIエージェントの一種です。
4-1. ファイルを直接読み書きできる
Claude Codeは、媒体の運用データやCRブリーフ、Excelの予算管理表といった実際のファイルを、パソコンの中でそのまま開いて中身を読み込めます。読んだ内容をもとに、新しい資料を作ったり、既存の資料を書き換えたりできます。
たとえるなら、資料を渡せば黙々と目を通し、指示通りに分析したり文書を作ったりしてくれる事務員のような存在です。
従来の生成AIとの違いも、まさにここにあります。「分析方法を教えてくれる」のではなく「実際に分析してくれる」——この一歩の差が、資料作成の時間を大きく左右します。
4-2. 手順を覚えて繰り返せる
一度「この形式でレポートを作って」と教えたやり方は、次回以降も同じ手順で再現できます。毎回イチから指示を考える必要はなく、「型」として使い回せます。
月次レポートやCR制作のように、毎回やることがほぼ決まっている業務ほど、この「型」の効果が出やすくなります。二度目以降は指示の言葉数も減り、確認するだけで済むようになります。
逆に言えば、毎回内容が大きく変わる業務では「型」の恩恵が小さくなります。まずは繰り返しの多い業務から試すのが、効果を実感しやすい進め方です。
最初から完璧な型を作ろうとせず、使いながら少しずつ調整していくほうが、結果的に早く定着します。1つの業務で型ができたら、似た業務にも応用できます。
4-3. 複数の資料を横断できる
媒体別の運用データ・過去の提案資料・競合情報など、別々の場所に保存されている資料を、同時に開いて見比べることができます。コンペ提案資料の作成はこの「横断」がまさに効いてくる作業で、複数の資料を突き合わせる手間を、まとめて引き受けられます。
月次レポートでも同じことが言えます。媒体別の運用データ・過去のレポート・目標KPIという、性質の異なる複数の資料を横断して、分析と改善提案を一度に進められます。
Claude Codeが担うのは、資料を読み込んでドラフトを作る作業までです。数字の最終確認や、入稿・送信の判断は、これまで通り人が行います。
| 特徴 | 何ができるか | 広告代理店での具体例 |
|---|---|---|
| ファイルの直接読み書き | 運用データやCRブリーフを開いて、分析やドラフト作成ができる | 媒体データからCPA/ROAS分析を作成 |
| 手順を覚えて繰り返す | 一度教えたやり方を「型」として次回も使える | 毎月の月次レポート作成を同じ手順で処理 |
| 複数資料の横断 | 運用データ・提案資料・競合情報などをまとめて参照できる | コンペ提案資料を横断して一括分析 |
| 対話しながら進められる | 一度で完璧を求めず、やり取りしながら調整できる | CR候補の表現を対話で修正 |
ただし、Claude Codeが自分で判断できないこともあります。どこまで任せて、どこから人が確認するか。次の章で、つまずきやすいポイントとあわせて具体的に説明します。
05 PITFALLS 広告代理店がAI導入でつまずきやすいポイントと対処法 クライアントデータの取り扱い・社内定着・ツール選定でよくあるつまずきを整理します
Claude Codeを広告代理店の現場に導入する際、多くの会社が最初につまずくのはクライアントデータの取り扱い範囲です。
ここまで紹介してきた便利さの裏側で、実際に導入するとなると出てくる現実的な悩みを、順番に整理していきます。
5-1. クライアントデータの取り扱いと情報の線引き
permission mode(操作許可の範囲)を適切に設定し、どのデータをAIに渡すか、どこまでの操作を許可するかを事前に線引きしておく必要があります。
📚 用語解説
permission mode:AIにどこまでの操作(読み取り・下書き作成・送信など)を許可するかを制御する設定です。範囲を絞って始め、慣れてから広げる使い方が一般的です。
まず読み取り専用の範囲で運用を始め、慣れてきた段階で許可する操作を広げていく進め方であれば、情報システム担当が不在の会社でも無理なく運用できます。
クライアント(広告主)の媒体運用データや契約情報など、機微な情報を扱う場合ほど、この設計を丁寧に行うことが導入の前提になります。何を渡して、何を渡さないかを、あらかじめ決めておくということです。
| 段階 | 許可する操作 | 目安の期間 | 関わる担当者 |
|---|---|---|---|
| 導入初期 | 読み取り・分析・下書き作成のみ | 最初の1〜2ヶ月 | 運用者・情報システム担当 |
| 慣れてきた段階 | 社内フォーマットへの自動保存を追加 | 3〜6ヶ月目以降 | 業務担当者本人 |
| 定着後 | 業務ごとに必要な操作範囲を個別に調整 | 運用が安定してから | 各業務の責任者 |
5-2. 社内での定着
最初から全業務をAI化しようとせず、月次レポートやCR制作の一部業務から試し、効果を実感してから範囲を広げていくほうが定着しやすくなります。
「便利そうだから」と全社に一斉導入するよりも、まず一人か二人が使いこなせるようになってから、周りに広げていくほうが、結果的に定着のスピードは早くなります。
5-3. ツール選定で押さえておきたいこと
Claude CodeとCodex、どちらが自社に合うかは、実際に画面を見ながら判断するのが早いです。まず自社が最初に試したい業務を決めてから、その業務での使いやすさを比較する順番がおすすめです。
月額料金や課金プランの違いも選定時のポイントですが、機能一覧を比較するよりも、自社の業務で実際に動かしてみたほうが、判断材料としては早く確実です。
「どちらのツールが優れているか」ではなく「自社のどの業務に使いたいか」を先に決めることが、ツール選定で遠回りしないコツです。
| 観点 | 確認しておきたいこと |
|---|---|
| クライアントデータの取り扱い | どのデータをどこまで渡すか、操作許可の範囲 |
| 社内定着 | 最初に試す業務を1〜2個に絞れているか |
| ツール選定 | 自社の業務で実際に動かして比較したか |
| 記録の残し方 | 元データとドラフトを案件フォルダに保存しているか |
| 教育・サポート | 最初の数回、誰が一緒に操作をサポートするか |
CAPIへの移行が完了していない媒体があると、媒体間で計測結果にズレが生じることがあります。どのデータを正として判断するかを、AIに任せる前に運用者間で揃えておくことも大切な準備です。
媒体ごとに計測方法が異なる状態でAIに集計させると、ズレたまま分析が進んでしまいます。まず社内で正とするデータの基準を決めてから任せるのが安全です。
5-4. 現場でよくあるつまずきの実例
ひとつは、月次レポート・CR制作・景表法チェックを、初日からすべて一気に試そうとして途中で止まってしまうケースです。担当者ごとに温度差が生まれ、どの業務も中途半端になりがちです。
📚 用語解説
プロンプト:AIに対して、何をしてほしいかを伝える指示文のことです。難しいコマンドではなく、日本語の普通の文章で構いません。
もうひとつは、運用者がプロンプトの書き方に戸惑い、結局誰も使わなくなってしまうケースです。「このデータからCPAとROASをまとめて」といった業務の言葉をそのまま入力すれば十分ですが、この点が伝わっていないと、ツールを開かないまま放置されがちです。
三つ目は、媒体の規定や表現ルールを考慮せずにCR案をそのまま入稿し、審査で差し戻されるケースです。媒体ごとのガイドラインを事前に読み込ませておかないと、ドラフトの精度は上がりません。
多くのつまずきに共通するのは、準備段階を飛ばして一気に始めてしまう点です。1つの業務に絞って慣れてから広げるほうが、結果的に早く定着します。
| つまずきポイント | 現実的な対処 |
|---|---|
| 全業務を一度にAI化しようとして頓挫 | 月次レポートやCR制作など、負担の大きい業務を1〜2個に絞って試行 |
| 媒体ガイドラインを考慮せず差し戻される | 過去の入稿実績を事前に読み込ませ、規定チェックの下書きから始める |
| 運用者がプロンプトの書き方に戸惑う | 最初の数回は情報システム担当や管理職が一緒に操作する |
| 読み込ませるデータの範囲を決めずに始める | permission modeで読み取り専用の範囲から着手する |
| 元データとドラフトの保存ルールがない | 案件フォルダにやり取りを保存する運用を決めておく |
AIに読み込ませた元データと、生成されたドラフトを、いつ・どの案件で使ったか分かる形で残しておくことも大切な運用ルールです。案件フォルダにやり取りを保存しておくだけで、最低限の記録になります。
特別なシステムを新たに導入する必要はありません。今使っているフォルダ構成やファイル管理のルールに、AIとのやり取りの保存を一項目加えるだけで十分です。
景表法/薬機法のチェック結果や入稿実績は、後からクライアントへの説明を求められることもあります。元データとドラフトの保存履歴が、そのまま簡易的な監査ログとして役立ちます。
ここまで見てきたように、つまずきの多くは技術的な難しさではなく、始め方の設計に起因します。業務を絞る、型を作る、記録を残す——この3つを押さえておけば、大きな失敗にはつながりにくくなります。
文章だけでは伝わらない部分は、実際の画面をご覧いただくのが早いです。セミナーでは、月次レポートやCR制作を実際に動かしながらお見せしています。
06 SEMINAR_CONTENT セミナー当日、広告代理店の業務を使って何を話すのか 60分の時間割・実演する業務・よくある質問・参加対象を具体的に紹介します
「結局セミナーで何をするのか」が分からないと、参加を決めにくいと思います。60分の中身を具体的に紹介します。
6-1. 60分の時間割
| 時間帯 | 内容 |
|---|---|
| 最初の10分 | 広告代理店の業務棚卸しと、Claude Code・Codexの全体像整理 |
| 次の25分 | 月次レポート作成、CR制作、景表法/薬機法チェックの実演デモ |
| 次の15分 | 参加者の悩みを募集し、その場で「うちならこう試すか」を設計 |
| 最後の10分 | 質疑応答と、来週何を試すかの言語化 |
この時間割が基本の流れです。実演デモで扱う具体的な資料例は、参加企業の業種・規模に応じて多少調整することもあります。
6-2. 実演する業務
実演の中心は、25分間のノーカットデモです。広告代理店の具体的な業務を、画面を動かしながらお見せします。
CR制作では、CRブリーフを読み込ませるところから、コピー案・ビジュアル案の生成までを実際に動かします。
景表法/薬機法の媒体規定チェックでは、広告文面を読み込ませて、NGワード・誇大表現候補が一覧になるまでの流れをお見せします。
業務ごとに入力と出力がどう変わるかを比較しながら見ていただくことで、自社ではどの業務から試すのが現実的かを判断しやすくしています。
6-3. その場で答える、こんな質問
| よくある質問 | 当日の回答の方向性 |
|---|---|
| 景表法/薬機法の表現チェックはどこまで任せられるか | 1次スクリーニングまでで、最終判断は法務/AEが行う前提です |
| CRの生成AI活用は競合と差別化できないのでは | 候補を大量生成し、選定と編集で精度の高いCRに絞り込む考え方を説明します |
| クライアントデータをどこまで渡していいか | permission modeでの操作許可範囲の考え方を説明します |
6-4. 参加対象
参加対象は代表・プランナー・経営層としていますが、媒体運用やクリエイティブ制作を担当するAEやクリエイターの方にも参考にしていただける内容です。パソコン操作に不慣れな方でも、専門知識は前提としていません。
一方、業務をすべて外注しており社内に運用担当者がいない場合は、効果を実感しにくいかもしれません。複数人で業務を分担している会社ほど、持ち帰れる材料は多くなります。
月次レポート・CR制作・コンペ対応のうち、どれが自社にとって一番の負担かは会社によって異なります。参加前に「うちで一番重いのはどれか」を考えておくと、当日の質疑応答をより具体的に活用できます。
07 SEMINAR_BOOKING 広告代理店向けセミナーへの参加方法と予約の流れ 無料・60分・オンラインの参加方法と、予約から当日までの流れを紹介します
ここまで紹介した内容を、実際の画面を動かしながら確認できる場として、60分の無料オンラインセミナーを開いています。
- 参加費は無料
- 60分・オンライン(Google Meet)開催
- 1社1枠の貸切で、実演を中心に進めます
- 空いている日程からそのまま予約できます
このページ下部の予約フォームで、空き日程を選ぶだけで予約が完了します(日程調整のメール往復はありません)。こちらの予約フォームからお進みください。
日程や内容の詳細はClaude Code セミナーの詳細ページでもご確認いただけます。
| この記事で分かったこと | セミナーで確認できること |
|---|---|
| Claude Code・Codexが何者か | 実際の画面での操作感 |
| 何を渡すと何が出てくるか(理屈) | 自社の業務に置き換えた場合の具体例 |
| 導入時のつまずきポイント | 自社ならどこから試すべきかの判断材料 |
| なぜそれが可能なのか(仕組み) | 実際に動いている様子を見て納得できるか |
| 月次レポート・CR制作の変わり方 | 自社の媒体運用データを例にした質疑応答 |
| クライアントデータ・社内定着の考え方 | 自社の運用ルールに落とし込む相談 |
この記事を読んで、Claude Code・Codexが何者かはお分かりいただけたと思います。あとは、自社の業務にどこまで使えそうか、実際の画面で確かめていただくだけです。
Claude CodeやCodexが自社に合うかどうかは、実際の画面を見るのが一番早い判断材料になります。押し売りはしませんので、まずは60分、実際の動きを確認してみてください。
参加無料・60分・オンライン(Google Meet)・1社1枠
よくある質問
Q. コンペ提案資料は独自性が求められますが、AIに任せて大丈夫でしょうか。
A. AIが作成するのはあくまで競合分析と市場リサーチの下書きです。過去の提案資料や競合の媒体展開情報を土台にドラフトを作成し、戦略立案や表現の最終判断はプランナーが行います。下書き作成の時間が圧縮される分、プランナーは戦略立案そのものに時間を使えるようになります。締切が近いコンペほど、この時間短縮の効果を実感しやすくなります。
Q. クリエイティブは手書きの指示が多いのですが、対応できますか。
A. CRブリーフのテキストや過去のCR実績を読み込ませ、コピー案・ビジュアル案の生成に活用する使い方が中心です。手書きのラフ案は写真で読み込ませることも可能です。候補を大量生成し、選定と仕上げはクリエイターが行う運用が安定します。媒体の縦動画・静止画それぞれの要件を事前に伝えておくと、精度が上がります。
Q. クライアント(広告主)の媒体運用データをAIに読み込ませても問題ないですか。
A. 社内のどのデータをどこまでAIに渡すか、扱う範囲の線引きも含めてセミナー内で説明しています。permission modeの設定で、最初は読み取り専用の分析・下書き作成のみに限定する運用も可能です。慣れてきた段階で、許可する操作の範囲を少しずつ広げていく進め方が現実的です。導入するかどうかの判断材料としてお持ち帰りいただけます。
Q. パソコン操作に不慣れな社員が多い会社でも導入できますか。
A. セミナーではターミナルやエディタの画面を実際に動かしながら説明します。専門知識がなくても、まずは何ができるかを知ることを目的にした内容です。最初の数回は情報システム担当や管理職が一緒に操作するところから始める会社が多いです。ボタン操作より、日本語で何を伝えるかのほうが重要になります。
Q. Claude CodeとCodex、どちらを選べばよいですか。
A. どちらも生成AIを使った業務自動化ツールですが、広告代理店の現場業務での活用事例の蓄積が進んでいるのはClaude Codeです。開発元(Anthropic/OpenAI)が異なるだけで、基本的な使い方や非エンジニアでも扱える点は共通しています。まず自社が最初に試したい業務を決めてから、使いやすさを比較するのがおすすめです。
Q. 景表法/薬機法のチェック精度は、経験の浅い担当者でも保てますか。
A. AIが作るのはあくまでNGワード・誇大表現候補の一覧で、最終的な可否判断はこれまで通り法務やAEが行う前提です。ベテランが最終チェックに集中できるようになるため、経験の浅い担当者の育成期間中でも、1次スクリーニングの負担を軽くする使い方ができます。ベテランによる確認そのものは残るため、育成の機会が失われるわけではありません。
Q. Claude Codeを使うと、運用者やクリエイターの仕事が奪われるのではないですか。
A. いいえ。AIが担うのは資料の下書き作成や分析までで、クライアントとの折衝や戦略立案、クリエイティブの最終判断といった人にしかできない業務はそのまま残ります。資料作成の時間を減らし、戦略や表現に集中する時間を増やすための道具です。むしろクライアントとの折衝に使える時間が増えたという声もあります。
Q. セミナーは代表本人が参加しないといけませんか。
A. 代表・経営者・会社役員向けを基本としていますが、プランナーや運用者の方が実務目線で参加されることも歓迎しています。参加人数や役職については、お申し込み時にご相談ください。複数名での参加もご相談に応じます。
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広告代理店の資料仕事は、月次レポート作成の段階から、コンペ提案資料のように締切が厳しい業務、景表法/薬機法のように法令が絡む業務まで、次々と積み重なっていきます。Claude CodeやCodexが何者かという基本から、実際に何ができて何ができないかまで、文章だけではどうしても掴みにくい部分があります。自社の媒体運用データやCRブリーフを例に、実際の画面を見ながら自社に合う業務を見極められる場として、60分の無料セミナーを用意しています。
ここから先の進め方は、大きく2つあります。
自社で回せるようになりたい方は、AI鬼管理でClaude Code/Codexの使い方から業務設計・社内定着まで伴走を受けながら、社内に仕組みを作る道があります。
覚えるより任せたい方は、AIBPO by AI鬼管理でこの記事のような定型業務を丸ごと預ける道があります。総額はいまの業務コストの50%が目安、月額基本料は0円です。
どちらが合うかは、業務量と社内体制次第です。無料相談・無料適合診断で、貴社の場合はどちらが向くかからご相談いただけます。
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