【2026年10月最新】e-Gov電子申請とは?義務化の対象・できること・利用手順と、社労士事務所が申請前の事務作業をAIで自動化する方法

【2026年10月最新】e-Gov電子申請とは?義務化の対象・できること・利用手順と、社労士事務所が申請前の事務作業をAIで自動化する方法

「顧問先が電子申請の義務化の対象かどうか、そもそもe-Govで何ができるのか整理して説明してほしい」「e-Govの準備は進めているが、顧問先から届く資料の回収と入力で結局手間が減らない」——e-Govの電子申請は、社労士事務所の所長・職員の方にとって、使うだけでなく説明も求められるテーマです。

結論から言うと、e-Gov(イーガブ)は国の行政手続きをオンラインで行える「電子政府の総合窓口」で、社会保険・労働保険・雇用保険などの手続きを24時間365日、窓口に行かずに申請できます。資本金などが1億円を超える「特定の法人」は、一部の手続きで電子申請が義務化されています。準備は電子証明書(またはGビズID)のアカウントと、ブラウザ・アプリケーションの設定が中心で、難しいのは申請そのものより、申請前のデータ回収と入力ミスの確認です。

この記事では、e-Govの基本、電子申請義務化の対象、できる手続き、メリットと課題、利用手順を事務所の目線で整理します。後半では申請の前段にあたる、顧問先ごとのデータ回収・申請書の下準備・入力内容のチェックを、AIで自動化する方法を、弊社の業務代行サービス「AI社員AIKATA」(運営: 株式会社GENAI)の実践ノウハウとともに解説します。

✔️e-Gov(電子政府の総合窓口)とは何か、紙の手続きとの違い
✔️電子申請義務化の対象法人と、対象になる主な手続き
✔️e-Govでできること(社会保険・労働保険・雇用保険・労働基準法・最低賃金法関連の手続き、処理状況の確認など)
✔️e-Gov電子申請のメリットと課題(入力ミスの確認、電子申請できない手続きなど)
✔️利用手順(電子証明書またはGビズID、アカウント、ブラウザ設定、アプリのインストール)
✔️「AIに聞いて早くする(効率化)」と「AIが申請前の事務を自動で回す(自動化)」の違いと、社労士法との線引き
代表菅澤 代表菅澤
電子申請は「申請の画面操作」そのものより、その前に顧問先から資料を集めて、正しい内容に整えるところに時間がかかります。そこを見ずにe-Govだけ導入しても、事務所の負担は減りません。
AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
まずはe-Govの基本と義務化の対象を整理して、そのうえで、申請前後の事務作業をどう楽にするかを考えていきます。
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📌 この記事の結論
【2026年10月最新】e-Gov電子申請とは?義務化の対象・できること・利用手順と、社労士事務所が申請前の事務作業をAIで自動化する方法
e-Gov電子申請とは何か、社会保険・労働保険の電子申請義務化の対象、できる手続き、メリットと課題、電子証明書・GビズIDの準備から申請までの手順を社労士事務所の実務目線で整理。顧問先ごとのデータ回収・申請書の下準備をAI社員AIKATAで自動化する方法も紹介します。

01 e-Gov(イーガブ)とは?電子政府の総合窓口 行政手続きのオンライン申請、法令検索、意見募集をまとめた国のポータル

e-Gov(イーガブ)は、デジタル庁が運営する電子政府の総合窓口です。複数の行政機関の手続きを、1つのサイトからオンラインで行えるようにしたポータルで、事業者にとっては主に次の3つの機能があります。

📚 用語解説

e-Gov(電子政府の総合窓口):国の行政機関が提供する各種手続き・情報を、1つのサイトから利用できるようにしたポータルサイト。電子申請・届出のほか、法令の検索や、政策に対する意見の提出などができる。

✔️①各種行政手続きの電子申請・届出:社会保険・労働保険・雇用保険などの申請や届出をオンラインで行う
✔️②法令や行政手続きなどの検索:法令の条文や、手続きの案内を検索できる
✔️③政策についての意見・要望の提出:行政機関が募集する意見募集に、オンラインで意見を出せる

1-1. 紙での手続きとどう違う?

紙の手続きe-Gov電子申請
提出先年金事務所・ハローワーク・労働基準監督署などの窓口、または郵送インターネット経由でオンラインに提出
受付時間窓口の開庁時間内24時間365日いつでも提出できる
移動・郵送窓口への移動や郵送の手間と費用がかかる不要(事務所や自宅から申請できる)
進捗の確認電話などで問い合わせる画面で処理状況を確認し、メッセージ通知も受け取れる
申請の履歴紙の控えを保管申請データを電子ファイルで保存できる

1-2. 電子申請が向いているのは、頻度の高い手続き

e-Govの電子申請は、算定基礎届や月額変更届、入社・退職の届出、労働保険の年度更新のような、頻度が高く、毎回ほぼ同じ内容を扱う手続きで効果が大きくなります。事務所のように複数の顧問先を持ち、毎月同じ手続きを繰り返す場合は、1件ごとの窓口対応や郵送の手間が、まとめて減ります。

AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
「電子申請にすれば楽になる」と言われますが、楽になるのは提出の部分です。申請書の中身を整える部分は、電子申請になっても基本的に同じ作業が残ります。

02 社会保険手続きの電子申請義務化——対象法人と対象手続き 資本金1億円超などの「特定の法人」は、一部の手続きが電子申請に限られる

2020年4月から、資本金・出資金などが1億円を超える法人、相互会社、投資法人、特定目的会社などの「特定の法人」について、一部の社会保険・労働保険の手続きで電子申請が義務化されています。義務化の対象かどうかは、事業年度の開始時点の資本金等で判定されます。

📚 用語解説

特定の法人:電子申請の義務化の対象となる法人。資本金・出資金などが1億円を超える法人のほか、相互会社、投資法人、特定目的会社などが含まれる。対象かどうかは、事業年度開始時点の資本金などで判定される。

2-1. 義務化の対象になる主な手続き

対象になる手続きの代表は、健康保険・厚生年金保険の報酬月額算定基礎届、報酬月額変更届、賞与支払届です。雇用保険や労働保険の一部の手続きも対象に含まれます。対象の手続きの一覧は、日本年金機構と厚生労働省の公式ページで確認できます。顧問先に案内する前に、最新の一覧で確認する運用が安全です。

⚠️ 義務化の対象は、顧問先ごとに確認する

義務化の対象かどうかは、顧問先の資本金等や法人の種類で変わります。「顧問先が中小企業だから対象外」と決めつけず、資本金や出資金の額を最初に確認してください。対象外の顧問先でも、電子申請を選ぶことはできます。

2-2. 義務化の対象外でも、電子申請を選ぶ理由

✔️窓口や郵送のための移動・待ち時間がなくなる
✔️申請データが電子ファイルで残り、翌年の申請や照会に使い回せる(例: 労働保険の年度更新)
✔️繁忙期に提出が集中しても、夜間・休日に提出できる
代表菅澤 代表菅澤
義務化の対象外の顧問先でも、事務所が電子申請に統一すれば、窓口や郵送の運用が揃います。事務所として電子申請に寄せるかどうかは、運用の統一という観点で決めるのがよいと思います。

03 e-Gov電子申請でできること——手続きの種類と主な操作 社会保険から労働基準法、最低賃金法まで。申請以外の操作もある

3-1. e-Gov電子申請でできる手続き

分野主な手続きの例事務所での使いどころ
健康保険・厚生年金保険資格取得届・喪失届、算定基礎届、月額変更届、賞与支払届など入退社、定時決定、随時改定、賞与のたびに発生
雇用保険資格取得届・喪失届、離職証明書、各種給付に関する届出など入退社のたびに発生
労働保険労働保険の年度更新(概算・確定保険料申告書)など毎年6〜7月の繁忙期
労働基準法関連時間外労働・休日労働に関する協定届(36協定)、就業規則の届出など顧問先の更新時期ごと
最低賃金法関連最低賃金の減額特例の許可申請など該当する顧問先が出たとき

手続きの種類は多く、電子申請可能な手続きは、e-Govの手続検索で調べられます。社労士が顧問先を代理して申請する場合も、e-Govの代理申請の仕組みを使います。具体的な操作の手順は、厚生労働省や各行政機関の利用マニュアルで確認してください。

3-2. 申請・届け出以外の操作

✔️手続検索:やりたい手続きの名称から、電子申請できる手続きを探す
✔️申請・届け出:画面で申請書を作成し、電子署名を付けて提出する
✔️処理状況の確認:提出した申請が、受付・審査・完了のどの段階にあるかを確認する
✔️メッセージ通知:行政機関からの連絡や、公文書の到達の通知を受け取る
✔️政策に対する意見投稿:行政機関が募集している意見募集に、意見を出す

3-3. マイページで申請を一元管理する

e-Govのマイページを使うと、これまでに行った申請の状況や履歴をまとめて確認できます。事務所では、顧問先ごとに申請を管理する運用が必要になるため、申請の名称や管理番号のつけ方を、事務所のルールとして統一しておくと、後から探しやすくなります。

🔍 手続検索で対象の手続きを探す
→
📝 申請書を作成・必要書類を添付
→
✍️ 電子署名を付けて提出
→
📊 処理状況を確認
→
📩 メッセージ通知・公文書の受領
AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
e-Govは申請して終わりではなく、処理状況の確認や、公文書の受領までを1つの流れで管理できます。顧問先ごとにどこまで進んだかを把握しておくことが、実は一番の手間になります。
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04 e-Gov電子申請のメリットと課題、利用手順 4つのメリットと、事務所が現場で感じる課題、準備から申請までの流れ

4-1. e-Govによる電子申請の4つのメリット

✔️行政機関に行かなくてよい:年金事務所・ハローワーク・労働基準監督署の窓口への移動が不要になる
✔️24時間365日手続きできる:夜間や休日、繁忙期の締切直前でも提出できる
✔️申請書類が不要(紙の提出が不要):印刷・郵送・押印の手間が減り、コストも下がる
✔️データが残る:申請の履歴を電子ファイルで保存でき、翌年以降の申請や照会に使える

4-2. e-Gov電子申請の課題

メリットの一方で、事務所が現場で感じやすい課題もあります。

✔️入力ミスの確認ができない:提出前に、内容が正しいかをシステム側で十分に検証してくれるわけではないため、入念なチェックを事務所側で行う必要がある
✔️e-Govでできない手続きがある:すべての手続きが電子申請に対応しているわけではない
✔️申請書類のアップロードに手間がかかる:添付書類をPDFなどにして、手続きごとにアップロードする作業が発生する
✔️アプリケーションが最新バージョンか、利用のたびに確認が必要:古いバージョンのまま使うと、正常に動作しないことがある
⚠️ 申請前のチェックは事務所の責任範囲

電子申請では、提出ボタンを押す前の入力ミスを見つけにくいという課題があります。誤った内容で提出すると、あとから訂正の手続きが必要になり、顧問先にも迷惑がかかります。入力内容の突き合わせとダブルチェックの手順は、事務所の業務フローとして固定しておくことが大切です。

4-3. e-Gov電子申請の利用手順

利用の準備は、次の4つが基本です。厚生労働省 山梨労働局の労働保険の電子申請リーフレット(2026年1月)でも、同じ流れが案内されています。

🔑 電子証明書(またはGビズID)を取得
→
👤 e-Govのアカウントを取得
→
🌐 ブラウザの環境設定を確認
→
💾 e-Gov電子申請アプリケーションをインストール
✔️①電子証明書を取得する:本人確認とデータの改ざん防止のために必要。民間の認証局の電子証明書のほか、GビズIDやマイナンバーカードでも利用できる
✔️②アカウントを取得する:e-Govのアカウントを作成する。GビズIDでログインする場合は、電子証明書の添付が不要になる
✔️③ブラウザの環境設定を確認する:ポップアップのブロックなどの設定が合っていないと、画面が正しく表示されない
✔️④アプリケーションをインストールする:登録しないと、警告メッセージが出たり、正常に動作しなくなったりすることがある

📚 用語解説

GビズID:1つのIDとパスワードで、さまざまな行政サービスにログインできる法人・個人事業主向けの共通認証システム。e-Govでも使用でき、利用は無料。2026年7月からアカウントに有効期限(2年3か月)が設けられると案内されている。

なお、労働保険の年度更新などでは、「gBizIDプライム」または「gBizIDメンバー」のアカウントを使うことで、電子証明書を添付せずに手続きができると案内されています。GビズIDのアカウントの種類や有効期限は、利用前に公式案内で確認してください。

4-4. 電子申請をもっと簡単にするために——e-Govを賢く使う方法

✔️顧問先ごとにGビズIDの管理を整理する:アカウントの種類・有効期限・担当者を、事務所の一覧で管理する
✔️申請書の入力データを、給与ソフトや台帳から取り込む:手入力を減らして、転記ミスを防ぐ
✔️申請の前に、チェックの手順を固定する:突き合わせの項目をチェックリスト化する

4-5. e-Gov電子申請をおすすめしたい顧問先——人事労務担当者必見のポイント

次のような顧問先には、特に電子申請をおすすめしやすいといえます。

✔️義務化の対象法人:算定基礎届・月額変更届・賞与支払届などが電子申請に限られる
✔️従業員数が多く、届出の件数が多い顧問先:窓口や郵送の手間が積み重なる
✔️遠隔地の顧問先:窓口に出向く移動が不要になる
✔️テレワークや人手不足で、窓口に行く時間が取れない顧問先

関連する手続きは、算定基礎届の電子申請の解説や被扶養者異動届の解説、雇用保険の加入条件の解説もあわせて確認してください。

4-6. e-Gov電子申請の有効な活用方法——データ連携とCSVの使い方

e-Govの電子申請を上手に活用する鍵は、申請画面への手入力を減らすことです。給与ソフトや人事システムによっては、申請に必要なデータをCSVなどの形式で書き出したり、申請用のデータとして連携したりできます。カスタムCSVのような形式の仕様や対応の可否はソフトごとに異なるため、導入前に自分たちの環境で、どこまでスムーズにデータを連携できるかを確認しておく必要があります。

✔️健康保険・厚生年金保険関連の手続き:被保険者の情報を台帳から書き出し、届書の項目に合わせて整える
✔️雇用保険関連の手続き:入退社の情報を、資格取得・喪失の届出の項目に合わせて整える
✔️労働保険関連の手続き:年度更新で、前年度の申請データや賃金集計を引き継ぐ

電子申請のもうひとつの弱点は、手続き段階でミスを発見しにくいことです。連携で手入力を減らしても、元データの誤りがそのまま届書に入ってしまうため、事務所が元データと届書の内容を突き合わせて確認する手順は、引き続き必要です。このように、上手に活用して業務の効率化を実行するには、システムの導入だけでなく、確認の手順まで含めた設計が役立ちます。

代表菅澤 代表菅澤
電子申請の準備そのものは、一度やれば終わりです。事務所が本当に時間を使っているのは、毎月毎年、申請の前に繰り返す資料の回収と確認の部分だと感じます。

05 電子申請に切り替えても——事務所の手作業の限界 申請の前後に残る、資料回収・入力・確認の事務作業

電子申請に切り替えても、事務所の実務負荷が自動的に減るわけではありません。よく挙がる限界を整理します。

✔️顧問先からの資料回収が先に必要:入退社の情報、賃金台帳、扶養の状況など、申請の元データを顧問先から集める作業は電子申請になっても変わらない
✔️顧問先ごとに書式や締め日が違う:データの形がバラバラで、申請書に転記するための整理に時間がかかる
✔️入力ミスの確認に二度手間がかかる:提出前の突き合わせを、人の目で毎回行う
✔️算定基礎・年度更新・年末調整の繁忙期に集中する:電子申請になっても、締切の集中は避けられない
✔️GビズIDや電子証明書の管理が属人化する:アカウントの有効期限や担当者が、担当職員の頭の中にだけ残る

これらは、「電子申請のやり方を覚える」だけでは解決しません。顧問先からデータを回収し、申請書の形に整え、入力内容を確認する、という定型の事務作業を人が毎回やっていることが根本の原因です。

代表菅澤 代表菅澤
電子申請の画面操作そのものは短時間で終わります。時間がかかるのは前後の準備です。そして準備の作業の型は、毎回ほぼ同じです。型が同じ作業は、仕組みに任せるのが合理的だと思います。
AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
申請のソフトや画面を変えなくても、作業そのものを別の担い手に任せる道があります。次の章で、その具体的な仕組みを説明します。

06 【核心】電子申請の前後の事務作業をAIで自動化する 「AIに聞く」効率化ではなく、データ回収・下準備・チェックの作業そのものを渡す自動化へ

📚 用語解説

Claude Code/Codex:Claude CodeはAnthropic社、CodexはOpenAI社が提供するAIエージェント。ChatGPTのような「質問に答えるAI」と違い、指示を受けてパソコン上のデータ集計・ファイル確認・文書作成などの作業そのものを実行できる。日本語の指示だけで業務の仕組みを構築できるため、事務所のバックオフィス業務の自動化にも使われている。

6-1. 「AIに聞く」と「AIが申請前の事務を自動で回す」は別物

Claude CodeやCodexに「e-Govの電子申請のやり方を教えて」と聞くのは効率化です。調べ物は速くなりますが、顧問先ごとのデータを集めて申請書の形に整える作業は、人間が行うことに変わりありません。

本当に効果が出るのは自動化です。「毎月の締め日に、顧問先から入退社情報や賃金データを回収し、申請に必要な項目へ整理し、給与ソフトと突き合わせて、入力漏れや不一致を洗い出す」という一連の流れを最初に設計しておけば、以降は毎月、仕組みが自動で回ります。人の仕事は、検知結果の確認と承認、そして提出に絞られます。

📅 締め日・入退社の発生(トリガー)
→
🤖 顧問先から資料・データを回収
→
📊 申請に必要な項目へ整理し、ソフトと突き合わせ
→
📝 申請書の下準備(入力用データの作成)
→
⚠️ 入力漏れ・不一致の疑いを検知
→
✅ 最終確認・承認・提出は事務所(先生方)が行う

6-2. 社労士法との線引き

ここで最も重要なのが社労士法上の業務の切り分けです。行政機関への提出手続きの代行や帳簿書類の作成(1号・2号業務)は、社会保険労務士である先生方が行う業務であり、AIや事務代行サービスが担うことはできません。e-Govでの申請書の提出・電子署名は、先生方(または顧問先自身)が行います。

⚠️ AIが担うのは「提出の手前」まで

AIが担当するのは、顧問先からの資料・データの回収と一次対応、申請に必要な項目への整理、給与ソフトとの突き合わせ、入力漏れや不一致の検知、確認事項の下書きなど、先生方の確認や承認より前の事務作業です。e-Govでの電子署名・提出、帳簿書類の作成、最終的な判断と承認は、事務所の先生方が行います。

6-3. AIに任せられる電子申請まわりの事務作業

これまで職員がやっていた作業AIに任せた後
顧問先へ資料の提出を依頼し、届いたものを仕分ける顧問先への依頼と一次対応、届いた資料の仕分けを自動化
届いたデータを、申請書の項目に合わせて手で整える申請に必要な項目へ自動で整理し、入力用データを作成
給与ソフトや台帳と見比べて、転記ミスを目視で探す突き合わせを自動で行い、不一致の箇所だけをリスト化
GビズIDの有効期限や担当者を、記憶や個人のメモで管理する顧問先ごとのID管理表を作成・更新し、期限が近いものを通知
顧問先への確認メールの文面を、毎回ゼロから作る確認事項をまとめた文面案を下書きとして自動作成(送信は事務所が判断)

ポイントは、電子署名・提出・最終判断はそのまま先生方が行い、その手前の「集める・整える・突き合わせる・確認する」部分だけをAIに渡すことです。今お使いの給与ソフトやe-Govの運用を変える必要はありません。

代表菅澤 代表菅澤
電子申請の前後の作業は「ルールが明確」「毎月同じ手順」「ミスの影響が顧問先の手続きに及ぶ」という、AIの自動化と相性の良い条件がそろっています。
AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
「顧問先ごとにデータの形が違うのでAIでは難しいのでは」という質問をよくいただきます。その違いを顧問先ごとに仕組みに登録して処理できる点が、手作業との大きな違いです。
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07 増員・外注・自作では、繁忙期の事務作業は片づかない 職員増員・外注BPO・自作・AI社員AIKATAの4択を比較する

4つのうち3つは、事務所の悩みを別の悩みに置き換えるだけです。電子申請の前後の事務作業を楽にする方法を、4つの選択肢で比べます。

選択肢よくある期待実際に行き詰まる所判定
①職員を増やす人手が増えれば繁忙期も乗り切れる採用難・教育の手間・閑散期にも人件費が残る✕
②従来型の外注・BPO確認と入力をまとめて外に出せば楽になる顧問先ごとのルールの説明と、仕上がりの手直しが事務所に残る✕
③事務所でAIを自作する安く・自由に仕組みを作れる顧問先ルールの言語化・検証の型・作った人しか直せない第二の属人化✕
④AI社員AIKATAに任せる定型の事務作業を丸ごと預けられる事務所に残るのは最終確認・承認と、1号・2号業務のみ◎

7-1. 「①増員」「②外注」で片づかない理由

✔️繁忙期に間に合わない:採用と教育には時間がかかり、算定・年度更新・年末調整の集中時期に即戦力を確保するのは難しい
✔️閑散期に人件費が残る:繁忙期のための増員は、それ以外の時期には固定費になる
✔️属人化が増える:増えた職員にも、顧問先ごとのルールを覚えてもらう教育が必要になる
✔️外注先への説明と手直しが事務所に残る:顧問先の個別ルールの説明と、仕上がりの再チェックは事務所の仕事のまま

7-2. 「③自作」の壁

✔️顧問先ごとのルールの言語化:暗黙のルールや例外処理を、正確に文章にする必要がある
✔️検証の型:過去の給与データと突き合わせる、わざと誤ったデータで動作を試すといった確認の手順を知らないまま本番に使いがち
✔️第二の属人化:仕組みを作った人しか直せず、異動や退職で仕組みごと止まる
代表菅澤 代表菅澤
どれも、人か仕組みを事務所が抱え続ける道です。増やした人も、頼んだ外注先も、自作した仕組みも、結局は事務所の誰かが管理し続けなければなりません。

08 「AI社員AIKATA」とは——事務所の定型事務作業を丸ごと代行 提出手続きと最終判断は先生方のまま、その手前の事務作業を預ける仕組み

この3つの壁を事務所自身で越えなくても、事務作業そのものを預ける道があります。それが、弊社(株式会社GENAI)が運営する業務代行サービス「AI社員AIKATA」です。

✔️給与計算・勤怠の集計・入退社手続きの書類の下準備・算定基礎届や労働保険の年度更新の下準備・帳票の作成・顧問先への資料回収や一次対応など、職員がパソコンで行っている事務作業を、AIと人の二重体制で丸ごと受託
✔️特定のソフトに限定しない。いま事務所が使っている給与ソフト・勤怠システムをそのまま使い、画面操作を含めて自動化。顧問先にソフトの乗り換えを頼む必要がない
✔️顧問先ごとの締め日・支給日・手当などの個別ルールを仕組みに登録して処理。担当者が変わってもルールが残る
✔️AIの処理結果は人が品質チェックし、最終確認と承認は事務所が行う。事務所の日々の作業は原則「計算済みの給与データや作成済み帳票の承認」だけ
✔️社労士法の独占業務(1号・2号業務)は引き受けない。行政機関への提出手続きの代行・帳簿書類の作成は、引き続き先生方が行う
✔️繁忙期(算定基礎・年度更新・年末調整)も、人を採用・教育せずに処理量を増やせる。辞めない・休まない
✔️仕組みの構築・運用はAIKATA側が行う。事務所にAIの知識は不要

📚 用語解説

AI社員AIKATA:株式会社GENAIが運営する業務代行サービス。社労士事務所などのバックオフィス業務のうち、パソコン上で行う定型的な事務作業を、AIと人の二重体制で丸ごと受託する。特定の給与ソフト・勤怠システムに縛られず、事務所が使っている既存の環境をそのまま使って自動化する点が特徴。

💡 無料相談は60分・オンライン・全国対応

無料相談(60分・オンライン/Google Meet)では、事務所の業務を棚卸しし、どこまで任せられるかを一緒に整理します。契約の義務はありません。利用にあたってはNDAを結び、給与・人事データの受け渡しと保管のルールを事務所の規程に合わせて決めます。料金は、業務量が増えても変わらない月額の定額制です。

AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
「顧問先ごとにデータの形や締め日が違うから任せられない」という声をよく聞きますが、その違いを仕組みに登録して処理するのがAIKATAの役目です。まずは今の確認の進め方を見せていただくところから始まります。
代表菅澤 代表菅澤
事務所に残していただきたいのは、先生方にしかできない最終判断と、提出手続きです。そこに集中できる状態を作ることが、このサービスの目的です。

09 残る道は「作業そのものを任せる」だけ 手作業のまま/ソフトの追加・乗り換え/AIKATAに任せる 比較とまとめ

手作業のままソフトの追加・乗り換えAI社員AIKATAに任せる
繁忙期の負荷顧問先数に比例して増大ソフト次第で一部軽減処理量が増えても事務所側の作業は変わらない
顧問先ごとのルール担当者の記憶に依存(属人化)製品仕様の範囲内仕組みに登録し、担当者が変わっても残る
顧問先への負担運用の変更なし顧問先にソフト乗り換えを依頼する場合がある今のやり方のまま、顧問先への負担なし
職員の採用・教育繁忙期ほど必要性が高まるソフト操作の教育が必要増員・教育なしで処理量を増やせる
社労士法の線引き問題なし(全て職員が実施)問題なし1号・2号業務は先生方のまま。AIはその手前のみ

9-1. AI社員AIKATAが選ばれる5つの理由

✔️今のソフトのまま:給与ソフト・勤怠システムの乗り換えは不要
✔️顧問先ごとのルールが残る:仕組みに登録するため、担当者が変わっても引き継がれる
✔️事務所は承認だけ:日々の作業は、仕上がった計算結果や検知結果の確認と承認が中心になる
✔️繁忙期も人を増やさない・定額:処理量が増えても料金は変わらない月額定額
✔️AIの知識不要・社労士法の線引きが明確:仕組みの構築・運用はAIKATA側が行い、1号・2号業務は先生方のまま

増員・外注・自作・乗り換えは、どれも事務所が人か仕組みを抱え続けます。作業を手放せる道は、AI社員AIKATAに任せることだけです。

代表菅澤 代表菅澤
電子申請はあくまで入口です。同じ考え方は給与計算・算定基礎届・年度更新・年末調整にも広げられます。まずは今いちばん負荷の高い業務から、一緒に見直してみませんか。

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AI鬼管理山崎 AI鬼管理山崎
まずは無料相談で、今の電子申請の進め方と、申請前の事務作業の流れを教えてください。どこまで任せられるか、その場で一緒に整理します。

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よくある質問

Q. e-Gov(イーガブ)とは何ですか?

A. e-Govは、デジタル庁が運営する「電子政府の総合窓口」で、国の行政手続きのオンライン申請、法令などの検索、政策についての意見の提出ができるポータルサイトです。社会保険・労働保険・雇用保険などの手続きを、24時間365日、窓口に行かずに申請できます。

Q. 電子申請が義務化されているのはどんな法人ですか?

A. 2020年4月から、資本金・出資金などが1億円を超える法人、相互会社、投資法人、特定目的会社などの「特定の法人」で、健康保険・厚生年金保険の算定基礎届・月額変更届・賞与支払届など、一部の手続きの電子申請が義務化されています。判定は事業年度開始時点の資本金などで行われます。対象の手続きの一覧は、日本年金機構と厚生労働省の公式ページで確認してください。

Q. e-Govの電子申請で、どんな手続きができますか?

A. 健康保険・厚生年金保険、雇用保険、労働保険(年度更新など)、労働基準法関連(36協定届、就業規則の届出など)、最低賃金法関連(減額特例の許可申請など)の手続きができます。電子申請可能な手続きは、e-Govの手続検索で調べられます。すべての手続きが電子申請に対応しているわけではない点に注意が必要です。

Q. e-Govで電子申請を始めるには、何を準備すればよいですか?

A. 電子証明書(民間の認証局のものに加えて、GビズIDやマイナンバーカードでも利用できます)の取得、e-Govのアカウントの取得、ブラウザの環境設定、e-Gov電子申請アプリケーションのインストールが基本の準備です。GビズIDでログインする場合は、電子証明書の添付が不要になります。GビズIDのアカウントには、2026年7月から有効期限(2年3か月)が設けられると案内されているため、更新時期の管理も必要です。

Q. e-Gov電子申請の課題は何ですか?

A. 提出前に入力ミスを見つけにくいこと、e-Govでできない手続きがあること、添付書類のアップロードに手間がかかること、アプリケーションを最新バージョンに保つ必要があることが、主な課題です。入力内容の突き合わせとダブルチェックは、事務所側の手順として固定しておくのが安全です。

Q. 電子申請の前後の事務作業をAIに任せても、社労士法上問題ありませんか?

A. 行政機関への提出手続きの代行や帳簿書類の作成(社労士法の1号・2号業務)は、社会保険労務士である先生方が行う業務で、AIが代わりに行うことはできません。AI社員AIKATAが担うのは、顧問先からの資料・データの回収と一次対応、申請に必要な項目への整理、給与ソフトとの突き合わせ、入力漏れや不一致の検知、確認事項の下書きなど、先生方の確認や承認より前の事務作業に限られます。電子署名・提出・最終確認は、必ず事務所が行う設計です。

Q. 今使っている給与ソフトやe-Govの運用のままで、事務作業を任せられますか?

A. 任せられます。AI社員AIKATAは特定のソフトに限定せず、事務所が現在使っている給与ソフト・勤怠システムをそのまま使い、画面操作を含めて自動化します。顧問先にソフトの乗り換えを依頼する必要はなく、顧問先ごとのデータの形や締め日も仕組みに登録して処理するため、担当者が変わってもルールが引き継がれます。

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監修 最終更新日: 2026年10月22日
菅澤孝平
菅澤 孝平 株式会社GENAI 代表取締役
  • AI業務自動化サービス「AI鬼管理」を運営 — Claude Code を活用し、経営者の業務を「AIエージェントに任せる仕組み」へ転換するパーソナルトレーニングを 伴走構築 で提供。日報・採用・問い合わせ対応・経費精算・議事録・データ集計・営業リスト等の定型業務を、AIに代行させる体制を経営者と一緒に作り込む
  • Claude Code 実装ノウハウを 経営者・法人クライアント に直接指導。生成AIを「便利ツール」ではなく 「業務を任せる存在」 として運用する手法を体系化
  • 「やらせ切る管理」メソッドの開発者。シンゲキ株式会社(2021年設立・鬼管理専門塾運営)にて累計3,000名以上の学習者を志望校合格に導いた管理メソッドを、AI × 経営者支援 に転用
  • 著書『3カ月で志望大学に合格できる鬼管理』(幻冬舎)、『親の過干渉こそ、最強の大学受験対策である。』(講談社)
  • メディア出演: REAL VALUE / カンニング竹山のイチバン研究所 / ええじゃないかBiz 他
  • 明治大学政治経済学部卒
現在は AI鬼管理(Claude Code活用の伴走型パーソナルトレーニング)を主事業とし、経営者と二人三脚で「AIに業務を任せる仕組み」を実装。「実行を強制する環境」を AI で構築する手法を、自社の実運用知見をもとに発信している。