【2026年11月最新】土地家屋調査士のAI活用|事務所で使える場面・法令の線引きと、資料集め・事件簿・請求の事務をAIに任せる方法
01 AI FOR SURVEYOR OFFICES 土地家屋調査士事務所のAI活用は、「図面や調査」ではなく「前後の事務」から始めます 土地家屋調査士事務所の所長・事務長・補助者の方へ
土地家屋調査士事務所にAIを入れたいと考えたとき、最初に迷うのは「どの仕事に使えるのか」です。結論から言うと、AIが効きやすいのは、現地の調査・測量や図面の作成そのものではなく、その前後にある資料の取得と整理、依頼元との連絡、事件簿の記帳、見積書・請求書の作成といった事務です。
この記事では、事務所にAIを入れたい所長に向けて、AIの種類と使える場面、土地家屋調査士法の線引き、依頼者や隣接地の情報の守り方、導入の手順、効果の測り方をまとめます。後半では、AI社員AIKATAが、いまの業務支援システムや登記情報提供サービスの環境のまま事務を受け持つ考え方も説明します。
表示に関する登記のための調査・測量、申請の代理、法務局に出す書類や図面の作成は、土地家屋調査士の業務として先生方に残ります。事務をAIに任せることと、調査士の業務をAIに移すことは別です。
なお、事務所の人手そのものが足りないという視点で整理した記事は、土地家屋調査士の人手不足|事務所の対策の選び方にまとめています。この記事は、その中でも「AIで何ができるか」に絞って解説します。
制度の説明は、2026年11月時点で確認した公式情報に基づいています。条文はe-Gov法令検索や法務省の公式サイトで、最新の内容を必ず確かめてください。
02 AI GUIDE 土地家屋調査士事務所のAI活用を、種類・場面・ルールの順に整理する実務ガイド AIの種類、使える場面、線引き、個人情報、導入手順、効果の測り方を順に確認します
2-1. 「AI」と呼ばれるものは、大きく三つに分かれます
📚 用語解説
生成AI:文章や表、画像などを、指示に応じて作り出すAIです。案内文の下書き、資料の要約、表の整理などに使われます。出力は必ず人が確認する必要があります。
| 種類 | 例 | 事務所での主な使い方 |
|---|---|---|
| 文章を作る生成AI | Claude Code/Codexなど | 依頼元への案内文の下書き、資料の要約、見積書や請求書の文面案 |
| 書類を読み取るAI(OCR) | 紙の図面や書類の文字読み取り | 古い地積測量図や手書きの資料のデータ化の下準備 |
| 業務ソフトに入っている機能 | 業務支援システム・測量CADの機能 | 図面や書類の作成の補助。機能は製品ごとに異なる |
📚 用語解説
OCR:紙や画像の中の文字を読み取り、文字データに変えるしくみです。古い図面や手書きの資料のデータ化の下準備に使われますが、読み取りの誤りが出るため、人の確認が前提です。
ここに挙げた名称や機能は一般的な分類であり、特定の製品の推奨ではありません。各製品の機能と契約条件は、提供元の公式サイトで確かめてください。
2-2. 事務所の仕事のうち、AIが向く所と向かない所
| 仕事 | AIとの相性 | 理由 |
|---|---|---|
| 登記情報・公図の取得後の整理 | ○ | 決まった形式の資料を、案件ごとに仕分けて照合する作業は定型的です |
| 依頼元への案内・催促文の下書き | ○ | 事務所の型に沿った文面を作れます。送る前に人が確認します |
| 事件簿の記帳・請求書の作成 | ○ | 報酬の基準を決めておけば、転記と計算を機械的に進められます |
| 紙の図面・資料のデータ化 | △ | 読み取りの誤りがあるため、人の確認が前提です |
| 現地の調査・測量 | ✕ | 現地での判断と立会いが必要で、調査士の業務です |
| 筆界の判断・図面の作成・申請 | ✕ | 土地家屋調査士の業務として、先生が行います |
依頼内容の確認
AIが下準備
調査士・補助者
調査士の業務
AIが下準備
一件の流れで見ると、AIが下準備を担えるのは、前と後ろの事務です。真ん中の調査・測量と図面・申請は、調査士の仕事として残ります。AI活用の議論が噛み合わないときは、この図のどの工程の話をしているのかを確認してください。
2-3. 土地家屋調査士法の線引き:AIに任せてよい事務と、任せられない業務
📚 用語解説
土地家屋調査士法68条:土地家屋調査士または土地家屋調査士法人でない者が、他人の依頼を受けて、表示に関する登記の申請手続の代理や、そのために必要な土地や建物の調査・測量、書類の作成などを業として行うことを制限している規定です。条文の詳細はe-Gov法令検索で確認できます。
📚 用語解説
表示に関する登記:土地や建物の所在、地番、地目、地積、種類、構造、床面積など、物理的な現況を登記記録に反映させる登記です。土地家屋調査士が専門とする分野で、権利関係を扱う登記とは区別されます。
表示に関する登記に必要な調査・測量、申請の代理、法務局に提出する書類や図面の作成は、調査士の業務とされています。AIが作った図面案や書類をそのまま提出することは、調査士の責任のもとで内容を確認し、自らの業務として行う場合を除き、適切ではありません。AIを使う場合でも、最終の判断と責任は調査士にあります。
また、外部の事業者に事務を任せるときも、任せる範囲はこれらに関わらない事務に限ります。契約書で範囲を明確に書き分けておくことが大切です。
2-4. 依頼者・隣接地の情報を守るルールを、導入前に決めます
土地家屋調査士の仕事では、依頼者の氏名や住所、本人確認書類、隣接地の所有者の情報を扱います。生成AIを使うときは、入力した情報がどこに保存され、どう使われるかを、提供元の規約で確認する必要があります。確認できないものに、個人情報を入れてはいけません。
決めたルールは文書にして、補助者全員が同じ手順で使えるようにします。ルールのない状態でAIを使い始めると、個人の判断で情報が入力されるおそれがあります。
2-5. 小さく試す導入手順
2-6. 効果は、導入前の時間と件数で測ります
| 測ること | そろえる条件 | 記録する理由 |
|---|---|---|
| 事務にかかる時間 | 同じ種類の案件、同じ期間 | 案件の複雑さの違いと区別するため |
| 資料がそろうまでの日数 | 依頼から全資料の受領まで | 催促の負担を見るため |
| 請求までの日数 | 業務の完了から請求書の発行まで | 請求の遅れを見るため |
| 訂正の件数 | 人の確認で見つかった誤りの数 | AIの出力の品質を見るため |
| 現場に出られる時間 | 調査士・補助者の月ごとの時間 | 事務の負担の軽減を現場の時間で見るため |
他の事務所の事例にある削減率は、案件の種類や事務所の規模で変わります。御社の数字で判断してください。
2-7. 年度末の前に始めない:繁忙期を避けて試します
公共嘱託の納期と、住宅の引渡し前の建物表題登記が重なる年度末は、事務の遅れが現場の予定に響きます。この時期にAIを初めて使うと、確認の手間が増えて逆効果になりかねません。閑散期に小さく試し、手順を整えてから繁忙期を迎えます。
ここまでが、AI活用の一般的な整理です。次に、これを自分の事務所で進めようとすると何が起きるかを見ます。
03 DIY LIMITS AIを自分の事務所で組み込もうとすると、現場と事務の合間に作業が増える 使い始めと、使い続けることには、別の負担があります
3-1. 試すだけなら簡単でも、毎日の作業として回すのは別です
生成AIで案内文や請求書の文面を作ると、その場の作業は速くなります。ただし、その都度資料を用意し、指示を書き、結果を確認して転記するなら、毎日の起点は担当者のままです。現場に出ている日は、結局戻ってから夕方に作業することになります。
登記情報や公図の取得、確認済証との照合、依頼元への催促、業務支援システムへの入力、事件簿の記帳まで一続きで回そうとすると、指示の書き方、確認の手順、例外の扱いを整える作業が発生します。この整備は、現場と事務を回す所長や補助者の合間に行うことになります。
3-2. 作った人にしか分からない仕組みが残ります
マクロや自作の指示文で業務を組んでも、報酬の基準や様式が変わるたびに直す必要があります。直せる人が一人しかいなければ、その人が休んだときに止まります。正しい結果を確かめるための資料も、維持しなければなりません。
この一覧が御社の事情と重なるなら、必要なのは道具を増やすことだけではありません。システムを替えなくても、事務の作業そのものを任せる道があります。AI社員AIKATAは、いまの業務支援システムと登記情報提供サービスを使う事務を、一続きの業務として受け持ちます。
04 AUTOMATE OFFICE WORK AI社員AIKATAが、資料の受け取りから先生への引き渡しまでの事務を回します 効率化と自動化の違いを、表題登記の資料集めで確認します
4-1. AIに聞いて早くする「効率化」と、毎日の作業を回す「自動化」は違います
Claude Code/Codexなどを使って、依頼元への案内文や請求書の文面を作ると、担当者の作業は速くなります。これが「AIに聞いて早くする効率化」です。一方、「AIが毎月・毎日の作業を自動で回す自動化」は、いつ何を受け取り、どのルールで取得・照合し、どの結果を承認へ回すかを一続きにします。
AI社員AIKATAは、AIと人の二重体制で事務を受託します。御社がClaude Code/Codexの操作や仕組みの保守を覚えることを前提にしません。
📚 用語解説
自動化と承認:決まった資料の受け取り、取得、照合、入力、書類の準備を仕組みで進め、判断が必要な箇所と最終の成果を事務所に戻す運用です。現地の調査・測量や、法務局に出す書類・図面の作成を肩代わりする意味ではありません。
4-2. いまの業務支援システムで、表題登記の資料集めを先生への引き渡しまで進めます
確認済証・図面・引渡証明書
登記情報・公図と地番を照らす
補助者の承認後に依頼元へ
いまの業務支援システムへ
先生へ資料一式
最初にAI社員AIKATAは、ハウスメーカーや依頼者の方から、メール・共有フォルダで届く確認済証・検査済証・図面・引渡証明書などを集め、案件ごとに仕分けます。約束の日までに届かない依頼元には、事務所で決めた文面で催促します。
次に、登記情報提供サービスで登記情報と公図を取り、確認済証の地番や建築主の氏名と照らします。地番の違い、名義の食い違い、足りない資料を洗い出します。食い違いや不足は、依頼元の担当者への確認の文面を用意し、補助者が承認してから送ります。
確かめ終えた資料と依頼元の情報は、TREND REXなど、事務所でお使いの業務支援システムの案件に、取り込みや画面操作で入力します。システムの乗り換えは要りません。現地の調査の前には、そろった資料を必要書類の一覧と照らし直し、違いのある所で止めます。止まった所だけを、調査士が判断します。最後に、先生への資料一式と、依頼元への進み具合の報告と見積書をそろえ、補助者が確かめてから依頼元へ送ります。
| これまで補助者がしていた作業 | AI社員AIKATAに任せた後 | 事務所に残ること |
|---|---|---|
| メール・共有フォルダから、依頼元の資料を案件ごとに集めます | 届いた資料を集めて仕分け、約束の日に催促を送ります | 催促の方針の決定 |
| 登記情報・公図を取り、確認済証と見比べます | 取得した情報と書類の地番・名義を照合して洗い出します | 食い違いの判断 |
| 依頼元に連絡し、届くまで何度も確認します | 確認文を用意し、承認後に送って返事を読み取ります | 送信前の承認 |
| 業務支援システムに一つずつ入力します | いまの業務支援システムへ取り込みや画面操作で入力します | 内容の最終確認 |
| 調査の前に資料を見直します | 一覧と照らし、違いだけを知らせます | 現地の調査・測量、図面の作成・申請 |
4-3. 土地家屋調査士法68条と、依頼者・隣接地の情報の線引き
以下の線引きは、AI社員AIKATAの土地家屋調査士事務所向けサービスで定めている内容です。「当社」は、AI社員AIKATAを運営する弊社(株式会社GENAI)を指します。
表示に関する登記に必要な調査・測量、申請の代理、法務局に提出する書類や図面の作成、筆界特定の手続の代理は、土地家屋調査士法で調査士の業務とされ、68条で調査士でない者が行うことは禁じられています。外注先には、図面の作成や申請に関わらない事務だけを任せ、その範囲を契約に書いてください。
依頼者の方の本人確認書類や、隣接地の所有者の氏名・住所、相続の関係が分かる資料など、案件ごとに個人情報を扱います。秘密保持契約(NDA)を結んだうえで、当社の担当者が開ける案件の資料を絞ります。現地写真や測量データの置き場所と受け渡しの方法も、導入前に事務所と決めます。
古い地積測量図や手書きの資料、過去の事件簿が紙のまま残っている事務所もあります。当社はスキャンした図面や資料のデータ化から受け持ち、原本の保管と現地への持ち出しは事務所で行っていただきます。どの資料からデータにするかは、繁忙期を避けて先生と順番を決めます。
表示に関する登記のための調査・測量、申請の代理、法務局に出す書類や図面の作成は、AI社員AIKATAの受託範囲に含めません。AI社員AIKATAは、図面づくりに入る前の資料の取得と整理や、過去の図面のデータ化など、先生が図面づくりに集中するための下準備に限ります。
05 BUILD OR DELEGATE 自作・ソフトの乗り換え・補助者の採用・委託では、事務作業は片づかない 人や仕組みを事務所が抱え続けるか、仕事として任せるかを比べます
4つのうち3つは、事務所の悩みを別の悩みに置き換えるだけです。ここでは、資料の取得・催促・記帳・請求の事務を手放し、調査士と補助者が現場と図面に集中することを目的に比べます。
| 選択肢 | よくある期待 | 実際に行き詰まる所 | 判定 |
|---|---|---|---|
| ①生成AIを自分で組み込む | 案内文や請求書を自動で作りたい | 指示の整備と確認の手順、基準が変わるたびの保守が事務所に残る | ✕ |
| ②業務支援システムを乗り換える | AI機能のあるソフトで楽にしたい | 過去の事件と図面の移行に手間がかかり、資料の取得や催促は人の手に残る | ✕ |
| ③補助者を採用 | 事務を担う人を増やしたい | 測量と登記が分かる人の採用は難しく、育成に先生の時間を使う | ✕ |
| ④AI社員AIKATAに任せる | 一連の事務を仕事として任せたい | 仕組みの構築・運用と人の確認を受託し、事務所は承認する | ◎ |
5-1. 自作・乗り換えでは、整備と移行が事務所に残ります
①自作は、現場と事務の合間に作り込む時間が取りにくいのが実情です。報酬の基準や様式が変わるたびに直す必要があり、作った人にしか分からない仕組みが残ります。
②業務支援システムの乗り換えは、事件管理やCADとの連携が便利になることがあります。ただ、過去のデータを移す手間が大きく、資料の取得と保存、依頼元への催促、請求の入力といった日々の事務は、乗り換えた後も補助者の手に残ります。ソフトのAI機能の範囲は製品ごとに異なるため、提供元の公式サイトで確かめてください。
5-2. 採用・委託では、育成と説明が事務所に残ります
③採用は、測量と登記の両方が分かる人を採ること自体が難しく、育てるには調査士が現場の時間を割くことになります。年度末の繁忙期に合わせて人を抱えると、閑散期の人件費が重くなります。
外部への委託は、登記情報や公図の読み方、事件簿の付け方まで分かる委託先が限られます。案件ごとに依頼の内容を伝える手間が残り、委託先が替わるたびに手順を説明し直すことにもなります。
06 AIKATA FOR SURVEYOR OFFICES AI社員AIKATAが引き受ける、土地家屋調査士事務所の具体的な事務 資料の取得・整理、依頼元との連絡、記帳・請求を扱います
6-1. 資料・連絡・記帳を、事務所ごとのルールで受け持ちます
AI社員AIKATAは、AIと人の二重体制で業務を受託するBPOサービスです。土地家屋調査士事務所向けには、登記資料の取得と整理・事件簿の記帳・見積書と請求書の作成・依頼元への資料回収などを扱います。土地家屋調査士事務所向けのAI社員AIKATAのページで、業務範囲と無料相談の内容を確認できます。
登記情報・公図の取得と整理/地積測量図・建物図面の取得/所有者・隣接地の所有者の一覧化/現地写真・測量データの案件別保存/紙の古い図面や資料のデータ化
登記情報・公図・地積測量図・建物図面の取得と、案件ごとの保存までを引き受けます。所有者と隣接地の所有者の一覧化や、紙の古い図面のデータ化も行います。現地の調査・測量と、筆界の判断は先生が行います。
必要書類の案内文の下書き/資料の回収状況の一覧化と催促/立会いの日程調整の連絡の下書き/進捗報告の下書き
ハウスメーカーや不動産会社、依頼者の方への必要書類の案内文を下書きし、回収状況の一覧と催促の文面を用意します。立会いの日程調整や進捗報告の連絡も下書きします。隣接地の方との立会いそのものは先生が行います。
事件簿の記帳/報酬額の計算と見積書の作成/請求書の発行と入金消込/年計報告書の集計
終わった案件を事件簿に記帳し、事務所の基準に沿った報酬額の計算、見積書・請求書の作成、入金消込までを受け持ちます。調査士会に出す年計報告書の集計も、一年分の事件簿から用意します。
この範囲の中でも、事務所が最終的に判断することは分けます。所有者や隣接地の所有者の一覧を作る事務と、筆界の判断は別です。立会いの日程調整の連絡を下書きする事務と、隣接地の方との立会いそのものも別です。AI社員AIKATAは、判断に必要な資料を整え、決めるべきことを事務所に戻します。
6-2. 操作画面を見ながら引き継ぎ、AIと人で仕上がりを確認します
引き継ぎでは、補助者の方が使っている業務支援システムや登記情報提供サービスの操作画面を見ながら、AI社員AIKATAが業務を分解して整理します。どの資料から何を読み、どこへ入力し、どの差を確かめているかを書き出します。事務所がAIの専門知識を持つことは、前提にしません。
業務支援システム・登記情報
事務所の型・報酬の基準
AI社員AIKATA
登記情報・公図と照らして確認
整理済みの資料・請求書
AI社員AIKATAは、特定のソフトに限定しません。TREND REX、TREND-ONE、Wingneo INFINITY、申請用総合ソフト、登記情報提供サービスなど、いま使っている道具の画面操作も含めて自動化します。ここでいう対応は、事務所の環境で業務を受託するという意味であり、各ソフト会社との提携や、すべての機能との標準接続を示すものではありません。
AIが作った所有者や隣接地の一覧は、人が登記情報や公図と地番を照らし合わせて確認し、事務所が最終確認と承認をします。日々の作業は、原則として整理済みの資料や作成済み請求書の承認です。手順は仕組みに残るため、補助者が替わっても、事務が一人の記憶に頼ることはありません。
6-3. 年度末にも、補助者の採用・教育を前提にしません
AI社員AIKATAは、年度末に公共嘱託の納期と住宅の引渡しが重なる時期にも、補助者を採用・教育せずに処理量を増やせる体制です。料金は月額の定額で、案件が増えても変わりません。まず登記資料の取得と整理を任せ、のちに事件簿の記帳・見積書と請求書の作成・依頼元への資料回収へ広げる進め方もできます。
始める時期は、繁忙期を避けるのがおすすめです。紙のまま残る古い地積測量図や手書きの資料、過去の事件簿は、スキャンした図面や資料のデータ化から受け持ち、どの資料からデータにするかは先生と順番を決めます。原本の保管と現地への持ち出しは事務所に残ります。現地の調査・測量、図面の作成、申請も事務所に残ります。
07 COMPARISON SUMMARY 残る道は「作業そのものを任せる」だけです 資料・連絡・記帳の事務を手放すという目的で、選択肢を見直します
ここまでAI活用の整理と、一般的な導入の進め方を確認しました。AIの活用は、事務所の将来に必要な取り組みです。そのうえで、御社の目的が「資料の取得・催促・記帳・請求を担う人と仕組みを抱え続けないこと」なら、道具を増やす比較から、仕事を誰に任せるかの比較へ進みます。以下の記号は、この目的に対する整理であり、特定の方法の品質や法令適合性の採点ではありません。
| 確認する点 | 手作業のまま | 自作・ソフト追加 | AI社員AIKATAに任せる |
|---|---|---|---|
| 忙しい時期の負荷 | ✕ 年度末に事務が現場の予定へ響きます | △ 整備や移行の負担が先に来ます | ◎ 採用・教育をせず事務の処理量を増やせます |
| 事務所ごとのルール | ✕ 補助者の記憶に依存します | △ 手順の維持を事務所が管理します | ◎ 事件簿や報酬の基準を仕組みに落とし込みます |
| 依頼元・依頼者への対応の速さ | ✕ 戻ってから資料を確認します | ○ 道具は便利になっても催促や確認が残ります | ◎ 催促・確認文の下書きと進捗報告の準備を進めます |
| AIの知識・保守 | ✕ 該当なし | △ 事務所で整備と保守を担います | ◎ 仕組みをAI社員AIKATAが構築・運用します |
| 法令の線引き | ○ 調査士が調査・測量・申請を行います | ○ 導入後も調査士の責任は変わりません | ◎ 事務を受託し、調査士の業務は明確に分けます |
7-1. AI社員AIKATAが選ばれる5つの理由
自作・乗り換え・採用・委託は、どれも事務所が人か仕組みを抱え続けます。作業を手放せる道はAI社員AIKATAに任せることだけです。ここで手放すのは、資料の取得・整理、催促、記帳、請求などの定型事務です。現地の調査・測量、筆界の判断、図面の作成と申請という調査士の役割は残ります。
08 NEXT STEP 次の年度末を、AIの組み込みに悩まず越える準備を始めませんか 自作やソフトの乗り換えと決める前に、任せられる事務を整理します
8-1. 業務支援システムと案件の流れから、最初に任せる業務を決めます
AIを自分で組み込む・システムを替えると決める前に、御社の事務を一度棚卸ししてください。無料相談は60分、Google Meetでのオンラインです。登記資料の取得と整理、依頼元への資料回収、事件簿の記帳、見積書・請求書の作成のうち、どの業務から任せられるか、どこまでを任せるかをその場で整理します。契約の義務はなく、全国から相談できます。
準備いただく内容は、お使いの業務支援システム、依頼元からの書類の届き方、年度末に止まりやすい仕事です。依頼者の本人確認書類や隣接地の所有者の情報を含む資料は、受け渡しと保管のルールを先に決めます。完成したマニュアルがなくても、普段の画面操作を見ながらAI社員AIKATAが業務を分解します。
相談で範囲を整理することと、その日に本番の作業を始めることは別です。繁忙期を避けて、紙の古い資料のデータ化の順番や、最初に並べて確認する案件を決めます。次の年度末を迎える前に、先生と補助者が現場と承認に集中できる流れを準備しましょう。
人を増やす・外注する・AIを自作する・ソフトを替える——どの道を選んでも、入力・集計・書類づくり・確認の作業か、それを回す人と仕組みが社内に残り続けます。
AI社員AIKATAなら、いまお使いのTREND REX・TREND-ONEなどはそのまま、取引先・利用者ごとのルールも登録して処理し、社内に残るのは仕上がりの確認と承認だけです。どの業務から任せられるかは、無料相談(60分・オンライン)でその場で整理します。
NEXT STEP
土地家屋調査士事務所の事務作業を、
AI社員に任せてみませんか?
9. よくある質問
Q. 土地家屋調査士事務所では、AIをどの仕事に使えますか?
A. 向いているのは、資料の取得後の整理、依頼元への案内文の下書き、事件簿の記帳、見積書・請求書の作成といった事務です。現地の調査・測量、筆界の判断、図面の作成と申請は調査士の業務で、AIに任せることはできません。
Q. AIが作った図面や書類を、そのまま法務局に出せますか?
A. 表示に関する登記のための調査・測量、申請の代理、法務局に提出する書類や図面の作成は、土地家屋調査士法で調査士の業務とされています。AIの出力をそのまま提出することは適切ではなく、最終の判断と責任は調査士にあります。
Q. 法令上、土地家屋調査士事務所の事務をAIに任せて問題ありませんか?
A. 当社がお引き受けするのは、登記資料の整理・事件簿の記帳・見積書と請求書の作成・依頼元への連絡の下書きなど、調査士の独占業務にあたらない事務作業です。表示に関する登記のための調査・測量、申請の代理、法務局に提出する書類や図面の作成は、土地家屋調査士法68条により調査士に限られるため、引き続き御社の先生方に行っていただきます。当社がお渡しする資料や請求書は、御社で確認して承認していただいてから使う運用です。
Q. 依頼者や隣接地の方の情報を、AIに入力してもよいですか?
A. 入力した情報の保存や利用の扱いは、サービスごとに異なります。提供元の規約で確認できないものには、個人情報を入れないでください。当社では秘密保持契約(NDA)を結んだうえで、担当者が開ける案件の資料を絞り、受け渡しと保管の方法を導入前に事務所と決めます。
Q. 業務支援システムは何に対応していますか?
A. 特定のソフトに限定していません。TREND REXなどの業務支援システムや、Excelの事件簿、登記情報提供サービスまで、いま御社がお使いの環境をそのまま使います。画面の操作も当社が自動化するため、いまのソフトのまま始められます。
Q. AIの知識がなくても始められますか?
A. 始められます。仕組みの構築と運用は当社が担い、御社でClaude Code/Codexの操作や保守を覚える必要はありません。完成したマニュアルも必須ではなく、普段の操作画面を見ながら業務を分解して整理します。
Q. 地積測量図や建物図面の作成も頼めますか?
A. 法務局に提出する図面の作成は、土地家屋調査士の先生のお仕事です。当社では行いません。当社がお引き受けするのは、図面づくりに入る前の資料の取得と整理、過去の図面のデータ化、案件ごとの保存など、先生が図面づくりに集中するための下準備です。
Q. いつ始めればよいですか?
A. 年度末などの繁忙期を避けて始めるのがおすすめです。無料相談は60分のオンラインで、どの業務から任せられるかを整理します。契約の義務はありません。
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