【司法書士事務所】遺産分割協議書ドラフトをClaude Code/Codexで自動化する方法

【司法書士事務所】遺産分割協議書ドラフトをClaude Code/Codexで自動化する方法

遺産分割協議書の作成は、戸籍一式や相続関係説明図、不動産の登記事項証明書や評価証明書、預貯金の残高証明、証券の取引報告書、相続人の意向メモなどを行き来しながら、誰が何をどう取得するかを1件ずつ文章に落としていく作業です。ところが負担が大きいのは清書そのものより、その手前の「協議書ドラフトづくり」 — 相続人は誰で、相続財産は何があり、どの分割方法を採り、各財産を誰がどう取得すると書くか — を案件ごとに組み上げる工程に集中しがちです。Claude Code/Codexは分割内容の当否や相続人の意思そのものを決めるものではありませんが、相続人・財産の一覧化、分割方法に沿った協議書の各条項(前文・財産目録・取得条項・代償金・署名押印欄)のたたき台づくり、戸籍や財産資料との突き合わせによる不足の洗い出し、相続人への確認連絡の下書きまでを、確認用のドラフトとして先に作る補助に使えます。

80→25

相続1件あたりの遺産分割協議書ドラフト作成(初稿) (あかり司法書士事務所のモデル事例)

本記事では、AI鬼管理 が支援を想定する あかり司法書士事務所 (地方都市・相続/不動産登記中心・司法書士2名+補助者3名・年間相続案件約220件) をモデル事例に、Claude Code/Codexで遺産分割協議書を「相続人・財産の整理+分割方法に沿った条項のたたき台+戸籍・財産資料との不足確認」まで半自動化する手順を解説します。協議書の組み立てを所長の桐谷先生がほぼ1人で抱え、ドラフトづくりに1件80分かかっていた事務所が、補助者の早瀬さんも協議書のたたき台を起こせるようになり、相続案件が重なる時期の作成遅れを減らした流れです。なお、分割内容の確定・協議書の最終判断・相続人の本人確認と意思確認といった職責は、最後まで司法書士が行う前提です。

代表菅澤 代表菅澤
本記事を発信しているAI鬼管理は、士業事務所のAI業務自動化をClaude Code/Codexで設計から伴走するサービスです。遺産分割協議書は相続登記や預貯金の払い戻しの土台になる中心書類です。ドラフトが速く正確になるだけで、相続手続き全体のスピードと相続人の安心感が変わります。
代表菅澤 代表菅澤
相続でClaude Code/Codexに「誰がどの財産を取得するのが妥当か」を判断させたり、相続人の意思を代わりに決めさせたりする必要はありません。狙いは「相続人・財産の整理と、分割方法に沿った協議書のたたき台・確認材料を先に出し、司法書士が確認と判断に集中できる状態」を作ること。ここが属人化を解くポイントです。
AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
あかり司法書士事務所で効いたのは、桐谷先生しか組み立てられなかった協議書ドラフトを、補助者の早瀬さんがClaude Code/Codexの下書きから起こせるようになった点です。相続の相談や決済が集中する時期ほど、この差が効いてきます。

この記事を最後まで読むと、

  • 遺産分割協議書のドラフト作成で司法書士・補助者が抱えている負荷(相続人・財産の特定・分割方法に沿った条項の組み立て・戸籍や財産資料との突き合わせ)が分かる
  • Claude Code/Codexで自動化できる3項目(相続人・財産の一覧化と条項のたたき台/不足資料と記載の確認/相続人連絡の下書き)が理解できる
  • 5ステップでのPoC〜運用の進め方が分かる
  • 相続人・財産の整理から協議書ドラフトを作る型が分かる
  • 財産別(不動産/預貯金/有価証券)の記載の型が分かる
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01 遺産分割協議書ドラフトの作成で起きていること 相続人・財産の特定・分割条項の組み立て・資料突き合わせのトリレンマ

🧩
相続人・財産の特定が人に依存する
戸籍一式や残高証明・登記事項を読み解き、相続人の範囲と相続財産を確定する判断は経験者の頭の中にあり、補助者は迷いやすい
📝
分割条項の組み立てが煩雑
前文・財産目録・誰が何を取得する条項・代償金・署名押印欄を案件ごとに過去の控えから写し直し、表記や物件の表示もばらつく
📑
戸籍・財産資料との突き合わせが属人化する
どの戸籍・残高証明・評価証明を確認したか、相続人の住所氏名が一致するかを都度確認し、いつ何を確認したかが個人のメモに散らばる

問題1: 相続人・財産の特定が経験者1人に集中する。「相続人は誰までか(配偶者・子・代襲・数次相続の有無)」「相続財産は不動産・預貯金・有価証券のどれがどれだけあるか」を、戸籍一式や残高証明、登記事項証明書から読み解いて確定する判断は、あかり司法書士事務所では実質、桐谷先生1人が担っていました。補助者の早瀬さんは「この案件で相続人をどこまで入れ、財産をどう書くか」の判断がつかず、結局桐谷先生の確認待ちになり、桐谷先生がボトルネックになります。

問題2: 分割条項の組み立てに手間がかかる。遺産分割協議書には、被相続人と相続人を特定する前文、相続財産を漏れなく書く財産目録、誰がどの財産を取得するかの取得条項、代償金がある場合の支払条項、後日判明財産の取扱い、相続人全員の署名押印欄などを正確に並べる必要があります。案件ごとに過去の控えを探して写し直していると、不動産の表示の写し間違いや、取得者の取り違え、財産の記載漏れ、相続人の氏名・住所の表記ゆれが起きやすくなります。

問題3: 戸籍・財産資料との突き合わせが個人のメモに散らばる。相続関係を示す戸籍一式(または法定相続情報一覧図)、不動産の登記事項証明書・評価証明書、預貯金の残高証明書、証券の残高報告書など、何を確認したかは案件で変わります。相続人の住所氏名が印鑑証明書と一致するか、財産目録が資料と一致するかも都度確認します。これらを担当者ごとのメモで持っていると、財産の記載漏れや突き合わせ漏れが外から見えません。あかり司法書士事務所でも、相続相談が重なる時期ほど、この確認漏れで作成が遅れていました。

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02 Claude Code/Codexで何を自動化するか 分割内容や意思の判断ではなく、協議書ドラフトと確認材料の整理を自動化

📚 用語解説

遺産分割協議書ドラフト:相続人全員で決めた遺産の分け方を書面化するための、遺産分割協議書の各部分(被相続人・相続人を示す前文、相続財産の財産目録、誰が何を取得するかの取得条項、代償金などの条項、署名押印欄)を組み立て、戸籍や財産資料と突き合わせる作業の初稿。相続人の範囲や財産の種類、分割方法によって書き方が変わるため、何をどう書くか・どこまで確認したかの判断が経験に依存しやすく、属人化の主因になりやすい工程。

処理1: 相続人・財産の一覧化と協議書条項のたたき台づくり。案件メモ(被相続人、判明している相続人、財産の種類と概要、相続人の意向)から、その相続で必要になる協議書の各条項をClaude Code/Codexがたたき台として一覧化します。被相続人と相続人を示す前文、相続財産の財産目録、誰がどの財産を取得するかの取得条項だけでなく、代償金がある場合の支払条項、後日判明した財産の取扱い条項、相続人全員の署名押印欄まで、分割方法に応じた条項候補を並べます。

処理2: 戸籍・財産資料との突き合わせで不足や記載の確認点を洗い出す。取得済みの資料リスト(戸籍・残高証明・登記事項・評価証明など)と、相続案件ごとの必要資料・記載チェックリストをClaude Code/Codexが突き合わせ、「相続人の確定に必要だがまだ揃っていない戸籍」「財産目録に書いたが残高証明や登記事項と数字・表示が合わない箇所の候補」を確認候補として出します。記載漏れや突き合わせの不一致を、人が確認する前に候補として可視化できます。

処理3: 相続人・関係者向けの確認連絡の下書き。不足資料を相続人にお願いする文面や、印鑑証明書・実印の準備、署名押印日の確認メモを下書きします。この一文があるだけで、補助者が「何を・誰に・どう確認するか」で迷う時間が減ります。

入力情報Claude Code/Codexが整理すること人(司法書士)が確認・判断すること
被相続人・相続人のメモ相続人候補と前文・署名押印欄のたたき台相続人の範囲の確定、相続資格の判断
戸籍一式・相続関係説明図相続関係の整理と確認点の候補相続人の確定、戸籍の連続性の確認
登記事項・残高証明・残高報告財産目録と取得条項のたたき台財産の範囲・帰属、評価額の取扱い
取得済み資料の一覧不足資料・記載不一致の候補資料の充足、印鑑証明書との一致の確認
💡 分割内容の確定と本人・意思確認はClaude Code/Codexに任せない

Claude Code/Codexの役割は相続人・財産の整理、協議書条項のたたき台、不足資料の候補、連絡文の下書きまで。誰がどの財産を取得するか(分割内容)の確定、相続人の範囲の判断、相続人全員の本人確認・意思確認は必ず司法書士が行います。とくに相続人が本当にその内容で合意しているかは、人が直接確認します。この線引きを最初に決めておくと、事務所が安心してClaude Code/Codexを使えます。

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03 具体的な進め方 5ステップ 小さくPoCし、直した箇所の理由を協議書ルールへ戻す

遺産分割協議書ドラフトAI化の5ステップ

STEP 1 — 相続のパターンを分ける
配偶者と子・子のみ・代襲/数次相続・代償分割ありなど、協議書の型が違うパターンを先に分けて対象を1つ選ぶ
STEP 2 — パターン別の協議書の書き方と確認観点をCLAUDE.mdに言語化
「代償分割なら代償金の額・支払期限・支払方法を必ず条項化」「不動産は登記事項どおりに表示」など、桐谷先生の頭の中のルールを文章化する
STEP 3 — 案件メモからClaude Code/Codexで協議書ドラフトを作る
前文・財産目録・取得条項・代償金条項・署名押印欄・不足資料の候補・連絡文を、確定ではなく確認用ドラフトとして出す
STEP 4 — 直近5件でPoC運用
司法書士が直した箇所と「直した理由」をCLAUDE.mdへ戻し、ドラフトの精度を上げる
STEP 5 — 補助者へ展開し、パターンを増やす
ドラフトづくりを補助者に任せ、司法書士は確認と判断に回る。うまくいったパターンから横展開する

5ステップで最も大切なのは、STEP 4の「直した理由」を残すことです。Claude Code/Codexが出した協議書ドラフトを司法書士が直した場合、「なぜこの案件ではこう直したのか」を残さないと、次回も同じ書き方で出ます。逆に、その理由をCLAUDE.mdへ戻せば、Claude Code/Codexの初稿は少しずつあかり司法書士事務所の協議書基準に近づきます。

✔️最初のPoCは完了済み案件または匿名化した案件データで行う
✔️Claude Code/Codexの初稿をそのまま相続人に渡さない(司法書士の確認を必ず挟む)
✔️採用した書き方だけでなく、直した箇所とその理由を残す
✔️相続人の範囲・分割内容・本人意思は司法書士が最終判断する
✔️効果測定はドラフト作成時間だけでなく、財産記載漏れ・突き合わせ漏れの減少も見る
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04 導入後の変化と数値効果(あかり司法書士事務所の事例) 協議書ドラフト80分→25分、属人化の解消

📍 支援先プロファイル (仮名・複数事務所事例を再構成)
あかり司法書士事務所 — 地方都市・相続/不動産登記中心・司法書士2名+補助者3名・年間相続案件約220件。相続人・財産の特定と協議書の組み立てを所長の桐谷先生(経験20年)が実質1人で担当し、相続1件の遺産分割協議書ドラフト作成(初稿)に約80分。補助者の早瀬さん(入所3年目)は「相続人をどこまで入れ、財産をどう書くか」の判断がつかず、桐谷先生の確認待ちが慢性化していた。
BEFORE — 自動化前
  • 戸籍一式と財産資料、過去の控えを見ながら、桐谷先生が手作業で協議書条項を組み立てていた(1件約80分)
  • 前文・財産目録・取得条項を案件ごとに写し直し、不動産の表示の写し間違いや財産の記載漏れが起きやすい
  • 相続相談が重なる時期は戸籍・残高証明との突き合わせ漏れが起き、相続人への差し戻しで作成が後ろ倒しに
  • 補助者の早瀬さんはドラフトを任せられず、協議書作成が桐谷先生1人に集中して着手が遅れていた
AFTER — AI鬼管理流
  • Claude Code/Codexが案件メモから相続人・財産の一覧と協議書条項のたたき台を作成、ドラフトは約25分に
  • 取得済み資料と突き合わせ、財産の記載漏れ候補と表示・数字の不一致候補を先に提示
  • 不足資料・確認事項の連絡文を下書きし、相続人への確認が早まって突き合わせ漏れが減少
  • 補助者の早瀬さんがドラフトを起こし、桐谷先生は確認と判断に専念。相続案件集中期の作成遅れが減った
AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
あかり司法書士事務所では「早瀬さんが起こしたClaude Code/Codexのドラフトを、桐谷先生が確認しながら理由を書き足す」流れが、そのまま相続実務のOJTになりました。Claude Code/Codexの初稿が"お手本の叩き台"になり、補助者が育つスピードも上がります。
🔑 AI鬼管理流の決め手
誰がどの財産を取得するか(分割内容)や相続人の意思をClaude Code/Codexに決めさせるのではなく、「相続人・財産の整理」と「分割方法に沿った協議書条項のたたき台・確認材料」までをClaude Code/Codexに任せたのが決め手です。桐谷先生しか組み立てられなかったドラフトを補助者が起こせるようになり、あかり司法書士事務所では協議書作成の属人化が解け、相続案件が重なる時期の作成遅れが減りました。分割内容の確定・協議書の最終判断・相続人の本人確認と意思確認は、これまでどおり司法書士が責任を持って行っています。
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05 よくある落とし穴3つ 分割内容・相続人の範囲・本人意思の扱いを誤らない

⚠️ 落とし穴1: Claude Code/Codexに分割内容や相続人の範囲まで確定させる

誰がどの財産を取得するか、相続人が誰までか(代襲・数次相続・相続放棄・廃除の有無など)は、戸籍と事案を読む司法書士が判断します。Claude Code/Codexは相続人・財産の整理と協議書条項のたたき台、確認材料の整理まで。分割内容や相続人の範囲の確定を任せると、誤りがそのまま協議書に乗り、無効な協議や相続登記の却下・補正、相続人間のトラブルにつながります。相続人の確定と分割内容は必ず人が確認してください。

⚠️ 落とし穴2: 過去案件の協議書をそのまま流用する

相続人の構成、財産の種類、分割方法が違えば協議書も変わります。代償分割・換価分割・共有取得・数次相続・特別受益や寄与分の考慮などの事情があると、条項や財産目録の書き方が変わります。似た過去案件は「参考」として使い、今回の相続人と財産の表示は戸籍・登記事項・残高証明の原本であらためて確認してください。

⚠️ 落とし穴3: 相続人の本人確認・意思確認を省く

司法書士には依頼者の本人確認義務があり、遺産分割協議書では相続人全員がその内容で合意しているかの意思確認が欠かせません。Claude Code/Codexの連絡文下書きは便利ですが、本人確認と意思確認、署名押印の真正の確認は必ず司法書士が直接行います。ここは効率化の対象にせず、職責として人が担う線引きを最初に決めておきます。

✔️相続人の範囲・分割内容・財産の帰属は必ず司法書士が判断する
✔️過去案件は参考にとどめ、今回の相続人と財産の表示は原本で確認する
✔️相続人全員の本人確認・意思確認は司法書士が直接行う
✔️直した箇所の理由をCLAUDE.mdへ戻して精度を上げる
✔️補助者には「Claude Code/Codexなしで協議書を組み立てる訓練」も並行して残す
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06 相続人・財産の整理から協議書ドラフトを作る型 整理→たたき台→確認の順で、迷いどころを言語化する

Claude Code/Codexのドラフト精度を上げるには、「相続人・財産の整理から協議書をどう組み立てるか」の順序と観点をCLAUDE.mdに書いておくことが効きます。あかり司法書士事務所で使っている、整理から協議書ドラフトを作る型を紹介します。いずれの工程でも、最終的に「相続人は誰までか・この分割内容でよいか」を確定するのは司法書士です。

STEP A: 相続人を整理する

✔️入力: 被相続人の死亡日・本籍、判明している相続人、戸籍一式または法定相続情報一覧図
✔️Claude Code/Codexの整理: 相続人候補の一覧(続柄・氏名・住所)と前文・署名押印欄のたたき台
✔️人が確定: 戸籍の連続性、代襲・数次相続・相続放棄・廃除の有無、相続人の範囲の最終確定
✔️迷いどころ: 前婚の子・認知・養子・数次相続の当事者の取りこぼし(必ず人が確認)

STEP B: 相続財産を整理する

✔️入力: 不動産の登記事項証明書、預貯金の残高証明、証券の残高報告、その他財産のメモ
✔️Claude Code/Codexの整理: 財産目録のたたき台(財産の種類・所在/金融機関・数量や残高の概要)
✔️人が確定: 財産の範囲・帰属、評価額の取扱い、漏れている財産・債務の有無
✔️迷いどころ: 名義預金・共有持分・後日判明財産の扱い(必ず人が確認)

STEP C: 分割方法に沿って取得条項を組み立てる

✔️入力: 相続人の意向メモ(誰が何を取得するか・代償金や換価の希望)
✔️Claude Code/Codexの整理: 取得条項・代償金の支払条項・後日判明財産の取扱い条項のたたき台
✔️人が確定: 分割内容の当否、相続人全員の合意の確認、代償金の額や期限の妥当性
✔️迷いどころ: 代償分割と換価分割の選択、共有取得の可否、端数や負担の配分(必ず人が確認)
工程Claude Code/Codexが出すもの司法書士が確定すること
A 相続人の整理相続人候補の一覧・前文のたたき台相続人の範囲・相続資格の確定
B 財産の整理財産目録のたたき台・記載の確認候補財産の範囲・帰属・評価の取扱い
C 取得条項の組み立て取得・代償金・後日判明財産の条項案分割内容の当否・全員の合意の確認
💡 Claude Code/Codexに「整理から組み立てまでの順序」を覚えさせる

上のSTEP A〜Cの順序と「迷いどころ」をCLAUDE.mdに書いておくと、Claude Code/Codexが相続人の整理→財産の整理→取得条項の組み立ての順でドラフトと確認候補を出すようになります。順序を飛ばして取得条項から書かせると相続人や財産の取りこぼしが起きやすいので、整理を先に通す型を登録するのがコツです。ただし、相続人の範囲と分割内容の確定は、最後に司法書士が確認・確定します。

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07 財産別(不動産/預貯金/有価証券)の記載の型 財産の種類で財産目録と取得条項の書き方が変わる

遺産分割協議書で記載ミスが起きやすいのが、財産ごとの特定の書き方です。あかり司法書士事務所が整えている、財産別の記載の型を紹介します。なお、財産の表示が登記事項や残高証明と一致しているかの最終確認は司法書士が行います。

不動産の記載

✔️財産目録: 土地は所在・地番・地目・地積、建物は所在・家屋番号・種類・構造・床面積を、登記事項証明書のとおりに記載
✔️取得条項: 「相続人◯◯は次の不動産を取得する」と物件を特定して書く(共有取得なら持分も明記)
✔️抜けやすい点: マンションの敷地権の表示、私道や未登記建物、固定資産税の納税義務者の確認
✔️確認: 登記事項証明書と財産目録の表示が一字一句一致しているか(人が原本で確認)

預貯金の記載

✔️財産目録: 金融機関名・支店名・預金種別・口座番号・残高(残高証明の基準日)を記載
✔️取得条項: 「相続人◯◯は次の預貯金を取得する」と口座を特定(分割割合で分ける場合はその旨)
✔️抜けやすい点: 同一金融機関の複数口座、定期と普通の別、相続開始後の入出金や利息の扱い
✔️確認: 残高証明書の基準日・残高と財産目録が一致しているか(人が確認)

有価証券の記載

✔️財産目録: 証券会社名・口座番号・銘柄・数量(株数・口数)を残高報告書のとおりに記載
✔️取得条項: 「相続人◯◯は次の有価証券を取得する」と銘柄・数量を特定(移管手続きを前提に記載)
✔️抜けやすい点: 単元未満株・端株、複数の証券口座、投資信託や債券など種類の取り違え
✔️確認: 残高報告書の基準日・銘柄・数量と財産目録が一致しているか(人が確認)
財産の種類特定に必要な情報抜けやすい・つまずきやすい点
不動産所在・地番/家屋番号・地積/床面積敷地権、私道・未登記建物、持分の記載
預貯金金融機関・支店・種別・口座番号・残高複数口座、基準日、相続開始後の入出金
有価証券証券会社・口座・銘柄・数量単元未満株、投資信託/債券の種類、複数口座
⚠️ 財産の表示の確定は司法書士の職責

Claude Code/Codexは財産目録や取得条項の「下書き」と、登記事項・残高証明との突き合わせの「整理」までです。財産の表示が登記事項証明書や残高証明・残高報告書と一致しているか、財産の帰属が分割内容と合っているかは、原本を確認する司法書士が確認・確定します。整理の効率化と判断の職責は、はっきり分けます。

💡 Claude Code/Codexに「財産別の記載フォーマット」を覚えさせる

上の財産別の記載の型(不動産・預貯金・有価証券)のフォーマットと「抜けやすい点」をCLAUDE.mdに例付きで書いておくと、Claude Code/Codexが財産の種類に応じて財産目録と取得条項のたたき台を出すようになります。財産の種類が違うのに同じ書き方を当てると外れるので、財産別に登録するのがコツです。ただし、敷地権や単元未満株などの例外の当てはめと表示の一致は、最後に司法書士が確認・確定します。

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08 関連記事: 司法書士事務所の自動化事例(全業務マップ) 遺産分割協議書以外の業務も含めた事例集

本記事は司法書士事務所のAI活用のうち、相続の「遺産分割協議書ドラフト作成」を深掘りした内容です。遺産分割協議書は相続登記や預貯金の払い戻しの土台になる中心書類で、業務効率化の効果が見えやすい打ち手です。相続登記の申請書ドラフトや必要書類整理など他の業務についても、同じ「整理・下書きはClaude Code/Codex、判断と職責は司法書士」の考え方で広げられます。

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09 AI鬼管理について - 相続実務の伴走サービス 属人化した協議書ドラフトを、確認・判断中心の運用へ

本記事を発信している AI鬼管理 は、司法書士事務所のAI業務自動化をClaude Code/Codexで設計から伴走するサービスです。遺産分割協議書のドラフトは、作成の属人化を解くことで、相続手続き全体のスピードと補助者育成に効く打ち手です。分割内容の確定・協議書の最終判断・相続人の本人確認と意思確認といった職責は司法書士が担う前提で、その手前のドラフトだけを軽くします。

📝
案件情報を整理
被相続人・相続人・相続財産・分割の意向を案件ごとにまとめ、Claude Code/Codexが読める形にする
📋
パターン別の協議書ルールを構築
配偶者と子/数次相続/代償分割などパターンごとのCLAUDE.mdを整備し、たたき台と確認候補を出せるようにする
🤝
補助者OJTまで伴走
ドラフトを司法書士が確認するOJTで、協議書を起こせる補助者を増やす
✔️司法書士・補助者への30分ヒアリングから始まる無料相談
✔️相続案件のパターン構成と、属人化している工程の把握
✔️パターン別の協議書テンプレート・財産別記載の型・連絡文テンプレの設計
✔️PoC(直近5件)→補助者展開までを伴走
✔️直した箇所の理由を蓄積する改善サイクルの構築まで
代表菅澤 代表菅澤
協議書ドラフトの属人化が解けると、相続手続きが速くなり、補助者も育ちます。あかり司法書士事務所の80分→25分は、相続案件が重なる時期の対応力と相続人の安心感に直結する変化です。もちろん、分割内容の確定や相続人の本人・意思確認は司法書士の仕事として残ります。

属人化した遺産分割協議書のドラフト、いっしょに軽くしませんか?

本記事のあかり司法書士事務所の例は、相続/不動産登記中心・年間相続案件約220件・ドラフトが所長1人集中というモデルケースです。貴所の相続案件の構成や担当体制によって、最適な進め方は変わります。まずは今の協議書ドラフトの作り方をうかがって、貴所に合った設計をご提案します。

代表菅澤 代表菅澤
相続はClaude Code/Codexに丸投げするものではありません。相続人・財産の整理と、分割方法に沿った協議書のたたき台・確認材料を先に出し、司法書士が確認と判断に集中できる状態をいっしょに作ります。

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よくある質問

Q. Claude Code/Codexに分割内容や相続人の範囲まで判断させてもよいですか?

A. おすすめしません。Claude Code/Codexは相続人・財産の整理、協議書条項のたたき台、不足資料の候補、連絡文の下書きまでにし、誰がどの財産を取得するか(分割内容)や相続人が誰までかは、戸籍と事案を読む司法書士が判断する設計が現実的です。相続人全員の本人確認と意思確認も司法書士が直接行います。

Q. 案件メモだけで協議書ドラフトは作れますか?

A. 作れます。被相続人、判明している相続人、相続財産の種類と概要、相続人の意向など、案件の前提を短いメモで添えると、相続人・財産の一覧と協議書条項のたたき台を整理しやすくなります。ただし最終的な相続人の範囲と分割内容の確定は、戸籍や財産資料の原本を確認した司法書士が行います。

Q. 財産目録の作成にも使えますか?

A. 財産目録のたたき台づくりには使えます。登記事項証明書・残高証明・残高報告書の情報から財産の種類・所在・数量や残高を整理してたたき台を出せますが、財産の表示が原本と一致しているか、財産の範囲や帰属が正しいかは司法書士が原本で確認・確定します。Claude Code/Codexのたたき台をそのまま協議書に使わない運用が前提です。

Q. 過去案件はどのくらい用意すべきですか?

A. 最初は相続のパターン(配偶者と子・子のみ・数次相続・代償分割ありなど)ごとに5〜10件あれば十分です。協議書の条項構成や財産目録、連絡文の表現を整理するところから始めます。代償分割や数次相続などの例外は、別途パターンとして追加していきます。

Q. 料金やプランを教えてください

A. 料金やサポートプランは AI鬼管理のサービスページをご覧ください。貴所向けの個別ご提案は本記事末尾のNEXT STEPからお問い合わせください。

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監修 最終更新日: 2026年6月2日
菅澤孝平
菅澤 孝平 株式会社GENAI 代表取締役
  • AI業務自動化サービス「AI鬼管理」を運営 — Claude Code を活用し、経営者の業務を「AIエージェントに任せる仕組み」へ転換するパーソナルトレーニングを 伴走構築 で提供。日報・採用・問い合わせ対応・経費精算・議事録・データ集計・営業リスト等の定型業務を、AIに代行させる体制を経営者と一緒に作り込む
  • Claude Code 実装ノウハウを 経営者・法人クライアント に直接指導。生成AIを「便利ツール」ではなく 「業務を任せる存在」 として運用する手法を体系化
  • 「やらせ切る管理」メソッドの開発者。シンゲキ株式会社(2021年設立・鬼管理専門塾運営)にて累計3,000名以上の学習者を志望校合格に導いた管理メソッドを、AI × 経営者支援 に転用
  • 著書『3カ月で志望大学に合格できる鬼管理』(幻冬舎)、『親の過干渉こそ、最強の大学受験対策である。』(講談社)
  • メディア出演: REAL VALUE / カンニング竹山のイチバン研究所 / ええじゃないかBiz 他
  • 明治大学政治経済学部卒
現在は AI鬼管理(Claude Code活用の伴走型パーソナルトレーニング)を主事業とし、経営者と二人三脚で「AIに業務を任せる仕組み」を実装。「実行を強制する環境」を AI で構築する手法を、自社の実運用知見をもとに発信している。