【2026年最新】コンカー(SAP Concur)経費精算×AIで業務を完全自動化する方法|Claude Code/Codexとの連携で大企業の複雑な経費フローを自動化する
この記事の内容
「コンカーを使っているが、承認後の処理がまだ手作業」「Concurと社内の基幹システムの連携を自動化したい」「複雑な出張経費規程へのAI対応を考えている」——この記事は、SAP Concurを使っている大企業の経理・IT担当者に向けて書きました。
コンカー(SAP Concur)は、グローバル対応と大企業の複雑な承認ワークフローに強い経費精算SaaSです。ただし「承認フローのデジタル化」と「日本固有の経費処理・基幹システム連携・複雑な規程対応」の間には、Concur単体では対応しきれないギャップが存在します。ここにClaude Code/Codexのカスタム型AIエージェントが入ります。
この記事では、コンカーとAIエージェントの役割分担の設計から、大企業特有の複雑なフローへの対応方法、IT部門・経理部門が知っておくべき実装のポイントまでを解説します。
01 ABOUT CONCUR コンカー(SAP Concur)とは——大企業向け経費精算SaaSの特徴と強み コンカーが解決する課題と、残る課題を正確に把握する
📚 用語解説
SAP Concur(コンカー):SAPが提供するグローバル向けクラウド型経費・出張管理SaaS。経費精算・出張手配・請求書処理を一元管理できる。多言語・多通貨対応を持ち、グローバル展開する大企業での利用が多い。日本では「コンカー」の名称で普及しており、経費申請・承認・仕訳連携・出張予約の統合管理が主要な機能。SAP ERPとのネイティブ連携が強みのひとつ。
📚 用語解説
経費精算(けいひせいさん):従業員が業務上で立て替えた交通費・宿泊費・交際費・消耗品費などの費用を会社に申請し、払い戻しを受けるプロセス。申請→上長承認→経理処理→振込という一連のフローがある。コンカーのようなSaaSはこのフローのうち「申請・承認」を標準化する。「審査・仕訳・振込準備・レポート生成」の部分にまだ手作業が残りやすい。
コンカー(SAP Concur)が大企業に選ばれる理由は明確です。
📚 用語解説
ERP(Enterprise Resource Planning):企業の基幹業務(会計・人事・生産・在庫・購買等)を統合管理するソフトウェアシステムの総称。代表的なのはSAPのS/4HANA・OracleのNetSuite等。大企業ではERPを中心に、コンカーのような専門SaaSやAIエージェントを連携させてバックオフィスを管理することが多い。コンカーはSAP ERPとのネイティブ連携を強みとするが、SAP以外のERPや日本固有の基幹システムとの連携にはカスタム開発が必要になることがある。
これらの機能により、コンカーは「大企業の経費・出張管理の標準化」という課題に対して高い完成度を持っています。グローバル展開・多拠点管理・複雑な承認フローという要件では、個別開発よりコンカーを使うほうがはるかに早く確実です。
この記事はSAP Concurの代替ツールを推奨するものではありません。コンカーはグローバル対応・複雑な承認フロー・SAP連携において有力な選択肢です。ここで解説するのは、コンカーを使いながらClaude Code/Codexをどう組み合わせるか——という「上乗せ」の話です。
02 REMAINING CHALLENGES 大企業でコンカーを使っていても残る3つの課題 「コンカーを入れれば終わり」ではない。残る手作業の正体を把握する
大企業でコンカーを導入した後も、特定の場面で手作業が残ります。その主なパターンが次の3つです。
課題1:日本固有の複雑な経費規程への対応
日本の大企業は、欧米の標準的な経費ポリシーには収まらない、きめ細かい経費規程を持っていることが多いです。「接待交際費の上限が役職ごとに異なる」「出張費の日当計算が国内・海外・職種別に細かく分かれている」「特定の費目は事前稟議と事後精算の両方が必要」「インボイス適格かどうかの確認が必要な費目が多岐にわたる」——Concurのシステム設定でこれらをすべてカバーしようとすると、設定が複雑になり、管理コストが高くなります。
課題2:基幹システムへのカスタム連携
コンカーはSAP ERPとのネイティブ連携を持ちますが、日本固有の基幹システム(勘定系・TKC・給与計算システム等)や自社独自の原価計算システムへの連携は、カスタム開発が必要になることがあります。この開発をIT部門に依頼すると、スケジュールが数ヶ月単位になることも珍しくありません。
課題3:承認後の経理処理と管理会計
コンカーで承認が完了した後の処理——仕訳の最終確認・会計システムへの転記・部門別予算との突合・役員向け経費レポートの作成——は、経理担当者の手作業として残ることが多いです。特に管理会計(部門別・プロジェクト別の収支管理)向けのカスタムレポートは、コンカーの標準レポート機能では対応しきれないケースがあります。
| 課題の場面 | コンカー単体 | コンカー+Claude Code/Codex |
|---|---|---|
| 日本固有の経費規程対応 | 標準ポリシー設定で対応。複雑になると設定が困難 | 規程をテキストで定義してAI審査。どんな複雑さにも対応 |
| 基幹システムカスタム連携 | IT部門への開発依頼が必要(数ヶ月〜) | APIを使って後から柔軟に追加。IT部門の大規模開発不要 |
| 管理会計・カスタムレポート | 標準レポート機能の範囲内 | カスタムレポートをAIが自動生成し、経営会議資料として送信 |
03 ROLE DIVISION コンカーとClaude Code/Codexの役割分担——どこで切り替えるか 「何をSaaSに任せ、何をAIエージェントに任せるか」の設計原則
📚 用語解説
AIエージェント:ユーザーの指示に基づいて自律的にタスクを実行するAIシステムのこと。Claude Code(Anthropic製)やCodexのような最新AIは、APIを呼び出して外部システムと連携したり、データを加工して別システムに送信したり、判断ロジックを持って自動処理を行ったりできる。経費精算においては、SaaSが承認した後の処理——仕訳生成・規程確認・レポート作成——を担当する「経理処理担当AI」として機能する。
コンカーとClaude Code/Codexの役割分担を整理します。
| 機能レイヤー | コンカー(SAP Concur)が担当 | Claude Code/Codex(AIエージェント)が担当 |
|---|---|---|
| フロントエンド | 社員の申請UI・モバイルアプリ・出張予約との統合 | 変わらない(コンカーのUIを維持) |
| 承認管理 | 多段階承認ワークフロー・ポリシー違反検知・監査ログ | 承認完了後のデータをAPIで取得して後処理 |
| 規程審査 | コンカー設定範囲内のポリシーチェック | 日本固有の複雑な経費規程をAIが全件適用 |
| 系外連携 | SAP ERPとの標準連携 | 勘定系・TKC・独自基幹システムへのカスタム連携 |
| レポート生成 | 標準レポート | 役員向けカスタムレポート・管理会計レポートを自動生成 |
| その他経理業務 | 経費・出張・請求書の範囲 | 仕訳・入金消込・月次決算補助まで横展開 |
重要な設計原則は、コンカーが完了させた「承認」というイベントをトリガーとして、AIエージェントが起動するという構造です。コンカーが「承認完了」のステータスを返したら、Claude Codeがそのデータを取得して後続処理を自動実行します。社員にとっては何も変わらない——コンカーに申請し、上長が承認するだけです。経理担当者にとっては、その後の処理が自動化されます。
04 CORE DESIGN 【核心】コンカー承認後のAI自動化設計——大企業の複雑なフロー対応 「承認後」からAIが引き継ぐ——大企業特有の複雑フローへの対応設計
コンカー(SAP Concur)の承認後の処理をClaude Code/Codexで自動化する際の設計を詳しく説明します。
4-1. 日本固有の経費規程AI審査を設計する
大企業の経費規程は多くの場合、Excelや社内Wikiで管理されています。この規程文書をClaude Codeに読み込ませ、コンカーで承認された経費データと照合する——というのが規程AI審査の基本です。
4-2. 日本固有の基幹システムへのカスタム連携
コンカーが対応していない日本固有の基幹システムへの連携は、Claude Codeが担当します。代表的な連携パターンを示します。
4-3. 管理会計・カスタムレポートの自動生成
大企業の経理業務において、月末の管理会計レポート作成は大きな工数がかかります。Claude Codeを使うと、コンカーのデータを起点にカスタムレポートを自動生成し、定時配信できます。
| レポート種別 | 従来(手作業) | Claude Code自動化後 |
|---|---|---|
| 部門別月次経費レポート | 月初3〜5日間をかけてExcel作成 | 月初に自動生成・関係者にメール送信 |
| 役員向け経費サマリ | 経営企画部門が手作業でまとめ | コンカーデータから自動集計・PDF化 |
| 予算対比レポート | 予算システムとの手動突合 | 予算データとコンカーデータを自動突合・差異抽出 |
| 規程違反インサイト | 監査時に初めて発覚するケースも | 月次で自動集計・傾向レポートを経理部長へ |
05 IMPLEMENTATION コンカー×AIエージェントの連携ワークフロー実装ガイド IT部門・経理部門の役割分担と、段階的な導入ステップ
コンカーとClaude Code/Codexを連携する際の実装の流れを段階ごとに説明します。
Phase 1:コンカーAPIの接続確認(IT部門主体)
コンカー(SAP Concur)はREST APIを公開しており、OAuth認証を経てデータ取得が可能です。まずIT部門がAPIアクセスの設定を行います。確認が必要な事項は次のとおりです。
Phase 2:経費規程のテキスト化とAI審査設定(経理部門主体)
経費規程の整備は経理部門が主体となって行います。この作業は技術的なスキルが不要で、「自社の経費ルールをきちんと書き出す」という作業です。
Phase 3:基幹システム連携の設定(IT部門・経理部門の協働)
コンカーのデータを基幹システムに送る連携は、IT部門が技術的な接続を担当し、経理部門がデータの変換ルール(科目マッピング等)を定義します。
コンカーのAPIと基幹システムの接続設定は、セキュリティポリシー・ネットワーク設定などの観点からIT部門の関与が必須です。AI鬼管理では、経理部門が求める「何を・どこに・どう送るか」の要件定義を一緒に整理し、IT部門への説明資料の作成もサポートしています。
06 KEY POINTS IT部門・経理部門が押さえるべき導入のポイント 大企業特有のセキュリティ・コンプライアンス要件への対応
コンカーとAIエージェントの連携を大企業で導入する際に、特に注意すべきポイントを整理します。
IT部門が確認すべきセキュリティ要件
経費精算データには従業員の個人情報・取引先情報・経営情報が含まれます。Claude Code/Codexにデータを渡す際は、データの保存場所・アクセス権限・ログの管理方法について、情報セキュリティポリシーに照らした確認が必須です。
経理部門が確認すべきコンプライアンス要件
AI鬼管理でのサポート内容
AI鬼管理(株式会社GENAI)は、コンカーを使っている大企業のクライアントに対して、次の支援を提供しています。
経理・会計業務のAI自動化の全体像については、経理・会計のAI自動化 完全ガイドで網羅的に解説しています。コンカーを含む経費精算SaaS全般とAIエージェントの組み合わせを、経理業務全体の文脈で理解したい方はあわせてご覧ください。
07 COMPARISON コンカー単体 vs コンカー+AIエージェント 比較まとめ 「どちらを選ぶか」ではなく「どう上乗せするか」——大企業の正しい意思決定
📚 用語解説
管理会計(かんりかいけい):企業の内部経営のための情報提供を目的とした会計の仕組み。財務会計(外部への決算報告)とは別に、部門別・プロジェクト別・製品別の収益・コストを把握するために用いる。経費精算AIの活用では、承認済み経費データを起点に部門別費用の月次レポートを自動生成する「管理会計自動化」への展開が最大の効果を生むことが多い。
| 観点 | コンカー(SAP Concur)単体 | コンカー+Claude Code/Codex |
|---|---|---|
| 申請・承認フロー | グローバル対応・多段階承認・コンプライアンス管理 | 変わらない(コンカーを活かす) |
| 日本固有の経費規程 | コンカー設定で対応(複雑になると限界あり) | 経費規程ドキュメントからAIが完全審査 |
| 日本固有の基幹システム連携 | SAP以外は別途開発が必要 | APIを使ったカスタム連携を後から追加可能 |
| 管理会計レポート | 標準レポート機能(カスタム対応に限界) | カスタムレポート自動生成・定時配信 |
| 経費以外への展開 | 経費・出張・請求書の範囲 | 仕訳・入金消込・月次決算補助へ横展開 |
| 導入への追加コスト | 不要 | API設計・規程整備のコスト必要だが効果が大きい |
コンカー(SAP Concur)を使っている大企業がClaude Code/Codexを追加する判断の基準はシンプルです。
コンカーは「グローバルで共通の申請・承認の基盤」として使い、Claude Code/Codexは「日本固有の処理と後続の経理業務」を担当する。この役割分担を明確にすることで、コンカーへの投資を無駄にせず、追加のAI化で経理業務全体の自動化を実現できます。
他の経費精算SaaSとAIエージェントの連携については、バクラク×AI活用も参考にしてください。同じ「SaaS+AIエージェント」の考え方を、異なるツールに適用した事例です。
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よくある質問
Q. コンカー(SAP Concur)とClaude Code/Codexは連携できますか?
A. SAP ConcurはREST APIを公開しており、OAuth認証を経てデータ取得が可能です。このAPIを通じてClaude Codeと連携し、承認済みの経費データを後続処理に渡せます。ただしAPIの利用可否は契約プランによって異なるため、まず利用中のプランを確認してください。API接続の設定はIT部門との協働が必要になります。
Q. コンカーのAPIを使ったことがない。どこから始めればよいですか?
A. まずコンカーの契約プランでAPIが使えるかを確認します。使える場合は、コンカーの管理画面でOAuthアプリを登録してクライアントIDとシークレットを取得します。コンカーにはサンドボックス(テスト)環境があるため、本番データではなくテスト環境で先に動作確認ができます。AI鬼管理では、この初期設定のサポートも提供しています。
Q. コンカーを使い続けながらAIエージェントを追加できますか?コンカーを廃止する必要はありますか?
A. コンカーを廃止する必要はありません。社員の申請UIと多段階承認フローはコンカーのままで、承認後のデータ処理をClaude Code/Codexが担当するという「上乗せ」の形で導入します。社員にとっては操作方法が変わらず、経理担当者の処理がAIに置き換わります。
Q. 大企業でコンカー×AIエージェントを導入する場合、どの部門が主導すればよいですか?
A. API接続設定(セキュリティ・ネットワーク)はIT部門が主導し、経費規程のテキスト化・AI審査ロジックの設計・検証は経理部門が主導するのが最適です。コンプライアンス要件の確認は法務・コンプライアンス部門とも連携が必要です。AI鬼管理では、各部門との調整をスムーズに進めるための説明資料の作成もサポートしています。
Q. コンカーのAIエージェント連携で、内部統制(J-SOX)上の問題はありますか?
A. AIエージェントによる自動審査を内部統制の一部として位置づける場合、「AIの判断根拠を記録・保存する機能」「人間によるAI判断の最終確認フロー」が必要になる場合があります。具体的な要件は監査法人との確認が必要です。Claude Codeはすべての処理に対してログを残す設計が可能で、監査対応の証跡管理ができます。
Q. コンカーで日本の経費規程への対応に困っています。AIエージェントで解決できますか?
A. 解決できます。コンカーの設定では対応しきれない複雑な日本固有の経費規程(役職別の交際費上限・出張規程の細則・インボイス対応の詳細ルール等)を、Claude Codeに読み込む経費ポリシードキュメントとして定義することで、コンカーの承認後に自動的に追加審査を行えます。規程が複雑であればあるほど、AIエージェントによる自動化の効果が高くなります。
Q. 管理会計レポートの自動化はどのように実現しますか?
A. コンカーAPIで取得した承認済み経費データを、Claude Codeが部門別・費目別・プロジェクト別に集計・加工します。これを予算データ(ERP等から取得)と突合してExcelやPDFレポートを自動生成し、定時(月初)に関係者へメールまたはSlackで配信します。レポートのフォーマットは自社の経営会議資料の形式に合わせてカスタマイズできます。
Q. コンカーの経費データ以外にも、AIエージェントで自動化できる経理業務はありますか?
A. はい。コンカーで経費精算の後続処理が自動化できたら、同じ「SaaS APIからデータを取得→AIが処理→基幹システム連携」という型で仕訳・入金消込・月次決算補助まで展開できます。AI鬼管理では、経費精算を最初の1本として、3〜6ヶ月で経理業務全体をAI化するプログラムを提供しています。
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