【2026年7月最新】Excel VBAのMATCH関数完全ガイド|セル範囲検索・INDEX関数連携・エラー対処まで

【2026年7月最新】Excel VBAのMATCH関数完全ガイド|セル範囲検索・INDEX関数連携・エラー対処まで

「MATCH関数って結局、何ができるの?」「VLOOKUPと何が違うの?」──ExcelのVBAを触り始めた方が最初につまずきやすいポイントの一つが、このMATCH関数です。

MATCH関数は、指定したセル範囲の中から検索値を探し、それが何番目にあるか(位置)を返すという、一見地味ながらVBAマクロの土台になる重要な関数です。単体では地味に見えても、INDEX関数やFindメソッドと組み合わせることで、業務効率化の武器になります。

この記事では、MATCH関数の基本構文・3つの引数・サンプルコード・よくあるエラーの対処法から、INDEX関数と組み合わせた検索テクニック、Findメソッドとの使い分けまでを網羅的に解説します。さらに後半では、弊社(株式会社GENAI)が実際に業務でAIエージェントをどう活用しているか、VBAを書かずに同じ作業を自動化する選択肢についても紹介します。

AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
MATCH関数は「値そのもの」ではなく「位置(何番目にあるか)」を返す関数、という点を最初に押さえておくと理解がスムーズです。VLOOKUPとの違いに迷う方が多いので、その点も含めて丁寧に整理していきます。
代表菅澤 代表菅澤
弊社でもかつては経理・営業の集計作業をVBAマクロで自動化していました。今はその多くをAIエージェントに置き換えていますが、VBAの考え方自体は「業務をどう分解して自動化するか」という点で今でも役立つ知識だと感じています。

この記事を最後まで読むと、次の6つが明確になります。

✔️MATCH関数の基本構文と3つの引数(検索値・検索範囲・検索方法)の意味
✔️完全一致・近似値検索それぞれのサンプルコードと使い分け
✔️#N/Aエラーが出る原因と、実務で使えるエラー対処コード
✔️INDEX関数と組み合わせることでVLOOKUPを超える検索ができる理由
✔️Findメソッドとの違いと、それぞれが向いている場面
✔️AIエージェント(Claude Code)を使えば、VBAを書かずに同じ集計・検索作業を自動化できるという選択肢
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📌 この記事の結論
【2026年7月最新】Excel VBAのMATCH関数完全ガイド|セル範囲検索・INDEX関数連携・エラー対処まで
Excel VBAのMATCH関数の使い方を基本構文からエラー対処、INDEX関数との組み合わせ、Findメソッドとの違いまで解説。AIエージェントによる自動化の選択肢も紹介します。

01 MATCH関数とは何か──基本構文と3つの引数 「値」ではなく「位置」を返す検索関数の基本を理解する

MATCH関数は、Excelのワークシート関数のひとつで、指定したセル範囲の中から検索値を探し、その値が範囲内で何番目にあるか(相対位置)を数値で返す関数です。VBAからはWorksheetFunction.Matchという形で呼び出します。

📚 用語解説

MATCH関数:セル範囲の中から検索値を探し、その値が「何番目の位置にあるか」を数値で返すExcelのワークシート関数。値そのものではなく「順番」を返す点がVLOOKUPやINDEXとの違い。VBAからは WorksheetFunction.Match として呼び出せる。

📚 用語解説

ワークシート関数(WorksheetFunction):Excelのセルに直接入力できるSUMやVLOOKUPなどの関数を、VBAコードの中から呼び出すための仕組み。VBAオブジェクトの Application.WorksheetFunction(省略形 WorksheetFunction)経由で利用する。ExcelのシートUI上と同じ関数をマクロの中で使い回せるのが利点。

MATCH関数の基本構文は以下の通りです。

WorksheetFunction.Match(検索値, 検索範囲, 検索方法)
引数内容省略可否
検索値探したい値(文字列・数値・セル参照のいずれも指定可)必須
検索範囲検索対象のセル範囲(1行または1列である必要がある)必須
検索方法0=完全一致 / 1=以下の近似値 / -1=以上の近似値省略可(省略時は1)

特に重要なのが3つ目の検索方法の引数です。実務のほとんどのケースでは「0(完全一致)」を指定します。近似値検索(1または-1)はデータが昇順・降順に並んでいる前提で使うため、通常業務のデータ検索では意図しない結果を招きやすく、初心者のうちは基本的に0だけを使う運用をおすすめします。

📚 用語解説

引数(ひきすう):関数やプロシージャを呼び出すときに渡す値のこと。MATCH関数でいえば「検索値」「検索範囲」「検索方法」の3つが引数にあたる。Excelの数式でカッコの中に入力する値と同じ役割。

💡 検索方法は基本的に0(完全一致)を使う

データが昇順に並んでいることが保証されていない限り、検索方法は0(完全一致)を指定してください。1や-1を使うと、データの並び順によって想定外の位置が返ってくることがあります。実務での事故を避けるなら「迷ったら0」が鉄則です。

AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
検索方法の引数を省略すると自動的に1(近似値)扱いになる仕様は、初心者が最もハマりやすい罠です。省略せず必ず0を明示的に書く癖をつけておくと、後々のバグ調査が楽になります。

1-1. MATCH関数とVLOOKUP関数の違い

MATCH関数とよく混同されるのがVLOOKUP関数です。両者の決定的な違いは「何を返すか」にあります。VLOOKUPは検索値に対応する別の列の値を返すのに対し、MATCH関数は検索値が範囲内の何番目にあるか(位置)を返します。

関数返す値主な用途
VLOOKUP検索値に対応する別列の「値」商品コードから商品名を引く、など
MATCH検索値が範囲内で「何番目にあるか」の位置INDEX関数と組み合わせて柔軟な検索を行う

この「位置を返す」という性質だけを見ると地味に感じますが、後述するINDEX関数と組み合わせることで、VLOOKUPよりも柔軟で崩れにくい検索式を作れるようになります。ここがMATCH関数を学ぶ最大のメリットです。

02 サンプルコードで学ぶMATCH関数の使い方 実際に動かして「位置が返る」感覚をつかむ

百聞は一見にしかずということで、実際に動くサンプルコードで確認していきましょう。以下は、A1〜A4のセル範囲から「東京」という文字列を検索し、その位置をメッセージボックスで表示する例です。

Sub FindPosition()
    Dim pos As Long
    pos = WorksheetFunction.Match("東京", Range("A1:A4"), 0)
    MsgBox pos & "番目に見つかりました"
End Sub

もしA1セルに「大阪」、A2セルに「東京」、A3セルに「福岡」、A4セルに「札幌」と入力されている場合、このコードを実行すると「2番目に見つかりました」と表示されます。検索値である「東京」がA1:A4の中で2番目(A2)にあるためです。

検索値
「東京」を
指定
検索範囲
A1:A4を
指定
照合
範囲内を
順に比較
結果
位置番号
(2)を返す

2-1. 変数に検索値を入れて動的に検索する

実務では「東京」のような固定文字列を直接書くのではなく、セルに入力された値や変数を検索値として使うケースがほとんどです。以下は、B1セルに入力された値を検索するコード例です。

Sub FindByCellValue()
    Dim searchValue As String
    Dim pos As Long
    searchValue = Range("B1").Value
    pos = WorksheetFunction.Match(searchValue, Range("A1:A100"), 0)
    MsgBox searchValue & " は " & pos & "行目にあります"
End Sub

この形にしておくと、B1セルの値を書き換えるだけで検索対象を自由に変えられるため、汎用性の高いマクロになります。実務でMATCH関数を使う場合、ほとんどこの「変数を検索値にする」形が基本パターンになります。

2-2. 行番号として取得した位置を、別の処理に活用する

MATCH関数で取得した「位置(行番号)」は、そのままCells(行番号, 列番号)のような形で他のセル操作に利用できます。ここがMATCH関数の真価で、単に位置を知るだけでなく、その位置を起点に別の処理(値の取得・行の挿入・データのコピーなど)を行う土台になります。

Sub UseMatchResultForRowOperation()
    Dim pos As Long
    pos = WorksheetFunction.Match("東京", Range("A1:A100"), 0)
    ' 見つかった行のB列の値を取得
    Dim resultValue As Variant
    resultValue = Cells(pos, 2).Value
    MsgBox resultValue
End Sub
💡 MATCH関数の結果はLong型で受け取る

大量データを扱う場合、行番号がInteger型の上限(32,767)を超えることがあります。変数の型は必ずLongで宣言する習慣をつけておくと、後からデータ量が増えたときのエラーを未然に防げます。

代表菅澤 代表菅澤
最初にVBAを触ったとき、変数の型宣言を疎かにして原因不明のエラーに何時間も悩まされた記憶があります。地味な話ですが、型宣言の徹底は結果的に一番の時短になります。

03 MATCH関数でよくあるエラーと対処法 #N/Aエラーの原因を理解し、実務で崩れないコードにする

MATCH関数を使っていて誰もが一度はぶつかるのが#N/Aエラー(該当なしエラー)です。ここでは、なぜこのエラーが起きるのか、そしてVBAコードでどう対処すればよいのかを整理します。

📚 用語解説

#N/Aエラー:「該当する値が見つからない」ことを示すExcelのエラー値。MATCH関数やVLOOKUP関数で、検索値が検索範囲の中に存在しない場合に発生する。VBAでMATCH関数がこのエラーに当たると、実行時エラーとしてマクロが停止してしまう。

主な原因は次の3つです。

✔️検索値そのものが検索範囲内に存在しない(単純な入力ミス・データ未登録)
✔️セルの見た目は同じでも、実際には全角/半角や前後の余分な空白が混ざっている
✔️数値のセルに対して文字列として検索値を渡している(型の不一致)

特に厄介なのが2つ目と3つ目です。見た目は同じ「東京」でも、片方が全角スペース付き「東京 」だった場合、人の目では気づきにくくエラーの原因になります。VBAでは、この#N/Aエラーが発生するとマクロが強制停止してしまうため、事前にエラーハンドリング(エラー処理)を入れておく必要があります。

Sub SafeMatch()
    Dim pos As Variant
    pos = Application.Match("東京", Range("A1:A100"), 0)

    If IsError(pos) Then
        MsgBox "該当する値が見つかりませんでした"
    Else
        MsgBox pos & "番目に見つかりました"
    End If
End Sub

ポイントは、WorksheetFunction.MatchではなくApplication.Matchを使っている点です。WorksheetFunction.Matchは検索値が見つからない場合に実行時エラーを発生させてマクロを止めてしまいますが、Application.Matchは失敗時にエラー値をそのまま返すため、結果をVariant型で受け取ってIsError関数で判定するだけで、マクロを止めずに安全に処理できます。

📚 用語解説

エラーハンドリング(エラー処理):プログラムの実行中に予期しないエラーが発生した場合に、処理を止めずに適切に対応する仕組み。VBAでは On Error Resume Next(エラーを無視して次に進む)や On Error GoTo 0(エラー処理を解除する)といった構文で制御する。

⚠️ On Error Resume Nextの使いすぎに注意

On Error Resume Next は便利ですが、乱用すると本来検知すべき別のエラーまで握りつぶしてしまいます。必ずエラーを想定する処理の直前直後だけに絞って使い、On Error GoTo 0 でこまめに解除する習慣をつけてください。

AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
エラーハンドリングを入れずに「#N/Aで毎回マクロが止まる」という相談を非エンジニアの方からよく受けます。IsErrorでの判定さえ入れておけば、業務が止まらない安定したマクロになります。
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04 INDEX関数と組み合わせた検索テクニック VLOOKUPの弱点をカバーする「INDEX+MATCH」の型

MATCH関数の真価が最も発揮されるのが、INDEX関数との組み合わせです。この2つをセットで使う「INDEX+MATCH」は、実務のExcel/VBA活用でも定番の型として広く使われています。

📚 用語解説

INDEX関数:指定した範囲の中から「〇行目〇列目」の値を取り出すExcelのワークシート関数。MATCH関数で調べた「位置」をINDEX関数に渡すことで、「検索値に対応する任意の列の値」を柔軟に取得できるようになる。

VLOOKUP関数には「検索対象の列が、取得したい列より左側になければならない」という制約があります。つまり、取得したいデータが検索キーより左の列にある場合、VLOOKUPでは対応できません。この弱点を解消するのが「INDEX+MATCH」です。

Sub IndexMatchSample()
    Dim pos As Long
    Dim result As Variant

    ' C列(検索キー)から検索値の位置を取得
    pos = WorksheetFunction.Match("東京", Range("C1:C100"), 0)

    ' 見つかった位置を使い、C列より左にあるA列の値を取得
    result = WorksheetFunction.Index(Range("A1:A100"), pos)

    MsgBox result
End Sub

このコードでは、C列で検索した位置(pos)を使って、C列より前にあるA列の値を取得しています。VLOOKUPでは実現できない「検索キーより左側の列を参照する」という動きが可能になっている点が最大のメリットです。

比較項目VLOOKUPINDEX+MATCH
検索キーの位置制約検索列より右側しか取得不可制約なし(左右どちらも可)
列の挿入・削除への耐性列がずれると崩れやすいMATCH側で再計算されるため崩れにくい
記述のシンプルさシンプルやや長い(2関数の組み合わせ)
処理速度(大量データ時)標準INDEX+MATCHの方が高速な場合が多い
💡 列の並び替えが多い表にはINDEX+MATCHが向く

頻繁に列の追加・削除・並び替えが発生する集計表では、VLOOKUPだと列番号や参照範囲がズレて誤動作しやすくなります。INDEX+MATCHであれば、MATCH関数側が常に「見出し名」を検索し直すため、列構成が変わっても崩れにくいマクロになります。

代表菅澤 代表菅澤
経理の集計マクロを組んでいた頃、列が1本増えただけでVLOOKUPの参照がズレて丸1日の作業が無駄になった経験があります。INDEX+MATCHに切り替えてからは、その手の事故がかなり減りました。

05 Findメソッドとの違い・使い分け 「位置」を返すMATCHと「セル」を返すFind、どちらを使うべきか

VBAでセルを検索する方法は、MATCH関数だけではありません。もうひとつの代表的な手段がFindメソッドです。両者はよく混同されますが、返す値も得意な場面も異なります。

📚 用語解説

Findメソッド:Rangeオブジェクトが持つメソッドのひとつで、指定範囲内から条件に合うセルを検索し、見つかった「セル(Rangeオブジェクト)」そのものを返す。MATCH関数が「位置(数値)」を返すのに対し、Findメソッドは「セル自体」を返す点が異なる。

比較項目MATCH関数Findメソッド
返す値位置(何番目か、を示す数値)セル自体(Rangeオブジェクト)
検索範囲の形1行または1列のみ2次元の範囲でも検索可能
あいまい検索・ワイルドカード基本的に不可(完全一致・近似値のみ)ワイルドカード(* や ?)に対応
複数該当時の挙動最初に見つかった1件の位置のみFindNextで2件目以降を順に検索可能
向いている場面INDEX関数と組み合わせた値の取得セルの書式変更・複数該当の一括処理
Sub FindMethodSample()
    Dim foundCell As Range
    Set foundCell = Range("A1:A100").Find("東京", LookIn:=xlValues)

    If Not foundCell Is Nothing Then
        MsgBox "見つかった行: " & foundCell.Row
        foundCell.Interior.Color = RGB(255, 230, 230)  ' 見つかったセルに色をつける
    Else
        MsgBox "見つかりませんでした"
    End If
End Sub

この例のように、Findメソッドは「見つけたセルそのもの」を扱えるため、セルの色を変える・値を書き換える・行ごと削除するといった操作に向いています。一方でMATCH関数は「位置さえ分かればいい」というケース、特にINDEX関数と組み合わせて別の値を取得したいケースで真価を発揮します。

✔️検索した値そのものではなく、対応する別の値を取得したい → MATCH(+ INDEX)
✔️検索して見つかったセルの書式変更や削除など、セル自体を操作したい → Find
✔️2次元の表全体からあいまいに検索したい → Find(ワイルドカード対応)
✔️該当が複数ある可能性があり、2件目以降も処理したい → Find + FindNext
AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
「MATCHとFind、どちらを使えばいいですか」という質問をよくいただきますが、目的が「値の取得」ならMATCH、「セル自体の操作」ならFindと覚えておけば、ほぼ迷わなくなります。

06 実務で使えるMATCH関数の活用シーン3選 在庫管理・重複チェック・データ転記での具体的な使い方

ここまでの基礎を踏まえて、実務でMATCH関数がどう役立つのか、具体的な3つのシーンで見ていきましょう。

6-1. 在庫管理表での商品コード検索

在庫管理表で「商品コードを入力したら、対応する商品名・単価・在庫数を自動表示する」という仕組みは、MATCH関数の定番の使い道です。商品コードの列でMATCH関数を使って位置を特定し、その位置を使ってINDEX関数で各項目を取得します。

Sub ShowStockInfo()
    Dim code As String
    Dim pos As Variant

    code = Range("F1").Value  ' 検索したい商品コードをF1に入力
    pos = Application.Match(code, Range("A2:A1000"), 0)

    If IsError(pos) Then
        MsgBox "該当する商品コードがありません"
    Else
        Range("G1").Value = WorksheetFunction.Index(Range("B2:B1000"), pos) ' 商品名
        Range("H1").Value = WorksheetFunction.Index(Range("C2:C1000"), pos) ' 単価
        Range("I1").Value = WorksheetFunction.Index(Range("D2:D1000"), pos) ' 在庫数
    End If
End Sub

6-2. 重複データのチェック

MATCH関数はエラーの有無だけを見れば「その値がすでに範囲内に存在するかどうか」の判定にも使えます。新規登録前の重複チェックに応用できる典型パターンです。

Function IsDuplicate(checkValue As String, checkRange As Range) As Boolean
    Dim pos As Variant
    pos = Application.Match(checkValue, checkRange, 0)
    IsDuplicate = Not IsError(pos)
End Function

この関数を使えば、If IsDuplicate(newCode, Range("A2:A1000")) Thenのような形で、新規データを登録する前に「すでに同じ値が存在していないか」を簡単にチェックできます。

6-3. 複数シート間でのデータ転記

別シートに存在するマスターデータをもとに、作業用シートへ値を転記する場合にもMATCH関数が活躍します。シートをまたいだ検索範囲を指定するだけで、基本的な使い方は同じです。

Sub TransferDataFromMaster()
    Dim pos As Variant
    Dim keyValue As String
    keyValue = Range("A2").Value

    pos = Application.Match(keyValue, Worksheets("マスター").Range("A2:A1000"), 0)

    If Not IsError(pos) Then
        Range("B2").Value = WorksheetFunction.Index(Worksheets("マスター").Range("B2:B1000"), pos)
    End If
End Sub
💡 繰り返し処理と組み合わせるとさらに強力

ここまでのコードは1件ずつの検索例ですが、For Eachループと組み合わせれば、数百〜数千件のデータを一気に処理することも可能です。ただし、大量データではMATCH関数の実行速度がボトルネックになりやすいため、可能であればあらかじめデータを並び替えておく、辞書(Dictionary)オブジェクトを使うといった工夫も検討してください。

代表菅澤 代表菅澤
在庫管理・重複チェック・データ転記、この3つは業務の現場で本当によく出てくるパターンです。VBAを覚えるなら、まずこの3つの型を写経してみるのが一番身につくと思います。
Claude Code 完全解説セミナー|経営者・会社役員専用 1on1 60分 無料Claude Codeを経営に活かしたい方へ — AI鬼管理

07 【独自】VBA初心者がつまずく3つのポイント MATCH関数の学習でつまずきやすい落とし穴と対処法

弊社が非エンジニアの経営者・管理職の方々にAI活用支援を行う中で、以前はVBAの学習でもよく相談を受けていました。ここでは、MATCH関数に限らずVBA全般で初心者がつまずきやすい3つのポイントを紹介します。

7-1. つまずき1:変数の型宣言を省略してしまう

VBAではDimを使わずに変数を使うことも技術的には可能ですが、これが原因不明のエラーやパフォーマンス低下を招きます。特にMATCH関数の戻り値は「見つからない場合にエラー値になる」ため、型を正しく宣言していないと、エラー判定そのものが機能しません。

📚 用語解説

Dim(ディム):VBAで変数を宣言するためのキーワード。「Dim 変数名 As 型」の形で使い、その変数がどんな種類のデータ(数値・文字列・オブジェクトなど)を格納するかを明示する。宣言を省略すると自由度は上がるが、誤字や型の不一致に気づきにくくなる。

💡 モジュールの先頭にOption Explicitを入れる

VBAエディタでモジュールの先頭に「Option Explicit」と書いておくと、宣言されていない変数を使おうとした時点でエラーが出るようになります。地味ですが、変数名のタイプミスによるバグを未然に防ぐ最も効果的な設定です。

7-2. つまずき2:セル範囲の指定ミス(絶対参照と相対参照)

MATCH関数の第2引数(検索範囲)の指定を、マクロ実行のたびに毎回変わってしまう相対的な書き方にしてしまい、意図しない範囲を検索してしまうケースも多く見られます。基本的にはRange("A1:A100")のように固定範囲で書くか、表の行数が可変ならデータの最終行を動的に取得する処理を組み合わせる必要があります。

Sub GetLastRowAndMatch()
    Dim lastRow As Long
    lastRow = Cells(Rows.Count, "A").End(xlUp).Row  ' A列の最終行を動的に取得

    Dim pos As Variant
    pos = Application.Match("東京", Range("A1:A" & lastRow), 0)
End Sub

7-3. つまずき3:全角・半角、余分な空白の見落とし

第3章のエラー対処でも触れましたが、見た目は同じでも実際には文字コードが異なる(全角スペースの混入、半角カナと全角カナの違いなど)ために検索が一致しないケースが非常に多く発生します。これはVBAのコードの問題ではなく、データそのものの品質に起因する問題です。

✔️検索前にTrim関数で前後の余分な空白を除去する
✔️StrConv関数で全角/半角を統一してから比較する
✔️できる限りコード検索は、入力規則やドロップダウンリストで表記ゆれ自体を防ぐ
⚠️ データ品質の問題はコードでは根本解決しない

エラー処理やTrim・StrConvでの対処は、あくまで「発生してしまった表記ゆれ」への応急処置です。根本的には、データ入力時点で表記ゆれが起きない仕組み(入力規則、選択式のフォームなど)を整えることが重要です。

AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
この3つのつまずきポイントは、実はMATCH関数に限らずVBA全般、さらに言えばシステム開発全般で起きる典型的な落とし穴です。型を明示する、範囲を固定する、データの品質を疑う——この3つを意識するだけでバグの大半は防げます。

08 【独自データ】GENAI社内のExcel業務自動化実態 VBAからAIエージェントへ、業務自動化の手段はどう変わったか

ここでは少し視点を変えて、弊社(株式会社GENAI)がExcel業務の自動化にどう取り組んでいるかを、実データベースで紹介します。かつてはVBAマクロで対応していた業務の多くが、現在はAIエージェントに置き換わっている実態です。

8-1. 弊社の現在の運用体制

項目内容
利用ツールClaude Max 20x(月額$200 / 約30,000円)で全社運用
利用開始2025年後半〜
対象業務経営・営業・広告・経理・秘書業務・記事制作など全社の業務
旧来の手段一部業務はVBAマクロ・Excel関数で対応していた

弊社では以前、経理の請求書チェックや営業資料の集計にVBAマクロを組んで対応していた時期がありました。ただし、VBAマクロは「一度組んだら仕様変更に弱い」「属人化しやすい(作った本人にしか直せない)」という課題があり、業務内容が変わるたびにコードの修正が必要でした。

8-2. 業務領域別の削減時間(肌感ベース)

現在は、こうした集計・検索・転記といった作業の多くをAIエージェントに任せる形に移行しています。以下は弊社での概算の削減時間です(あくまで肌感ベースの目安であり、業種・担当者のスキルによって変動します)。

業務領域主な用途概算削減時間(肌感)
営業提案書・見積・顧客別資料の自動生成週20h → 週2h
広告運用週次レポート・CPA分析・配信内容調整週10h → 週1h
経理請求書チェック・経費仕訳・Freee連携月40h → 月5h
秘書業務日報生成・議事録・スケジュール調整日2h → 日15分
個人業務メール下書き・雑務タスク整理日1h → 日10分
⚠️ 数値の注意書き

上記は弊社の肌感ベースの数値であり、業種・業態・担当者のスキルによって削減時間は変動します。「完全自動化」ではなく、あくまで人間のレビュー・微調整を前提とした概算値としてご覧ください。

特に経理の請求書チェックは、以前はExcel上でMATCH関数やVLOOKUPを駆使した突合マクロを使っていましたが、現在はAIエージェントに「このExcelの請求データと入金データを突き合わせて、差異があれば教えて」と指示するだけで同等以上の精度の突合ができています。

代表菅澤 代表菅澤
VBAマクロを組んでいた頃は、仕様変更のたびにコードを書き直す必要がありました。今はAIエージェントに自然な日本語で指示するだけで済むので、マクロのメンテナンスという概念自体がなくなった感覚があります。
AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
VBAの知識そのものが無駄になったわけではありません。「検索条件をどう定義するか」「エラーケースをどう扱うか」という考え方は、AIエージェントに指示を出すときにもそのまま生きています。

09 AIエージェントならVBAを書かずに同じ作業を自動化できる Claude Codeに任せられる範囲と、VBAが今も向いている場面

ここまでMATCH関数の使い方を詳しく解説してきましたが、最後に紹介したいのが「そもそもVBAを書かずに同じ作業を自動化する」という選択肢です。近年注目されているAIエージェント、中でも弊社が全社で活用しているClaude Codeを使うと、Excelの検索・集計・転記といった作業を自然な日本語の指示だけで実行できます。

📚 用語解説

AIエージェント:人間が都度細かく指示しなくても、目的を与えればそこに向けて複数のステップを自分で計画・実行するAI。ファイル操作やデータ処理を含む一連の作業を、対話形式の指示だけで自律的に進められる点が、従来のチャットAIとの違い。

📚 用語解説

Claude Code:Anthropic社が提供するAIエージェント型のツール。ターミナル(コマンド画面)だけでなく、2026年以降はデスクトップアプリからも利用可能になり、ファイルの読み書き・データ処理・複数ステップの業務自動化を、日本語の指示だけで実行できる。

例えば、この記事で紹介した「商品コードから商品名・単価・在庫数を検索する」という作業をVBAで実現するには、MATCH関数・INDEX関数・エラーハンドリングのコードを書く必要がありました。AIエージェントであれば、次のように日本語で指示するだけで同じ結果が得られます。

✔️「このExcelのA列から商品コード〇〇を探して、対応する商品名と在庫数を教えて」
✔️「このリストの中に重複している商品コードがないかチェックして」
✔️「マスターシートのデータを、この作業用シートに転記して」
✔️「この請求データと入金データを突き合わせて、差異がある行だけ抽出して」

これらはすべて、本記事で紹介したMATCH関数・INDEX関数・重複チェックのVBAコードが担っていた処理と同じ内容です。AIエージェントに指示する場合、VBAの構文やエラーハンドリングの書き方を覚える必要がなく、「何をしたいか」を伝えるだけで完結します。

Step 1
日本語で
やりたいことを
伝える
Step 2
AIが処理内容を
計画・実行
Step 3
結果を
確認・
微調整依頼
Step 4
同じ処理を
テンプレ化して
再利用

9-1. VBAとAIエージェント、どちらを選ぶべきか

とはいえ、VBAの知識が不要になるわけではありません。両者には向き不向きがあります。

比較項目VBA(MATCH関数など)AIエージェント(Claude Codeなど)
習得コスト構文・エラー処理の学習が必要日本語で指示するだけ、学習コストは低い
決まった処理の高速反復実行◎ Excel内で完結し高速△ 都度AIとのやり取りが発生
仕様変更への柔軟性△ コードの書き直しが必要◎ 指示を変えるだけで対応可能
非エンジニアの引き継ぎやすさ△ コードが読めないと修正不可◎ 自然言語なので引き継ぎやすい
Excel以外のツールとの連携△ 基本的にExcel内で完結◎ メール・チャット・他システムとも連携しやすい
🏆
VERDICT
引き分け
ボタン一つで毎日同じ処理を高速に回したいならVBA、業務内容が変わりやすく非エンジニアが引き継ぐならAIエージェントが向く。両立も可能。

つまり、「決まりきった処理を高速かつ大量に反復実行したい」場面ではVBAが依然として有効で、「仕様が固まっていない・都度内容が変わる・非エンジニアが運用を引き継ぐ」場面ではAIエージェントの方が圧倒的に扱いやすい、という住み分けになります。実際、弊社でも一部の高速反復処理はマクロを残しつつ、それ以外の大半の業務はAIエージェントに寄せています。

💡 まずは1つの検索・集計業務から試してみる

いきなり全ての業務をAIエージェントに置き換える必要はありません。この記事で紹介したような「商品コード検索」「重複チェック」「データ転記」のうち、最も時間がかかっている1つの作業だけをAIエージェントに任せてみてください。VBAを書くよりも早く、同等の結果が得られることを実感できるはずです。

代表菅澤 代表菅澤
MATCH関数やINDEX関数の考え方を理解していると、AIエージェントに指示を出すときの解像度も上がります。「検索範囲」「検索条件」「見つからなかった場合の扱い」——この整理の仕方は、VBAでもAIエージェントへの指示でも変わりません。
Claude Code 完全解説セミナー|経営者・会社役員専用 1on1 60分 無料Claude Codeを経営に活かしたい方へ — AI鬼管理

10 まとめ MATCH関数の基本から、AIエージェントによる自動化まで

この記事では、Excel VBAのMATCH関数について、基本構文からサンプルコード、よくあるエラーの対処法、INDEX関数との組み合わせ、Findメソッドとの違い、実務での活用シーンまでを整理しました。最後にポイントを振り返ります。

✔️MATCH関数は「値」ではなく「範囲内の位置(何番目か)」を返す関数
✔️検索方法の引数は、実務では基本的に0(完全一致)を指定する
✔️#N/Aエラーは WorksheetFunction.Match ではなく Application.Match と IsError で安全に処理する
✔️INDEX関数と組み合わせることで、VLOOKUPの「検索キーが左側限定」という制約を回避できる
✔️Findメソッドは「セル自体」を返すため、書式変更や複数該当の処理に向いている
✔️在庫管理・重複チェック・データ転記は、MATCH関数の代表的な実務活用シーン
✔️AIエージェント(Claude Code)を使えば、これらの検索・集計処理を日本語の指示だけで実行できる

MATCH関数やINDEX関数は、Excel業務を自動化するための基礎体力として今も価値のある知識です。一方で、仕様変更が多い業務や、非エンジニアが運用を引き継ぐ必要がある業務では、AIエージェントに任せてしまう方が結果的に早く・柔軟に対応できるケースが増えてきています。

「VBAを覚える時間がない」「マクロが属人化していて誰も修正できない」といった課題をお持ちの方は、AIエージェントによる業務自動化という選択肢もあわせて検討してみてください。

代表菅澤 代表菅澤
弊社では「AI鬼管理」というサービスで、Claude Codeなどのアジェントを使った業務自動化の設計から伴走まで支援しています。Excel業務のどこから自動化を始めるべきか、無料相談で具体的にお答えしますので、お気軽にどうぞ。

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AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
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よくある質問

Q. MATCH関数とVLOOKUP関数、結局どちらを覚えればいいですか?

A. 両方覚えておくのが理想ですが、優先度で言えばまずVLOOKUPで基本の検索の考え方を掴み、次にMATCH関数とINDEX関数の組み合わせを学ぶのがおすすめです。VLOOKUPは検索キーが左側の列にある前提が必要ですが、INDEX+MATCHはその制約がなく、列の並び替えにも強いため、業務が複雑になるほどMATCH関数の重要性が増していきます。

Q. MATCH関数の検索方法(第3引数)を省略するとどうなりますか?

A. 検索方法を省略すると、自動的に1(以下の近似値検索)として扱われます。データが昇順に並んでいない状態でこれを使うと、意図しない位置が返ってくることがあるため、実務では省略せずに明示的に0(完全一致)を指定することを強く推奨します。省略による事故は初心者が最もつまずきやすいポイントの一つです。

Q. MATCH関数で大文字・小文字は区別されますか?

A. 基本的にMATCH関数は英字の大文字・小文字を区別しません。「Tokyo」と「TOKYO」は同じ値として扱われます。一方で、全角・半角の違いは区別されるため、見た目が似ていても検索が一致しない場合は、全角/半角の表記ゆれを疑ってみてください。

Q. MATCH関数の検索範囲に2次元の表(複数行×複数列)を指定できますか?

A. できません。MATCH関数の検索範囲は1行または1列である必要があります。2次元の範囲全体からあいまいに検索したい場合は、本記事で紹介したFindメソッドを使うか、行方向・列方向のそれぞれでMATCH関数を使い分ける必要があります。

Q. Excelの数式でもMATCH関数は使えますか?VBA専用ですか?

A. MATCH関数はもともとExcelのセルに直接入力できるワークシート関数で、VBA専用ではありません。VBAからはWorksheetFunction.Matchという形で同じ関数を呼び出しているだけです。セルの数式として「=MATCH(検索値, 検索範囲, 検索方法)」の形でそのまま使うこともできます。

Q. AIエージェントを使えば、VBAの知識は全く不要になりますか?

A. 完全に不要になるわけではありません。決まりきった処理を高速かつ大量に反復実行したい場面では、依然としてVBAマクロの方が適しています。ただし、仕様変更が多い業務や非エンジニアが運用を引き継ぐ業務では、AIエージェントに日本語で指示するだけで同等の結果を得られるケースが増えており、VBAを一から学ぶハードルを避けたい方には有力な選択肢です。

Q. MATCH関数で処理速度が遅いと感じた場合、どう対処すればいいですか?

A. 数千〜数万件規模のデータをMATCH関数で繰り返し検索すると、処理が重くなることがあります。対処法としては、検索範囲を必要最小限に絞る、Application.ScreenUpdatingをFalseにして画面更新を止める、データ量が非常に多い場合はDictionaryオブジェクトを使った検索に切り替える、といった方法が有効です。

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監修 最終更新日: 2026年8月3日
菅澤孝平
菅澤 孝平 株式会社GENAI 代表取締役
  • AI業務自動化サービス「AI鬼管理」を運営 — Claude Code を活用し、経営者の業務を「AIエージェントに任せる仕組み」へ転換するパーソナルトレーニングを 伴走構築 で提供。日報・採用・問い合わせ対応・経費精算・議事録・データ集計・営業リスト等の定型業務を、AIに代行させる体制を経営者と一緒に作り込む
  • Claude Code 実装ノウハウを 経営者・法人クライアント に直接指導。生成AIを「便利ツール」ではなく 「業務を任せる存在」 として運用する手法を体系化
  • 「やらせ切る管理」メソッドの開発者。シンゲキ株式会社(2021年設立・鬼管理専門塾運営)にて累計3,000名以上の学習者を志望校合格に導いた管理メソッドを、AI × 経営者支援 に転用
  • 著書『3カ月で志望大学に合格できる鬼管理』(幻冬舎)、『親の過干渉こそ、最強の大学受験対策である。』(講談社)
  • メディア出演: REAL VALUE / カンニング竹山のイチバン研究所 / ええじゃないかBiz 他
  • 明治大学政治経済学部卒
現在は AI鬼管理(Claude Code活用の伴走型パーソナルトレーニング)を主事業とし、経営者と二人三脚で「AIに業務を任せる仕組み」を実装。「実行を強制する環境」を AI で構築する手法を、自社の実運用知見をもとに発信している。