【行政書士・補助金支援】在留資格申請の資料整理をClaude Code/Codexで自動化する方法
この記事の内容
在留資格(ビザ)の申請は、申請人ご本人の経歴や身分関係、受入れ企業の事業内容や雇用条件、そして在留資格の種別ごとに変わる添付書類を、行ったり来たりしながら束ねていく仕事です。とくに申請前の資料整理 — どの申請類型で出すのか、本人情報のどこが足りないのか、雇用条件は在留資格の要件と整合するのか、どの添付書類が要るのか — は入管業務の経験に依存しやすく、特定の担当者1人に集中しがちです。AIは在留資格の該当性や許可の見込みを判断するものではありませんが、集まった情報を申請類型・本人情報・雇用条件・添付候補に仕分けし、不足や不整合の候補、申請人・企業への確認事項の下書きを先に作る補助として使えます。
在留資格申請1件あたりの資料整理 (みなと国際行政書士事務所のモデル事例)
本記事では、AI鬼管理 が支援を想定する みなと国際行政書士事務所 (神奈川県横浜市・就労系の在留資格申請が中心・月35件ほどの入管案件) をモデル事例に、Claude Code/Codex で在留資格申請の資料整理を「申請類型の仕分け+本人情報・雇用条件の整理+添付候補リスト+確認事項の下書き」まで半自動化する手順を解説します。入管業務を担当の高梨さん(入管業務歴10年)が実質1人で回し、1件の資料整理に約90分かかっていた事務所が、若手の新井さん(入所2年目)も整理の初稿を起こせるようになり、受付直後の追加資料依頼を早く出せるようになった流れです。
この記事を最後まで読むと、
- 在留資格申請の資料整理で担当者が抱えている負荷(申請類型の見極め・本人情報の確認・添付書類の追跡)が分かる
- Claude Code/Codexで自動化できる3項目(情報の仕分け/不足・不整合候補/確認文の下書き)が理解できる
- 5ステップでのPoC〜運用の進め方が分かる
- 申請類型・本人情報・雇用条件・添付候補を4ブロックで整理する型が分かる
- 在留資格種別ごとの必要書類と立証ポイントの押さえ方が分かる
01 PROBLEM 在留資格申請の資料整理で起きていること 申請類型の見極め・本人情報の確認・添付書類の追跡のトリレンマ
問題1: 申請類型の見極めが担当者1人に集中する。「この方は技術・人文知識・国際業務で新規申請か、それとも別の資格か」「在職中の転職なら変更か、就労資格証明書の取得か」といった入口の見極めは、みなと国際行政書士事務所では実質高梨さん1人しかできませんでした。若手の新井さんは申請類型の当たりがつけられず、結局高梨さんの確認待ちになり、高梨さんがボトルネックになります。
問題2: 本人情報の確認が母国語書類をまたいで抜けやすい。氏名のアルファベット表記とカタカナ表記の揺れ、旧姓や旧国籍、過去の在留歴、配偶者・子の身分関係 — これらは旧パスポートや母国の証明書をまたいで確認する必要があり、急いで進めると「在留カードと申請書で生年月日の表記がずれていた」といった抜けが起きます。
問題3: 添付書類の要否が種別と企業カテゴリーで変わり、追跡が煩雑になる。同じ就労系でも在留資格の種別で必要書類が変わり、受入れ企業の規模(カテゴリー)によっても提出すべき書類が変わります。みなと国際行政書士事務所でも、繁忙期に急いで進めた案件ほど、「決算書のカテゴリー判定を取り違えて、後から追加書類を依頼することになった」という後戻りが起きていました。
02 WHAT Claude Code/Codexで何を自動化するか 該当性の判断ではなく、情報の仕分けと不足・不整合チェックを自動化
📚 用語解説
在留資格申請の資料整理:在留資格(ビザ)の申請に向けて、申請人ご本人の情報・受入れ企業の情報・在留資格の種別ごとの添付書類を突き合わせ、申請類型を見極めて不足や不整合を洗い出す準備作業。どの資料が要るか・どこを確認するかが在留資格の種別と企業カテゴリーで変わるため、入管業務の経験に依存しやすく、属人化の主因になりやすい工程。
処理1: 情報を4ブロックに仕分ける。相談メモ、ヒアリングシート、在留カード・パスポートの控え、雇用契約書、会社案内などの情報を、AIが「申請類型」「本人情報」「雇用条件」「添付候補」の4つに仕分けます。どこに何の情報があるかが1枚で見える形になり、整理のたたき台ができます。
処理2: 不足・不整合の候補を抽出する。本人情報に空欄がないか、在留カードと申請書で氏名・生年月日の表記がずれていないか、雇用条件(職務内容・給与・契約期間)が在留資格の種別の観点で確認を要しないか — こうした違和感をAIが確認候補として並べます。
処理3: 申請人・企業への確認文の下書き。不足資料の依頼、本人情報の確認、雇用条件の照会といった連絡文を相手別に下書きします。必要書類・期限・提出方法を入れた文面が先にあるだけで、追加依頼の抜けと往復が減ります。
| 情報の種類 | AIが整理すること | 人(行政書士)が確認・判断すること |
|---|---|---|
| 申請類型 | 新規/変更/更新など類型の候補と必要情報の対応 | 在留資格の該当性、申請類型の最終決定 |
| 本人情報 | 氏名表記・国籍・在留歴・身分関係の抜けや表記揺れ候補 | 本人確認、事実関係、母国語書類の解釈 |
| 雇用条件 | 職務内容・給与・契約期間と種別要件の確認候補 | 要件適合性の判断、企業への助言 |
| 添付候補 | 種別・企業カテゴリー別の必要書類リストと受領状況 | 提出書類の最終決定、立証方針 |
AIの役割は情報の仕分け・不足や不整合の候補・確認文の下書きまで。在留資格の該当性、申請類型の決定、提出書類の最終判断は必ず行政書士が行います。この線引きを最初に決めておくと、事務所が安心してAIを使えます。
03 HOW 具体的な進め方 5ステップ 小さくPoCし、確認した理由を整理ルールへ戻す
在留資格申請 資料整理AI化の5ステップ
件数が多く型を作りやすい種別(例: 技術・人文知識・国際業務)から始め、対象を1つに絞る
「4ブロックの仕分け」「在留カードと申請書の表記突合」など、高梨さんの頭の中の確認手順を文章化する
4ブロックへの仕分け・不足/不整合候補・確認事項を、確定ではなく確認用ドラフトとして出す
行政書士が直した箇所と「なぜそう確認したか」をCLAUDE.mdへ戻し、整理初稿の精度を上げる
整理の初稿を若手に任せ、有資格者は該当性の判断に回る。うまくいった種別から横展開する
5ステップで最も大切なのは、STEP 4の「なぜそう確認したか」を残すことです。AIが出した確認候補を行政書士が消したり足したりした場合、「なぜこの確認が要らなかったのか・なぜこの書類を足したのか」を残さないと、次回も同じズレが出ます。逆に、その理由をCLAUDE.mdへ戻せば、AIの整理初稿は少しずつみなと国際行政書士事務所の入管実務に近づきます。
04 RESULT 導入後の変化と数値効果(みなと国際行政書士事務所の事例) 資料整理90分→35分、属人化の解消
- 相談メモ・ヒアリングシート・各種控えを見返しながら、高梨さんが手作業で資料を整理していた(1件約90分)
- 本人情報(氏名表記・在留歴・身分関係)の確認事項がメモに散らばり、抜けや表記揺れが残った
- 在留資格の種別と企業カテゴリーで変わる添付書類の要否を、毎回手で確認し直していた
- 若手の新井さんは整理初稿を作れず、入管案件が高梨さん1人に集中して受付後の動きが遅れていた
- AIが情報を申請類型・本人情報・雇用条件・添付候補の4ブロックに仕分け、整理初稿は約35分に
- 在留カードと申請書の表記突合など、本人情報の不整合候補を先に提示
- 在留資格の種別・企業カテゴリー別の添付候補リストを下書きし、要否確認の取り違えが減少
- 若手の新井さんが整理初稿を起こし、高梨さんは該当性の判断に専念。受付後の追加資料依頼が早くなった
05 PITFALL よくある落とし穴3つ 該当性判断・本人情報・最新の必要書類の扱いを誤らない
在留資格の該当性、申請類型の決定、提出書類の最終判断は、入管実務を知る行政書士が行います。AIは情報の仕分けと確認候補の整理まで。該当性の判断を任せると、誤った前提のまま申請準備が進み、不許可や出し直しのリスクになります。
在留資格申請では、国籍・身分関係・家族構成・犯罪歴の有無など、申請人ご本人の機微な個人情報を扱います。どの情報をAIに入力してよいか、匿名化・保存場所・アクセス権限を先に決めずに始めると、本人情報の取り扱いが曖昧になります。初回は匿名化データで検証してください。
在留資格の必要書類や企業カテゴリーの区分、提出様式は、入管の運用変更で変わることがあります。AIに覚えさせた添付候補リストを古いまま使うと、最新の取り扱いと食い違います。必要書類は出入国在留管理庁の最新情報を行政書士が確認し、整理ルールへ反映してください。
06 FRAME 申請類型・本人情報・雇用条件・添付候補の4ブロックで整理する型 情報を集める前に「入れ物」を4つ用意しておく
在留資格申請の資料整理でつまずく一番の原因は、集まった情報を順番に見ていくうちに「どこを確認したか」が分からなくなることです。みなと国際行政書士事務所では、情報を集める前に4つの入れ物(ブロック)を先に用意し、そこへ仕分ける作り方に変えました。CLAUDE.mdに4ブロックの定義と確認観点を書いておくと、AIがこの型に沿って整理初稿を出します。
ブロック1: 申請類型
ブロック2: 本人情報
ブロック3: 雇用条件
ブロック4: 添付候補
4ブロックの定義と、それぞれの確認観点をCLAUDE.mdに先に書いておくと、AIが集まった情報をこの型に仕分け、ブロックごとに不足・不整合の候補を出します。情報を順番に眺めるより、先に入れ物を決めてから仕分けるほうが、確認漏れに早く気づけます。
07 TYPES 在留資格種別ごとの必要書類と立証ポイント 種別で「集める書類」と「示したい事実」が変わる
AIの整理初稿の精度を上げるには、在留資格の種別ごとに「集める書類」と「その書類で示したい事実(立証ポイント)」をCLAUDE.mdに書いておくことが効きます。みなと国際行政書士事務所で使っている種別別の観点を紹介します。なお、必要書類は出入国在留管理庁の最新情報を行政書士が確認することが前提で、在留資格の該当性の判断は人が行います。
技術・人文知識・国際業務
技能実習
特定技能
家族滞在
経営・管理
上の種別別の「集める書類」と「立証ポイント」をCLAUDE.mdに書いておくと、AIが種別に応じて添付候補と確認事項を出すようになります。種別が違う案件に同じ観点を当てると漏れるので、種別を分けて登録するのがコツです。ただし最終的な必要書類と立証方針は、最新の運用を踏まえて行政書士が決めます。
08 RELATED 関連記事: 行政書士・補助金支援の自動化事例10選(全業務マップ) 在留資格以外の9業務も含めた事例集
本記事は行政書士・補助金支援の自動化事例10選のうち、事例5「在留資格申請資料整理」を深掘りした内容です。許認可ヒアリング・建設業許可・補助金公募要領・事業計画書など他の業務もあわせてご覧ください。→ 行政書士・補助金支援の自動化事例10選(全業務マップ)
09 ABOUT AI鬼管理について - 在留資格申請の資料整理の伴走サービス 属人化した入管案件の整理を、確認中心の運用へ
本記事を発信している AI鬼管理 は、行政書士事務所のAI業務自動化をClaude Code/Codexで設計から伴走するサービスです。在留資格申請の資料整理は、最初の仕分けと不足チェックの属人化を解くことで、追加資料の往復削減と若手育成に効く打ち手です。
属人化した在留資格申請の資料整理、いっしょに軽くしませんか?
本記事のみなと国際行政書士事務所の例は、就労系中心・月35件・担当1人集中というモデルケースです。貴所が扱う在留資格の種別構成や受任の流れによって、最適な進め方は変わります。まずは今の資料整理のやり方をうかがって、貴所に合った設計をご提案します。
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よくある質問
Q. AIに在留資格の該当性や許可の見込みを判断させてもよいですか?
A. おすすめしません。在留資格の該当性・申請類型の決定・提出書類の最終判断は行政書士が行う設計が現実的です。AIは申請類型・本人情報・雇用条件・添付候補への仕分けと、不足や不整合の候補の抽出までにします。
Q. 申請人の個人情報はどう扱いますか?
A. 在留資格申請では国籍や身分関係などの機微な個人情報を扱います。初回は匿名化したデータで検証し、本番前に入力してよい情報の範囲、保存場所、アクセス権限を決めます。
Q. 在留資格の種別ごとに必要書類が違っても使えますか?
A. 使えます。種別ごとの「集める書類」と「立証ポイント」をCLAUDE.mdに登録しておくと、AIが種別に応じた添付候補と確認事項を出します。最終的な必要書類は最新の運用を行政書士が確認します。
Q. 必要書類や様式が変わったときはどうしますか?
A. 出入国在留管理庁の最新情報を行政書士が確認し、整理ルール(CLAUDE.md)の添付候補リストを更新します。古いリストのまま使わないことが、出し直しを防ぐうえで重要です。
Q. 既存の顧客管理やヒアリングシートがあっても使えますか?
A. 使えます。既存のヒアリングシートや控えから出力したテキスト・PDFをもとに、4ブロックへ仕分ける形が現実的です。いきなり全置き換えにせず、整理の補助から始めるのが現実的です。
Q. 料金やプランを教えてください
A. 料金やサポートプランは AI鬼管理のサービスページをご覧ください。貴所向けの個別ご提案は本記事末尾のNEXT STEPからお問い合わせください。
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